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宇宙デカトシヒコ!! アンドロイド嫁 VS 義妹(本人談)!!

修羅場を迎えたトシヒコ。

バチバチバチバチ


火花が散っていた。

セレナと子チエちゃんが腕を組んで向かい合い、火花を散らしていた。

トシヒコは震えていた。

これが修羅場か....。

少し前まで童貞だったので、自分がこんなことに巻き込まれるなんて、毛ほども思ってなかった。


子チエちゃんとは、トシヒコの嫁である、チエちゃんの異世界同位体である。

トシヒコの義妹と自称している。

トシヒコをシス確 (シ〇コン確定)した人物である。

トシヒコは、それを恥ずかしいと思いながら事実であるので満更でもなかった。


文章にトシヒコが多すぎた。


「あなたがトシヒコの異世界アンドロイド嫁ですって!?私こと義妹は認めないわ!!シスにーさんは私のものよ!!」


君のものではない。


「この小娘が!!トシヒコとはもう何度もお尻ぺんぺんされた仲なのよ!!お尻の形が違うわ!!」


顔つきが違うみたいに言わないで。


「な、なんていやらしいの、シスにーさん!!?私にもしたことないのに!!!」


そんなアムロみたいに言われても.....。

出来るならしたい。


「このえっち!!変態!!」


二人から殴られた。

どちらも異世界の住人なので法は適応されないということで許して欲しい。

トシヒコは、目をギラりとして、子チエちゃんを見つめた。


「ひ、ひぇぇぇぇぇぇ!!!」


子チエちゃんは身の危険を感じたのか両手を上げて逃げ出した。


「ふん、小娘が!!所詮、覚悟が違うわね!!え、い、いや、トシヒコ近づいてこないで!!ちょっと自然にお尻ぺんぺんの姿勢に移行しないで!!移行しないで!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


トシヒコはセレナにお尻ぺんぺんした。

さらに自分の理想の形に鍛造するために。

い、いや違う。子チエちゃんをいじめた罰だ!!


「あん、あん、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!もうやめてぇぇぇぇぇぇん!!」


お前ちょっと喜んでない?

そんな疑惑をトシヒコは持ってしまい、ごくりんこと、つばを飲んだ。


セレナはベッドの上にうつぶせになり、いつものように、氷を置いてお尻を冷やしていた。

そんな姿を、宇宙デカトシヒコのサポーターであるエリは、やれやれとため息をついて見ていた。


「とういうわけでこちらはセレナ。アンドロイドだ。あのスペシャルバイクの制御ができる。ちなみにこのバイクの装甲はアーマーになる。なので、今後の宇宙デカトシヒコの装備はそのバイクアーマーをメインに使用していこうと思う。一応予備として今までのアーマーも待機させておく。」


トシヒコはそう宣言した。予備については、不測の事態と、セレナが機嫌が悪いとき、アーマーを装備させてくれないかもしれない可能性があるためのものである。


「この、お姉ちゃんが....?役に立つのこのポンコツ娘?」


子チエちゃんは、氷で冷やしているセレナのお尻を叩いてそう言ってきた。


「あん、あん、あん、やめれぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」


セレナよ、お前のアイデンティティのドSはどこへいった?

ぐへへ、夜がそうではないのは知っていたが、昼もそんな感じでいいの?

子チエちゃんのS度が、セレナをうわまってしまっているのか?


というわけで、宇宙デカ地球支部は、また新体制になった。

大分不安は残っているが。


「ところで、嫁チエちゃんにはどう説明するつもり?」


とエリ。

トシヒコはブルブル震えてきた。それについては、考えないようにしていたのである。


「キュピーーーーン!この感じは!?ろにーさんに何かあったわね。」


その時、海外に留学中の嫁チエちゃんは、ニュータイプ的な勘で何かを感じ取っていた。


ちなみに嫁チエちゃんは「ろにーさん」、子チエちゃんは「シスにーさん」とトシヒコの事を呼ぶ。


どちらもトシヒコをロリ確、シス確した人物である。


「ジヌニーはどうするの?」

「あいつは、もともと幼女しか乗せたくないと言っていたユニコーンだ。子チエちゃんとセレナを乗せるために使おう。俺はバイクに乗るからな。」


それはまずいのでは?宇宙の刑事のパロディだよね?オフロードの軽自動車に乗らないとダメなのでは?

まぁいいか、割とその要素はもう途中から無くなってきてるし。

そうエリは思った。


「ところでトシヒコ、格納庫が大変なことになっているんだけど、見に行ってくれる?」

「格納庫?そんなものあったっけ?」


大分助けられてきたマシンたちの存在を、忘れていたトシヒコだった。


格納庫


「これは、ひどいな......。」


そこには、おもちゃ箱ののように転がされている大量のガ〇ダム、三台の宇宙船、三台のジヌニーがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。

さすがに詰め込み過ぎだ。


「と、トシヒコか!!?久しぶりだな!!発進か!!?」


メカニックのシゲさんが嬉しそうに近づいてきた。

長い間、ほっといていてしまった。

あとで可愛がってやろう。性的な意味で。


「い、いや、発進じゃないです。ちょっと格納庫の様子を確認しに来ました。ぎゅうぎゅうですね。」

「そうなんだよ、メンテの効率は悪いし.....。なによりあそこに転がってるガ〇ダム達が発進口をひとつ潰してしまっているんだ。」


そこには、エヴァンゲ〇オンの発進口のような場所があった。

あれ、もともとここに何があったけ?


巨大ナノスキンスーツアタッチメントは黒歴史になってしまったのだ。

きっといつかトシヒコがピンチの時に都合よく登場してくれるだろう。


「うーーーーん、どうしよう。ガ〇ダム売るか!」

「いやそんなガロ〇ド・ランみたいなこと言われても。さすがにもったいないだろ、あんな戦略兵器売るの。あと市場に出るには危険すぎるだろう。」


それが、市場に売っていたのである。今思えば危険すぎるなナデシコオタクの星。

ナデシコオタクの星とは、以上にオタクグッズが発展した、文明レベル6の星である。


「それじゃぁ、格納庫広げるために、大人しく働くか......。」


そう決意する宇宙の地方公務員、薄給甲斐性無し宇宙デカトシヒコであった。

この先、訪れるであろう修羅場の予習をしたトシヒコ。たぶん今回のようなものでは済まされないぞ!!生きるか死ぬか........頑張れトシヒコ!!

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