宇宙デカトシヒコ!! 怪人ぺろぺろ丸登場!!
久しぶりの、宇宙デカっぽい仕事がトシヒコに参り込んできた!!
嫁がいるくせに、アンドロイド童貞を卒業してしまったことの罰として、トシヒコはその日からしばらくの間、子チエちゃんを肩車して過ごすことになっていた。
それはご褒美なのでは?とトシヒコは思っていた。。
しかし、予想と違って、子チエちゃんの肩車への執念が思ったよりずっと高かった。
何もしていないときはもちろん、ご飯を食べているとき、寝ているとき、終いにはトイレに行くときさへ肩から降りようとしなかった。
さすがにトイレに連れていくことは、情操教育じょうよくないと思い、ナノスキンスーツの中で済ませることになった。
ナノスキンスーツは、体から出る、いろんな排出物を吸収し、無害にして排出、もしくは循環する機能があった。
ちなみにナノスキンスーツは、ずっと着ることを宇宙デカ本部から推奨されている。
しかし、その機能があるからって、気持ちいいものではない。
肩車しながら密かにそれを済ませるのは、背徳感を感じて興奮した。ぐへへへへへ。
気持ちよくなってるやないか!!
それからもしばららく、子チエちゃんの太ももの感触を楽しんでいた。
ときどき、偶然を装い、ぺろっと太ももを舐めたりした。
「シスにーさん、さすがにそれは無理があるよ......。」
「..........。」
さすがに偶然を装うのは無理だった。ぐへへへ。
「「ぴーこーぴーこー」」
「何の音これ?」
「何かしら?」
「なんか警報音みたいだね。」
「ガス漏れかしら......?って仕事よ!!!!」
エリにハリセンで叩かれた。。
お前も忘れていたやろと、理不尽を感じていた。
ちなみにこの音は、宇宙デカの出動要請の音である。
基本的に、トシヒコの専用宇宙船「V2」が事件を感知して、出動要請をだす。
出動要請は、基本的に宇宙事件に対するものに限定されている。
「駅前で女性たちが謎の怪人にぺろぺろされているらしい.......わ?」
全員の視線がトシヒコに集まった。
まいったぜ、急にモテ期が来ちゃったかな。
子チエちゃんがなぜか耳を引っ張っていた。
違う、俺は怪人ではなくて、変態だ!
とにかく出動だ!!
「GO!!GO!!」
子チエちゃんは、肩車したたままついて来ようとしたので、さすがにそれは無理と思い、ジヌニーの中に放り込んだ。
しれっとすでにセレナが乗っていた。
ジヌニーには、AIが搭載されていて、基本自動運転である。
ものすごい硬くできていて、シェルターの役割と、逃走のためにもつかわれる安全地帯である。
武装はついてないが、短い間なら飛ぶ機能もあるなど、乗り物としては万能である。
戦闘中は非戦闘員は、ジヌニーに搭乗することが常となっている。
そして、トシヒコはバイクのアクセルを開き、出動する。
「ひひひひひ、ぺろぺろ、ぺろぺろーーーー!!!」
思ったよりもひどい変態がそこに居た。
女性たちは逃げまどっている。
セレナと子チエちゃんが青くなってブルブル震えていた。
今までと違う意味で怖い怪人なのだろう。
なぜなら今までの怪人は、ちゃんとした怪人だった。
ちゃんとした怪人って何?
怪しいという意味では、目の前の怪人もちゃんと怪人していた。
「アーマー装着!!!」
トシヒコは何も気にせずにバイクアーマーを装着した。
仲間意識でも芽生えたのだろうか?
このバイクアーマーは自動でトシヒコに装着される。
これまでトシヒコはアーマーを手動で、ナノスキンスーツにぺたぺた張り付けていたので、このオートマチック装着は変身みたいだと初期は感動したものだ。
相変わらず、身体強化機能はついてないけど。
そして、バイクアーマーを装着し終えた、トシヒコは、バイクから棍を取り出して装備した。
「ぺろぺろ怪人、気持ちはわかる!!しかし、これは任務だ!!排除させてもらう!!悲しいけど!!」
「「わかりあうな!!」」
セレナと子チエちゃんからツッコミが入った。
それを無視してトシヒコは棍で、怪人に殴りかかる。
「むぎぃぃぃぃん!!」
「な、なに!!?何かに棍が絡めとられた!!そして俺は拘束された!!」
トシヒコはなぜか自分で状況を説明した。
「こ、こいつ、触手を透明化できるのか!!?ということは目に見えてる本体は囮!!?」
すると、ジヌニーのドアが開き、セレナと子チエちゃんが触手に拘束されて、持ち上げられた。。
ジヌニーよ、ちゃんとカギ閉めとけや!!
「「きゃぁぁぁぁぁぁl!!同人誌みたいなことされちゃぅぅぅぅぅぅぅうん!!!」」
トシヒコは、ちょっと期待して、股間がむずむずした。
触手に拘束されているので、前かがみになれないので必死にこれ以上股間に血流が集まらないように必死に我慢した。
「ちょっと靴を脱がそうとしないで、ぬがさないでぇぇぇぇぇぇ!!」
「ひゃははははははは!!足の裏なめないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「あん、あん、あん、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」
なぜか、セレナはあんあん言っていた。こ、こいつまさか.......?
ドS娘の肩書きは、消えつつあった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁん!!らめって言ってるでしょ!!!」
バイクからキャノンが発射され、ぺろぺろ怪人に直撃する。
「あ、あいつ初めて俺を狙わなかった!!?」
ちょっと残念がるトシヒコだった。
その後、セレナの怒りはピークに達した。
「オラオラオラオラオラオラオラーーーーーーーーーー!!!!」
ドS娘が戻って来た。
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「ぺろぺろまるーーーーーーーーーーーーーーー!!!!最後まで見たかったーーーーーーーーー!!!!」
トシヒコとぺろぺろ丸は一緒に絶叫して、ぺろぺろ丸は爆発した。
トシヒコは本音が出てしまった。
そして拘束が解かれ、トシヒコは前かがみになった。
「う、う、う、ぺろぺろ丸...。」
トシヒコは泣いていた。
笑顔で怒りのオーラをまき散らしながら、近づいてくる二人に気づかずに........。
「ひゃはははは、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
「「ほーーれほれほれ!!!!!」」
そこには拘束されたトシヒコがいた。
靴は脱がされ、足の裏を羽でこちょこちょされていた。
「「ほーーれほれほれ!!!!!」」
「らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」
鯉のようにビクビク跳ねた後に、トシヒコは絶頂して気絶した。
こうして怪人ぺろぺろ丸の事件は解決した。
トシヒコはもう1回、あいつ出てこないかなと思い、幸せな夢をみるのだった。
ぺろぺろ丸もう一回出て来ないかなぁぁぁ、と思うトシヒコと作者であった。最後まで、エ〇ゲ展開を見せて欲しかった........。