2人宅飲み
ネット上の誰からも死を願われるYouTuberを銃殺し、
なんだか1人さみしい気分になった俺は実麗さんの部屋を訪ねたいと彼女にLINEを送った。
「岡村靖幸のライブDVDでも見る?」
そんな嬉しい返信を送ってきた実麗さん。
彼女の住む目黒のマンションにたどり着き、マキャベリンを2人で見る。
やはりなんといっても川本真琴に提供した愛の才能のセルフカバーが独特な味わいがあっていい。
代表曲のだいすきもキーが変更されているけど、青春っぽさは色あせない。
カルアミルクを2人で飲みながら、実麗さんはこんなことを聞いてきた。
「どんな青春時代送りたかった? 私はというと人の目ばかり気にして高校時代とかは弾き語り路上ライブで無難な歌ばかり歌ってた。
虐待されろくにご飯ももらえないまま餓死していく子どもの歌とか今の私っぽい歌はあなたに会ってから作るようになった」
「手をつないで遊園地に行きたかった。あとは一緒にユニットでも組んでオリジナル曲を作り合う仲とかかな、実麗さんとの関係の理想形は」
「私、ノリユキが人殺したこと墓場まで持って行くから。まあ仮にあなたが捕まったら歌にしていくけど」
「もっと早く実麗さんに出会えていれば良かった」
「私も。今日部屋に来たってのは私を抱きたいからもあるんだよね?」
「え、まあはい。実麗さんとヤッてる時だけ死刑への恐怖を忘れられるよ」
「ふふ、来て?」
服を脱いだ実麗さんに野獣のように襲いかかる。
彼女の肌が俺を正気からログアウトさせる。
「範之くん、私をメチャクチャにして。愛の才能感じさせて」
「実麗、実麗!」
「範之くんの、私の中で大きくなってる。ねえ、お願いだから人殺しはもうやめてくれないかな」
「実麗さん、なるべく頑張ります」
行為を終え、実麗さんの小さすぎず大きすぎずな乳房を見つめる。
俺は実麗さんの胸をスピッツのおっぱいの歌詞で褒め称えた。
すると、彼女は恥ずかしそうにはにかんだ。
カルアミルクをひたすら2人で飲んで、実麗さんの弾くアコギに合わせて岡村靖幸のあの子僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろうを歌いあった。
実麗さんは別れる時にまた会えるよね? と聞いてきたのでもちろんと返した。




