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宇宙デカトシヒコ!! 異世界転移編!! 7 草むらに突っ込む、てへぺろ娘!!

まだまだ二人の旅は続く、さすがに地球全土、1000ヵ所に及ぶ、敵の殲滅は大変なのだった。

それから、二年がたった。

相変わらずセレナはバイクのリアシートから、ピヨヒコの体中をつねり嫌がらせしてくる。

そして今度はピヨヒコが時々、急ブレーキをかけてセレナに嫌がらせする。

一回、セレナが居眠りしているときに、急ブレーキをかけてしまって、セレナはトシヒコの頭上を越え

草むらに飛んでいき、木に衝突して逆さになりぐるぐる目を回して気絶したことがあった。

ピヨヒコは、やってもうたと、セレナを心配するより先に証拠隠滅について考えてしまった。

すぐに気を取り直して、叫んで無事を確認するために駆け寄った。

普通の女の子があの飛び方して、木に衝突したら大惨事だ。


「だ、大丈夫ーーーーーーー!!?セレナーーーーーー!!?いったい誰がこんなことを!!?」


まだ、ピヨヒコは証拠隠滅のことを保険で考えていた。


「て、あれ.......?」


セレナは外傷が無くピンピンしていた。目を回しているだけのようである。ただ、逆さになっていたので、パンツが丸見えになっていた。


「ふふふ、なかなかカワイイパンツ履いてるじゃないか.....ふふふ。」


ピヨヒコは、また股間の血流が良くなってきた。


「この、変態!!!!」


セレナは目を覚まし器用に、逆さまのまま、ピヨヒコの股間を蹴り上げえた。


「ぐふぅ!!!シードが!!シードがーーーーーーー!!!」

「一生童貞なんだから必要ないでしょ!!!!」

「き、貴様に最後のシードをぶっかけてやろうか!!」

「いやぁぁぁぁ!!!おおかみーーーーーーーーー!!!!」


セレナは両手を上げて逃げ出した。そしてピヨヒコは最後になるかもしれないシードをぶちまけて気絶した。

そんな一幕が、この旅の途中で起きた。

ピヨヒコは、その後無事にシードが生産されていることを確認して安堵したのだ。


「あの時は、ほんとに身の危険を感じたわ。性的な意味でね。私が、あそこまで乙女になったのは初めてかもしれない。でも、なんで木に逆さまになって気絶していたのかしら?その前の記憶が無いの。ピヨヒコあの前に何があったの?」


セレナは顔を青くして聞いてきた。


「敵に急襲されたんだよ。セレナは戦闘中に敵に蹴られて、木まで吹っ飛ばされたんだ。その後華麗に僕が敵を倒したことで、君は無事で済んだんだ。あの時は心配したよ。パンツなんて気にしている暇はなかった。」


しれっと嘘をつくピヨヒコだった。証拠隠滅はどうやら必要なかったらしい。よかった。


「そう、ありがとう。ごめんなさい、あの時はシード蹴っちゃって。そんなことがあったなんて、覚えてなかったから。あんなに性的な意味で危機を感じたことがなかったから....。よかったまた無事にシードが生産できるようになって....。」


そしてセレナは、ピヨヒコのたまたまを、そっと優しくなでた。


「あうぅーーーーーーん!!」

「...............。」


一瞬で、血流が集まってしまったピヨヒコにセレナは引いた。

コイツ底なしかよ。

生産量増えているのでは??えっ、なんで??

セレナは戸惑った。


「こいつ本物の変態だわ......!!」


セレナは逆にピヨヒコを見直してしまった。

童貞を極めれば、ここまですがすがしく人は変態になれるのだ。

まるでそれは悟りの境地のようだった。


「あなた、ほんとにすごいのね。尊敬する。さすが大林寺拳法の師範。

童貞を貫けば人はここまで高潔になれるのね。」

「くっ....。。」


ピヨヒコは泣いていた。セレナが本気で尊敬している分ピヨヒコの心には、その言葉が突き刺さっていた。



「今日も行くわよ、ピヨヒコ!!今回は20人!!

私たちの力を見せつけてやるのよ!!」

「おお、やってやるぜ!!」


勢いよく、棍を持ってピヨヒコは飛び出した。


「ぎゃふん!!」


そしていつものように後ろからフレンドリファイアを食らった。

今のところ、百発百中である。


「てへっ!!」


今日もてへぺろするセレナだった。可愛いから許すけど、今割とピンチだからねピヨヒコ!

20人って割と多いんだよ!!

ピヨヒコは新人のころに比べて大分強くなった。

あの頃は、宇宙デカ基準だと下の方だった。

しかし、100年間の修行と実践を繰り返し宇宙デカの平均のパワードスーツぐらいの強さになった。

その経緯と、あと地球に現れる敵が以上に強すぎて必然的に強くなるしかなかった。

その経過上、勝率自体は悪かった。宇宙デカでもワーストに入る部類だ。それでも地球をなんとか守って来たので低コスト宇宙デカでありながら、宇宙デカ本部ではそれなりに評価されていた。

しかし、今味方からの、フレンドリファイアで殺されそうになっている。

仲間と助け合い、ここまで生き残ってきたピヨヒコにとっては新鮮な体験だった。悪い意味で!!


「お前、せめて敵に当てなくていいから、俺を的にするな!!」

「どうしても、嫌悪感が勝ってしまうの!!どうしてこんなに気持ち悪いのピヨヒコ....。かわいそうすぎて涙が出てくる....。」


く、こ、こいつぅぅぅ。。

ピヨヒコはボロボロになりながら泣いていた。


「ああもう可愛くなかったら、絶対お尻ぺんぺんしてるわ!!!!!」


「てへっ!」


頭を「こつん」と叩いてへぺろする可愛いセレナだった。



ピヨヒコは、証拠隠滅が必要なかったことに安堵した。パンツを覗いたことも、なかったことにできので安堵した。あの時は、激情してセレナに最後のシードをぶちまけようとしてしまったが、本当にぶちまけなくて良かったと思ったピヨヒコであった。きっとほんとにシードを作れなくなっていただろう。

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