宇宙デカトシヒコ!! 異世界転移編!! 9 あちらからやって来た旅の終わり!!
この、旅は終わらせたくない。そう思うトシヒコだった。
セレナはバクバク、カップ焼きそばを食べていた。
このままでは、地球が滅びる前に、カップ焼きそばが無くなってしまうかもしれない。
そしたら、セレナは不機嫌になり、トシヒコにそれが還元されるかもしれない。
トシヒコはブルブル震えていた。
セレナは何も考えずニコニコしながら、カップ焼きそばを食べている。
どんだけ好きなんだ。
「ほひぃきょにょのびゅんたべてぇふぅい??」
「意地汚すぎんだろ!!あとごっくんしてからしゃべりなさい!!じゃないと、その口の中の焼きそば俺が食っちゃうぞ!!」
セレナは青くなった。
「ごっくん、ごくりんこ。そ、それは、さすがにいきすぎじゃ.....古今東西そこまでの変態はいないと思うんだけど....。」
セレナはドン引きしていたが、トシヒコはセレナのなら食べられるかもしれないと、本気で思っていた。
思うな!!トシヒコ!!
そうしているうちに、トシヒコのカップ焼きそばは奪い取られた。
トシヒコは、発言にちょっと反省していたので、許すことにした。
お腹がパンパンになった、セレナのお腹をもみもみしてコミュニケーションをとる。
「やめなさい!!ゴン!!」
口で効果音を言いながら、恥ずかしそうにセレナはトシヒコをグーで殴る。
セレナは、効果音を口で言いながら、暴力をふるうのが好きらしい。
あと、最近グーで殴ることが多くなった。
より暴力的になって来た。
トシヒコは、セレナの度が過ぎた悪戯に対してたまにお尻ぺんぺんする。
そして、セレナはお尻に氷を置いてしくしく泣くのだった。
そうして二人の絆は深まっていく.....のか?
「セレナ....俺は君と少しでも長く一緒に居たい。」
「今の私の姿を考えて言ってくれる?」
セレナはお尻に氷を載せて、顔を地面にうずめていた。
「だから....あいつを倒そうと思う。そうすれば、この地球は滅びないかもしれない。」
トシヒコは無視した。
「それはダメ!!それでは一緒に居られる時間が短くなるだけよ!!私は、そんな低い可能性にすがりたくない!!」
可愛い奴よのう。
「いや、この星を救うのが僕の使命かもしれない。僕は宇宙デカなんだ。」
「貴方は宇宙デカじゃない。宇宙バカよ。宇宙的バカよ。」
罵倒された。
「それに、見てこのお腹を、妊娠しちゃったのかもしれない。責任取ってもらうわよ、子供の名前は何がいいかしら?」
「それは、全部カップ焼きそばだと思うよ....、夕食の度にお腹が大きくなってるだけじゃないか....。子供の名前すでにカップ焼きそばに決まっちゃってるじゃないか。あと責任って言葉あんまり言わないで。心臓が死んじゃう!」
「いや、責任は背負いなさいよ。それだけのことをあなたはしてるのよ。割と頻繁に」
下半身事情は、あまり言わないで欲しい。
「あと私のお尻の形が変わって、お嫁にいけなかくなったらもう絶対逃がさない。地獄の果てまで追いかけてやるわ。」
「重いよ!!あとお尻の形は、ずっときれいなままだから安心して!!」
「ふふふ、嬉しいこといってくれるじゃない、えっち、お尻フェチ。お尻フェチヒコ。」
ほんと、トシヒコの呼び方にはバリエーションがある。
「そうか、確かにお尻フェチヒコには、責任を取る必要があるか.....。じゃあツーリングを続けるか。カップ焼きそばを探す旅だ。」
「それは素敵な旅ね!!トシヒコなんてどうでもいいくらい!!」
「この食いしん坊娘!!もう中毒だろ!!」
セレナの目はキラキラしていた。カップ焼きそばにやきもちを焼く日が来るとは.......。
そして、カップ焼きそばを探す旅が始まった。
すると、何ヵ所目かのスーパーで、強マンハンターが、待ち伏せしていた....
訳じゃなく、食料を漁っていたようだ。
トシヒコは、予定より早く旅がが終わりそうだなと泣きそうになった。
さっきの決意はどこに行った!?
そして、セレナもセレナで泣きそうになってプルプル震えていた。
若干足を伝って、水のようなものが垂れてきた。
え、お前、そんな機能までついてるの!!?
「ひょ、ひょっとして、お、お漏らししてるセレナっ!!」
ちょっと興奮気味に前屈みになるトシヒコだった。
「ち、違う!!これは、股間が急に熱くなったから出た汗よ!!決して、その...お、お漏らし....と、とかじゃないわ!!」
セレナは、顔を赤くしながら言い訳してきた。
ていうか、何その言い訳!!テンパり過ぎて逆にいやらしくなっているぞ!!
トシヒコは、90度前かがみになっていた。
「えっちなのはいけないと思います!!」
トシヒコは、またグーで殴られた。
「お前それ、レジェンド級のメイドアンドロイドさんのセリフやぞ!!お前が一億年生きてもたどり着けない領域にいる人やぞ!!気軽にセリフパクるな!!」
そう、トシヒコはま〇ろさんが、大好きだったのだ。
セレナに対してオオカミになってしまった、性癖への影響を作ってしまった、罪な人でもある。
きっと全国にもそういう人が居ただろう。これゆるぎない事実だと思う。
「知らないわよ!!でもすごい人なのね!!」
セレナは予防線を張りつつ、グーで殴って来た。
そして、最後になるかもしれないバイクアーマーをトシヒコは身にまとう。
なんかいつもよりカッコいい効果音が出た気がする。
あと、なんか熱いBGMも流れてきた気がする。
この物語を、自分で音源化する場合きっとそうするだろうと、トシヒコは妄想していた。
きっとこの章の終わりが近づいている。
それは、敗北エンドか、ハッピーエンドか。
敗北エンドは、きっとセレナが目の前でNTRされるだろう。
それはそれで、見てみたいと思う、変態トシヒコだった....。
急に終わりそうになった、カップ焼きそばを探す旅。敵に負けた場合の敗北エンドで、目の前でセレナが、NTRされるかもしれないと考えると、それはそれで見てみたいと思う変態トシヒコだった.......。