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菫ノ詩集

白に混じって踊る

作者: 堅香子 擬々

勉強してたらそんな光景が見えて怖くなったから供養として



障子を破いて入ってきた物体は

白かった

白いそれは中央にある炬燵の周りを

えいほらえいほらと躍りながら廻ってる


世界は壊れていた

世界に出来た罅から入ってきたその物体は讃えているのだ

この世界の誕生を


その物体は異物だ

そうとわかるようにその物体は徐々に灰となっていった

それでも讃え続ける

この世界の誕生を


白くて白くて白くて白くて

それはそれだけだだった

姉はそれを小さな紙屑だったといい

友はそれが足が生え手が何かだったといい

ボクにはそれが枕にみえた


えいほら えいほら えいほらえいほら

狂ったように狂ったそれらは踊り出す

炬燵を囲むように踊るそれらの中の一つが突如動かなくなった

そしてそれは墨につけたように黒くなって灰となった

だけどそれらは何一つ気にせずそのまま踊りつづけた


そういってる間に罅からそれらは絶え間なく入ってきた

なぜかそれらがこの部屋から出ようとはしないせいで

この部屋には埋もれんばかりのそれらに占拠された

ボクはそこからどうにかしてでようと画策しても

物量には勝てずなすがままにそれらの中に埋まっていった

もはやそれらはが踊れる程のスペースなどない

だけどそれらは躍りつづける

同類など知るものかと派手に派手に

えいほら えいほら 躍りつづける


ボクには何もできなかった

ただこれらの中に埋まっているからか

気が狂いそうになっていた


そしてなぜかボクもそれらと混じってえいほら えいほら と

踊っていた


遠目からみてボクも白いのだろうか





つづかない( ̄ー ̄)

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