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3話 入学式

聖王学園の教師である男は、担任用入学者名簿を見て自室で困っていた。担任用入学式名簿には、個人データが載せられており閲覧できるのは、学園長と担任のみである。この重要資料のため、情報が漏洩した際には厳罰が下される。


困っている原因は、1人の生徒である。


『藤極とうこく 誠也せいや


S級能力保持者


両親は他界、祖父は暴力団の極星会の組長であり、S級能力保持者でありS級危険人物指定者、しかし重度の病を抱えている』


「なんで、こんな奴がうちの学院に...」


能力は、5歳になると必ず発現する。そして、必ず能力判定を受けなければならない。受けなければ何処へ行っても買い物や公的交通手段を利用できない。また、免許や資格も全て取ることが出来ない。ランクは、記録されるが能力の繊細は、記録に取ることは、法律で禁止されているが犯罪を犯したものは、繊細に記録される。


能力判定には、殺傷性によってランクがある。一番上からS、A、B、C、D、E、F。ランクS級は、A級が10人がかりでも抑えれるかどうかも怪しいレベルだ。しかも祖父が極星会の組長だとS級危険人物なんて警察すらも手が出せないぐらいだぞ。例えば街中で堂々と殺人を行っても警察すら止めに入ることができない。


「はぁー、明日の入学式が憂鬱だ...」 そう呟き、また大きなため息をついて眠ることにした。


〜入学式当日〜


黒塗りの防弾加工されているベンツに乗って聖王学園までやってきた誠也は、車を降りると早く帰るよう黒服達に命令した。昔から、友達と呼べる人が誰一人出来なかった。その理由は、おそらく黒服のせいだと確信していたからである。学園では、少なくてもいいから、友達が欲しいと思っていた。


「新入生の方は、こちらでに来てください」


受付係と思われる生徒が誘導をしていた。人混みの中に流されながら式会場に入り指定された座席に座った。10分後に式が始まった。


「ちょっとあんた何寝てんの?もう、式始まってるわよ」


「後3分だけ...」


「いや、3分って... しっかり式受けなさいよ」


そんなやりとりをしていると後ろから教師と思われる人が近づいてきた。


「どうしたのかな、君たち」


「先生なんか言ってやって下さいよ」


すると、思いもよらない言葉が返ってきた。


「君は、寝てていいよ」


そう微笑むとそそくさと戻って行った。


「...え」


「じゃ、そうゆう事なのでおやすみ」


そうして、俺の入学式は、終わった。


家に着くと通夜が始まった。通夜が終わると通夜に来ていた極星会の10人の最高幹部達に組長を継ぐ事を宣言した。


「反対する奴は、いるか?」


反対する者は、誰一人としていなかった。そして、各自解散して行った。


〜最高幹部の一人、アルビスの車内〜


「兄貴本当に良かったんですか?あんなガキに組長をやらして」


「馬鹿野郎!あのお方は、恐らく最高幹部の俺達10人がかりでも倒す事がおそらくできないほど強い。次言ったら殺すからな」


「ヘッイ、すみません」


まさか、あのガキが本当に強いのか? どうせ、前組長の孫だから、甘やかしてるんだろ兄貴がやらないなら俺が...


「おい、お前、誠也さんに何する気だ?」


横に座っているアルビスの体が膨れ上がり鬼の様な姿になっていた。比喩では、なく本当に鬼になっている










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