表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/67

黒ギャル、狙いうち(中編)

「それで美加さんはどんな家庭で育ったんですか〜?」

無邪気な顔で美彩が美加に質問する。

「ごく普通な家庭だったね〜。中学時代に親リコンしたけど。パパはサラリーマンでママはコンビニバイトのパートしてた。

パパの方が好きだったかな。ママはヒス起こすから。範之くんB’z歌える? お父さんが好きだったんだ」


美加にリクエストされてとりあえずいつかのメリークリスマスとHEATを予約する。

B’zの曲を歌いきると美加は拍手してくれた。

「子供の頃思い出しちゃった〜」

そう言いながら美加は涙を流し始めたので、動揺した。


「何で泣いてんだろ、アタシ。パパと行った遊園地の帰りの車の中でいつメリ聴いた思い出、思い出しちゃったからか」

「美加ちゃんは部活何部だった?」

「え〜。中学時代はバレー部で高校は軽音。前はギター弾けたのにな」

「あとその頃にしてたことは?」

「家のママがうざくてよく深夜徘徊してた。補導はされなかった。ギャルな見た目してるからか大人に見られてたみたい」

「そっか、オレも恋人できない悔しさから1人夜中の街をさすらったな」


「へぇ〜、一緒じゃん」

「うん」

「アタシには夢があるんだ。黒ギャル界のカリスマになってオフ会100人集めるっていう」

「叶うといいね」


それからカラオケは順調に進み、美彩はボカロを碧桃は筋肉少女帯や特撮(バンド)を歌いまくった。

美加はというと合いの手を入れたり、倖田來未verの氣志團のワンナイトカーニバルを歌ったりした。


さて、そろそろ仕留めに行かなければ。

オレは美加の耳元でささやいた。

「トイレ行きたくなったんだけど、一緒に行かないか」

そう言うと彼女は長いグレーの髪を揺らしながら「範之、女子みたい。ウケる」と言いながら腰を上げた。


「じゃ、オレと美加トイレ行ってくるから」

何かを察した美彩はニッコリ微笑んで「どうぞ、ごゆっくり〜」と言った。


女に生まれてきたことを後悔させてやる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ