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はじめてのおつかい(拳銃奪ってみよう)

青城碧桃(あおきゆら)と言います。ご同行していいですか?」

何者かに操られているような目をして、感情のない声で言う碧桃。

もちろん操っているのは俺らだ。


「この子に色々やってもらおう、まずは警官をおびき寄せるエサとして♡」

「まさか襲撃する交番を決めたのか」

「大月駅の交番にしよ。山梨好きなんでしょ」

「ああ。好きなミュージシャンの出身県だからな」


「田舎の交番なら警備が手薄だと思うの」

「それに山梨くらいなら2000円以上あれば行ける。

私と彼女で下着をワンセットずつ売れば楽勝よ」

碧桃はというと、「わかりました」と機械的な声で言った。

「それじゃ金手に入れた後に大月駅目指すか」


2人の女が下着を売った金を手にし、それを交通費として使い山梨の大月駅に終電の1本前で来た。

辺りには店がなく、少しく後悔した。


「下着落としたって警官に言ってみて」

「わかりました」

美彩が碧桃に指示を送る。

駅前の交番へ入っていく碧桃。

1人のお巡りさんが碧桃の仕掛けた路上の下着に気付く。


そこに美彩がゆっくり近付き、スタンガンらしきものを取り出し警官を倒れさせることに成功した。

「今よ、チャカ奪い取って」

俺は倒れている警官のズボンをまさぐり、拳銃を手に入れることに成功する。

もう片方のポケットには何十発か補充用の弾があった。


「これで楽に人殺しまくれるね」

「ああ……」


大量殺人を犯していくよりも本当はただ美彩と仲良くしていたかった。

でも彼女が好きなのは人殺しをしている時の自分なのだ。

警官の命を奪うかどうかで20分揉めたが、命乞いをさせてもつまらなそうって理由で殺さないことにした。

その代わり警官には下半身を露出させた状態で路上に放置させられる辱めを受けさせた。


「俺、警官嫌いだったんだよね。酒飲みまくってるだけで職質してきて家出がバレるし。家から逃げ出すのを邪魔してくる面倒な虫だよ」

3人で路地を歩きながら手に入れたばかりの拳銃を撫でつつ俺は言った。

「美彩は範之くんの味方だからね♡」


そうこうするうち、公園にたどり着いた。

ベンチまで歩き、座った俺と美彩は立ったままの碧桃を無視しイチャついた。

「美彩、ひざ枕してくれないか?」

「いいよ〜、ノリくんのこと優しくしてあげる」

彼女のひざの温もりが伝わってくる。

生きていてよかった。

おまけに頭をナデナデしてくれる。

非モテな俺にこんな彼女ができた。

いささか人間的には壊れているけど。

どこまで俺は人を殺すことになるんだろうか。

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