宇宙デカトシヒコ!! 異世界転移編!! 6 錆ちゃったバイク娘 (泣)!!
バイクが錆びちゃった。。こんなに高性能なバイクなのに錆びるんだ......。と、ピヨヒコは思った。
セレナは、しくしく泣いていた。
あのドS娘がしおらしく泣いている。
「錆びちゃった、錆びちゃったよぉぉぉぉん!!!」
セレナは日焼けしているように見えた。というか、日焼けを錆びたと言うか?
さすが中二病だ。
「日焼けしただけじゃ?まぁでも確かに女の子にとってお肌へのダメージは大問題か。特に紫外線はお肌の敵だし。しかしなんで服の下も焼けてるの?」
「さりげなく服の下を確認しているあたり、私の魅力に狼になりつつあるのね。しくしくでも私は海水に汚されてしまった。こんな錆ちゃった女、いくら変態童貞ちんぽでもいやだよね。」
「いや全然いけるけど、むしろ日焼け娘は大好きだけど。って、それは別に変態じゃない!!ただの性癖だ!!」
「それを変態って言うんじゃないの?しくしく。」
「くっ....。て、あれ、バイクがめちゃくちゃ錆びてる!!!」
「しくしく、そうなの!!だから錆びてるって言ったじゃない!!」
セレナの日焼けと、バイクのサビは関係ないような気がするが.....。
また中二病かな?
「とりあえず、海を渡るまで我慢して。そしたらバイクを磨いてあげるから。
あと、日焼けは今日から日焼け止め塗って、おっきな帽子被ろう!!」
「約束よ!!でも日焼け止めと帽子は効果ないわ!!」
効果あるやろ!中二病は常識さえ異次元に飛ばすのか!?
そうしてやっと、海を渡り終えた。
約束通りバイクを磨いてあげることにした。紙やすりでせっせとフレームを磨き、サビを落とす。
めんどくさいと思っていたが、はじめてみたら楽しくなってきた。
「しくしく、あんあんあん。」
なぜか、セレナがバイクを磨くたびに、あんあん言っている。
あと、なぜか彼女は自分の身体を紙やすりで磨いて日焼けを落としていた。
「いやいやいや!!そんなことしたら、お肌がズタボロになっちゃうだろ!!」
「しくしくしく、だって錆びてるんだもの!」
「そこまで中二病を追求しなくても!!?無茶するなぁ!!!」
しかし、彼女はやめなかった。
あんなにしくしくしていたのに、実はお肌のことはそんなに気にしていなかったのか?じゃあ何を気にしていたんだ??
そうしているうちに、バイクのサビを削り終えた。そして、錆止めのコーティング剤の代わりに、ナノスキンを塗ってあげた。
最初からこうすればよかったんじゃね?
そして振り返るとピカピカの茹で卵みたいにになっている、セレナが居た。
「え、ほんとに紙やすりでお肌ってきれいになるの!!?お肌まで中二病なの!!?」
そして、ぺとぺとお肌を触って、しっかりと確認した。これは若さか?
若さなのか?こんな代謝のいい若さはあるのか??
そしてぺとぺと触り続けていると
「えっち!!!!」
セレナに、フルスイングのチョップを食らわせられた。錆に弱いという弱点が露呈した、高性能バイクは荒野を駆け抜けていた。
そして、何か所目かのマンハンターの拠点にたどり着いた。
拠点と言っても、10人そこらであるけど。
バイクアーマーをまとい、棍を手に前へ出る。
「セレナ、連携の特訓の成果を確認するぞ!!動きを合わせるんだ、ぎゃふん!!」
そう言っている間に、バイクのキャノンが背中に直撃した。
「あれ!?日ごろの嫌悪感が邪魔して、ピヨヒコしか狙えない!!?くっ、こんな問題があったなんて!!決して私のせいじゃないわ!!」
「いや、お前のせいだよ!!せめて動いているときにミスして!!今、止まっている状態で直撃させたじゃん!!連携ミスどころじゃないよ!!あと、嫌悪感って言わないで!!傷つくから!!」
「ご、ごめんなさい。。でも嫌悪感は仕方ないじゃない......!!」
そう言って、ピヨヒコは、敵を倒しながら、後ろからキャノンを浴び続けた。
敵からの、ダメージは受けていないのに、背中だけボロボロになっていく。
そうしている間に、敵を全滅させた。
「てへ、やっちゃった!!」
「かわいく言っても許さないから!!僕の身体の傷と、心の傷をそのぴかぴかボディで癒してもらうからな!!」
そして、セレナは青くなった。
「ひっ、狼だーーーーーーー!!」
ピヨヒコは、狼になり、セレナに襲い掛かった。気絶しても、その度に起こして、セクハラをしていく。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!」
セレナは、何度目かの絶頂を迎えて気絶した。
絶頂と言っても、嫌らしい意味じゃないからね!
「まずは、嫌悪感からなくしていく訓練をしよう。」
「さっきまで嫌がる女の子に、無理やりえっちなことをしていたくせに、よく言えたものね。」
「えっちなことなどしていない。被害妄想だ!」
ほんとにしてないよ!たぶん!
童貞はえっちなことへの、加減と線引きがわからないのだ。
とりあえず、エヴァンゲ〇オンの、アスカとシンジがシンクロして、敵を同時に倒す回みたいな特訓をすることになった。
すると、セレナはぶつぶつ、いいながらも絆ゲージが上がっていった。
ここまで濃密な相棒は初めてかもしれない。
「なつかしいなぁ。トシヒコとも、最初の頃に、こんなことしたなぁ。あの頃はお互いに素直になれなくて。」
ピヨヒコは、彼女に昔の男を引きずってるみたいなことを言われてやきもち焼いてしまった。
でも、それだけトシヒコさんは、セレナにとって大事な人だったんだろう。
あとお前昔からそんな感じやったんやね。
たぶん素直になれなかったのはお前だけだったと思うよ。
苦労したんだろうなトシヒコさん......。
そうピヨヒコは、思ったのだった。
錆の話とえっちな話で、まるまる1話が終わってしまった。いや、えっちではない。と、自分に言い聞かせるピヨヒコ。童貞は、えっちなことの、加減と線引きがわからないのだ。頑張れ童貞ピヨヒコ!!