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宇宙デカトシヒコ!! 異世界転移編!! 2 ドSバイク娘!!

思ったより、シリアスな世界観にとまどうトシヒコ。この異世界でトシヒコにできることはあるのか?

トシヒコは、ホコリをかぶったスーパーを漁っていた。


「おー!缶詰もまだいけそうだな!カップラーメンもギリいけそうかな?ミネラルウォーターは、怪しいけど...煮沸すればいけるかな?」


「意地汚いわね。タダで手に入るからといって、とりすぎじゃない?あなたは普段そんな豪華なものは食べられないんでしょうけど。」


この娘、剥いてやろうかな!茹で卵みたいに!そして、同じくスーパーに置いてあった、チャッカマンで火を焚き水を沸騰させる。セレナは、あんだけディスってたのにカップラーメンを爆食いしていた。


「爆食いしてるじゃないか!どっちが意地汚いんだ!!」

「うるさいわね!おいしいから仕方ないでしょ!!本来は食べなくてもいいんだけど、なぜか食事ができる機能があるの!!食べ物は美味しいの!!」


何その自己設定?中二なのかな?


「いや、どっちにしろ意地汚いじゃないか.....。。」

「あなたほどじゃないわよ!!意地汚いが顔に出てるわ!あといやらしいと、ロ〇コンが顔に出てるわ!!」


トシヒコは泣いた。


「今日はここで、寝ようか....。」

「どうせ変な事するつもりでしょ。」

「同人誌みたいにしてやろうかな....。」

「声に出てるわよ.....。」


うっかり本音が口に出てしまった。セレナは初めてちょっと弱気な顔をして青ざめていた。


「し、しないよ。これでも僕は紳士なんだ!!」

「どうだか。」


その夜セレナを、こちょこちょして遊んだ。

セレナは爆笑していた。


次の日も荒野をツーリング。ぜんぜん集落が見つからないけど、ツーリングは楽しい。初タンデムということもあり、気分は高揚していた。まるで、リア充になった気分だ。大学生のころの夢が叶った。


「わたしで、妄想しないでね。寒気がするわ。」


トシヒコの夢は終わった。


やっと集落っぽいところに着いた。


「え、ちょっと様子がおかしいように見えるんだけど....。」


そこには、生気がない人たちが、道端に座ったり横になったりしている。仮設のテントの中もそんな感じだった。


「もう人類に気力は残っていない。緩やかに絶滅していくでしょう。しかも、各地でやつらのマンハンターは続いている。まるで遊びのように。すでにこの星の資源は掘り尽くされているというのに。」

「シリアスな世界観だな。。なにか僕にできることがあるといいんだけどな...。」

「ニートのピヨヒコに、できることなんてないわ。せめてそこら辺の草を食べるくらいしかできないでしょ。弱そうだし。」

「ピヨヒコじゃないよ!!あとせめて、庭仕事の雑草を抜くぐらいわできるよたぶん!やったことないけど!!」


ぶっちゃけ、なにもかもほっとくタイプのめんどくさがりやだから、独り暮らしていたころは、部屋がめちゃくちゃ汚かったけど。


「雑草をぬけるかもあやしいわね。すぐに腰やりそう。童貞だし。それにあなたをトシヒコと呼びたくないわ。私にとってトシヒコはトシヒコだけだもの。」


トシヒコ多くてややこしいわ!!

そろそろわからせてやろうかな。


「今、いやらしいこと考えたでしょ!さらに顔がいやらしくなったわ!こんな狼の後ろに乗ってるなんて、一生の不覚だわ!」


ふふふ、その一生の不覚を今後、妄想で使いまくってやろう。その後もツーリングを楽しんでいると、全身黒づくめの変な集団が一般人をなぶって遊んでいた。


「え!ちょ、あいつら何してんだ!!無抵抗の人たちに!!治安悪すぎない!!」

「あれが奴らのマンハントよ!く、トシヒコがここに居れば止めてあげられるのに!」

「トシヒコいるよ、目の前に!!とりあえず止めてみるよ!!」

「いやまって!!死んじゃうわ!!あなたクソ雑魚ち〇ぽでしょ!!ええい、何もないよりましか!!少しだけ生存率をあげてあげるわ!!」

「生存率を上げる?」


すると、ガソリンタンクから、ナノスキンスーツの素みたいなものが出てきて、体を包んだ。

その後、フルカウルだった、バイクの装甲が外れ、トシヒコの外骨格アーマーになった。バイクは、ネイキッドモデルになって、メカメカしい内部が露出し武装が何個かついていた。


「え、なにこれカッコいい!!しかも念願のパワードスーツ泣!!!!」

「いや、それはパワードスーツじゃないわよ。ただのプロテクターよ。身体強化機能はないわ。トシヒコはその部分を修行で補っていたわ。」

「なんでそこだけ、僕と同じ設定なんだよ!!」

「うるさいわね!!防御力が上がっただけで満足しなさい!!あとあなた、なんでナノスキンスーツすでに着てるの?まぁ、重ね着で防御力が上がってるからいいんだけど....。とりあえず、私はバイクで援護するから、あなたは死ぬ気で、あの人たちの盾となって死になさい!!」

「さっき生存率上げるとか言ってたよね!!」


そうこうしているまに、セレナはバイクから飛び降りた。

するとバイクが勝手に動き出し、キャノンを放って敵を威嚇した。


「なにこれ、セレナがやってるの?」

「その武器をとりなさい!!」


ナノスキンスーツのモニターに情報が映し出されて、剣タイプの武装が配置されている部分が表示される。トシヒコはとりあえず、バイクから降りてその武器を手に取り、敵に突っ込む。一瞬で敵を撃退した。


「え...あなた強かったの....?クソ雑魚にしか見えなかったのに今後は、クソ童貞にランクアップしてあげるわ!!」

「ランクアップしたそれ!!?」


トシヒコは泣きながら叫んだ。。



ドS少女に翻弄されるトシヒコ。トシヒコは妄想の中でひどいことしてやると誓った。カッコいい装備を身に着けたトシヒコは、異世界を駆け抜ける!

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