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静岡、三島での犯行(中盤)

「あなたがミサちゃん。父に暴力振るわれて満足にご飯も食べさせて貰えないなんてかわいそうね」

こども食堂の主催者の林田真希は穏やかな笑みを浮かべ

俺たちに言った。

「それでお兄さんもいるのね。よければ食堂の運営を手伝ってくれるかしら?」

好印象を抱かせるためにその提案に乗ることにした。


こども食堂には様々な境遇の子どもが集まる。

ネグレクト気味な親や単に金欠な親に悩まされている子など。

俺は手伝いながら悩んでいた。

本当にこの人を殺してもいいのかと。


営業時間が過ぎ、こども食堂の手伝いを終えた俺は片付けを手伝う美彩を見守った。

善人の命を奪うのには抵抗がある。

本当はこの主催者に洗いざらい話して、懺悔して救済を求めたい。

しかし、それは美彩を裏切ることになる。


片付けを終えた美彩が声をかけてきた。

「待った〜?」

「ああ、30分は待ったけどスマホゲーしてたから気にならなかったよ」

「林田さんと今日一緒に帰る機会、手に入れたから。あと、はいコレ」

彼女が手渡してきた物は新聞紙にくるまれた柳刃包丁だった。


「ちゃちゃっと殺ってくれる? でもハルカの時と違って命乞いは長々とさせてみたいよね」

「うん。わかった、今回はなかなか殺さないでいる」

「それでね、これはチャンスと言えるかもしれないけど林田さん私たちを車で送っていってくれるんだってさ。人気のないところまで連れてってって言えば良さげじゃない?」


「本当に彼女は殺さないといけないのか」

「善人がどんな命乞いするか聞いてみたいと思わない? 範之くんのこと徐々に私好みのシリアルキラーに改造してあげる♡♡」

やはりどこか決定的に美彩は壊れた女だ。

だが、そんな彼女を愛すると俺は心に決めた。

もう2人も殺したんだ、何人殺しても一緒だろ。

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