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ライブ出演を提案

夜の三島の街を歩きながら彼女が下着売りして稼いだお金を使ってビジネスホテルに泊まる予定になった。

夜道を歩きながら、美彩に話しかけた。


「警官を殺すか脅すかして拳銃を奪う前にライブをやりたい。有力幽然寺というライブハウスでアコースティックライブをしたい」

「いいけど、私は歌うのよそうかな。歌得意じゃないんだ」

「そうか、美彩ちゃんは客席で応援していてくれ」

高円寺にあるその老舗のライブハウスはサブカル系女性歌手O森を輩出したことでも知られる。

他には三上寛などが月1でライブをやっている。


「MCで人を3人殺したって言ったら面白そう」

「みんな冗談だと思うよね」

「それで殺人をテーマにしたオリジナル曲を歌ったらただのパフォーマンスと思われるだろうけど」

「そういう役を演じてると思うだろうね」

実に悪趣味でヤバいパフォーマンスだろう。

事件について詳細をしゃべるのも美彩の父についての事件をMCで触れる程度にした方がいいかもしれない。


目の前で歌を披露する青年が巷で起き始めている連続殺人事件の犯人とは思わないだろう。


「俺の目標としてはそのライブで危なそうな女の子、まあメンヘラとかをファンにして殺すことなんだ」

「私以外の女の子に気をかけるなんてサイテー」

「待ってくれ。若い女の子の悲鳴が聞きたいんだ」

「そういうことならしょうがないか」


自分を相手にしなかった女たちに復讐がしたい。

それは直接関わりのない女、女であればどんな女も復讐の対象に入る。

ミソジニーをこじらせているといえばそうなのかもしれない。

女性嫌悪が治りかけてたところを栃木のメンヘラとの失恋によって悪化させられた。


「詩を書きたくなったな。スマホのメモアプリで今から書く。美彩の声で聞きたいから音読してくれるか?」

「うん、範之くんどんな詩書くの?」


どんな人間もいつかは死ぬ

月灯りの下で太陽の下で

大勢に看取られながら

1人で孤独に死にながら

ある者は刑場で

ある者は布団で

君もいつかは死ぬ

僕もいつかは死ぬ

ああ 神様なんで僕らの命を奪う?


美彩に出来上がった詩を読ませると、月灯りの下で太陽の下で辺りの部分好きかなと感想をもらした。

そして美声で俺の詩を朗読してくれた。


詩を読み終えた美彩は「範之くんの首に絞首刑の縄の跡がついたら遺体を痛いくらい抱きしめて、首の縄の跡を舐めてあげる」と言った。

彼女なりの愛情表現だろうけれど、俺はというとどんな顔をしていいかわからなかった。

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