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missドラゴンの備忘録  作者: 青背表紙
20/93

20 討伐準備 前編

今回は短くできた! と思っていざ投稿しようとしたら16000字越えてました。また前後編になります。本当にすみません。

 水の魔獣を探しに行き、クベーレ村に立ち寄った次の日。マリーさんに怒られてとても反省した私は、しばらくの間、禁酒することをマリーさんと約束した。


 朝食の後片付けを終えた後、まだ暗いうちにエマと二人、カールさんが住んでいる広場近くの小さな家に向かった。この家はお屋敷が出来るまでの彼の仮住まいだ。


 カールさんの新しいお屋敷はガブリエラさんのお屋敷があった場所に建てる予定になっている。でもその建設予定地である街道沿いの広場に今は村の人たちが天幕を張っているため、ペンターさんたちが建てた急ごしらえの家を仮住まいとしているのだ。


 カールさんは最初、「村人たちと一緒に天幕で生活すればいい」と言っていたのだけれど、侍女のリアさんに「王都領の門前村を管理する貴族が、いつまでもそんなことでは下の者に示しがつきません」と叱られたらしい。






 装飾のない板材で組み上げた家の扉をコツコツと叩くと、リアさんが出てきて私たちを中に案内してくれた。


 居間の扉を開けると、テーブルに座っていたカールさんが私を出迎えてくれた。同じテーブルに座っていたゼルマちゃんも立ち上がって、こちらに近づいてきた。彼女のにこやかな表情を見て、私はちょっと安心した。


 エマによるとゼルマちゃんは昨日、カールさんの家に宿泊したそうだ。本当は《集団転移》で家まで送るつもりだったのだけれど、私が酔っぱらって寝てしまったために帰ることができなくなってしまったからだ。


 ゼルマちゃんは男爵令嬢だ。討伐で遠征中ならともかく、平時に平民のいる宿や家に泊めるわけにいかない。それで急遽、貴族であるカールさんの家に逗留することになったらしい。







「ごめんね、ゼルマちゃん。」


「いいのです。私の家族はちゃんとわかってくれていますから。」


 私が事情を説明して謝ると、彼女は笑ってそれを許してくれた。ゼルマちゃんの家族は魔獣の討伐に参加していることを応援してくれているらしい。家族に前回の討伐の様子を話したらとても喜んでくれたそうだ。


「父も兄たちも、私が魔獣を倒したことを褒めてくれました。私はもっともっと経験を積んで、家族の気持ちに応えたい。そしてゆくゆくは武芸で身を立て、王国のために尽くしたいのです。」


 力強く語るゼルマちゃんの顔は輝いていた。そんな彼女を眩しそうに、そして少し考え込むような表情でエマは見つめていた。






「ドーラさん、大丈夫ですか? 私も同行した方が・・・。」


「い、いえ、大丈夫です! 昨日はちょっと失敗しちゃいましたけど、今度はもっと気を付けますから!!」


 カールさんが心配そうに言ってくれたけれど、私は手を振って彼の言葉を遮った。だってカールさんは今、物凄く忙しいのだ。


 ハウル村の復興事業はもちろん、昇爵して増えた配下の人たちの仕事の割り振り、お金のやりくりなどで大変らしい。実際、彼の目の下には春先からずっと薄い隈が出たままになっている。


 カールさんのお兄さんであるバルドンさんが衛士隊のまとめ役を引き受けてくれたので、少しは仕事が減ったそうだ。でも事務仕事を担当する文官さんがまだまだ足りないみたい。


 カールさんが毎晩遅くまで机に張り付いていることをリアさんはとても心配しているようだ。






 私は《収納》から強壮の魔法薬を取り出し、彼の手に押しつけた。


「カールさんが来てくれたらすごく嬉しいです。でも私、一人で頑張ってみます!」


 彼は強壮薬と一緒に私の手を取ったまま、心配そうに私の目を見つめた。すぐ近くに彼の顔があることで、私の胸がドキドキと高鳴る。耳の先がとっても熱い。


 彼は私を見てしばらく考え込んでいたようだったけれど、やがて軽く頷き、優しい微笑みを浮かべた。


「分かりましたドーラさん。でもどうしようもなくなる前に必ず私にも相談をしてください。私はあなたの剣なのですから。」


 私が「ありがとうございます」と言ってこくりと頷くと彼はにっこり微笑んで、私のおでこに軽く口づけをしてくれた。






 不意打ちの口づけに目がぐるぐる回り、うれしい気持ちと照れくさい気持ちが同時に沸き上がってくる。私はしどろもどろになって彼に言った。


「あ、あの、私、もう行きますね!」


「はい。気を付けて行ってきてください。」


 彼は落ち着いた声で私にそう言った。少し顔が赤いけど、私ほど焦っている様子はない。私にはそんな彼がすごく頼もしく見えた。


 カールさんと一緒にいたいという気持ちが心に顔を覗かせる。やっぱり一緒に来てくださいって言えばよかったかな? ううん、やっぱりダメそんなの!


 私は混乱したまま、赤い顔をしたエマとゼルマちゃんの手を引いて、逃げるように彼の家を飛び出したのでした。











 熟れすぎた木の実みたいに真っ赤になってカールさんの家を出ると、ちょうど彼の家を訪ねてきたらしい衛士さんとすれ違った。制服をきちんと着込んだその衛士さんは、カールさんの家から出てきた私の姿を見てなぜか苦々し気な表情を浮かべ、さっと目を逸らした。


 何だろう? 何か悪いことしちゃったのかな?


 私は彼を怒らせてしまったかと思って話しかけようとした。けれど、彼はそんな私を無視してさっと通り過ぎて行ってしまった。


「衛士隊のステファン・ルード伍長です。中隊長殿からの伝令を持って参りました。」


 カールさんの家の扉の前で名乗る彼の声を聞いて、私は彼のことを思い出した。以前、北門で私を「怪しい奴」と呼び、剣を突き付けた伍長さんだ。


 あの時は私が急にカールさんを訪ねて行ったせいで、事情をよく知らない彼に迷惑をかけてしまったのだ。彼に会ったら謝ろうとずっと思っていたのに、また機会を逃してしまった。その上、なぜかまた怒らせてしまったみたいだ。


 あ、そう言えば今日はまだ半仮面をつけていなかったんだった。彼が怒ったのはそのせいかしら?


 私はエマたちに待ってもらって、一度フランツ家の天幕まで戻った。そして寝床の脇に置いてあったまじない師の衣装に着替え、三人でマヴァールさんたちの待つ冒険者ギルドへと向かったのでした。











 ギルドの中は依頼を受けに来たたくさんの冒険者さんたちでごった返していた。いろいろな商会や生産ギルドから討伐依頼がたくさん出て、魔石の買取価格が高騰しているせいだろう。


 私たちは混み合う依頼窓口を避け、奥の待合室に足を向けた。マヴァールさんたちは窓口に行かなくてもいい。彼が率いる冒険者集団『白の誓い』はカフマン商会からの指名依頼を受けているからだ。


 待合室にはロウレアナさん以外の4人が待っていた。マヴァールさんは私の顔を見るなり、ニヤリと笑った。


「おう、ドーラ。朝からマリーにこってり絞られたらしいな。」


「ど、どうして知ってるんです!?」


 マヴァールさんたちはドルーア川を隔てた東ハウル村で生活している。いくらマリーさんがすごく怒ったとしても、ここまでは聞こえないはずなのに。でもその疑問はすぐに解決した。






「マリーさんの声、広場中に響いてたもん。広場に天幕張ってる村の奴ら、全員知ってるぜ。」


 にししと笑いながらグスタフくんが私に言った。マヴァールさんに告げ口したのは彼で間違いない。


 ぐぬぬ、グスタフくんめ。ちょっと大人びてきたと思ったのに、こういうところは小さい頃から全然変わってないんだから!


 でも私がやらかしたのは事実なので何も言い返せない。その代わりにエマが「もう! 言いふらすことないでしょ!」と怒ってくれた。もっともグスタフくんには全然効果がなかったみたいだけど。


 しばらく皆で雑談(討伐報酬の使い道とか、最近増えた住民の噂など)をしながら待っていたら、少し疲れた様子のガレスさんと、妙に艶々したロウレアナさんが部屋に入ってきた。






「ギルドの仕事が大変なんですね。随分疲れていらっしゃるみたいです。よかったら、これどうぞ。」


 私がさっきカールさんに渡したのと同じ強壮薬をガレスさんに手渡すと、彼はそれを一気に飲み干した。蜂蜜をたっぷり使った強壮薬はすぐに効き目を現し、みるみる間にガレスさんの目に力が戻ってきた。


「おお、助かったぜドーラ。まったく、年には勝てねえな。それにしても魔獣と戦った後はロウレアナが・・・いや、何でもねえ。」


 ガレスさんはゲフンゲフンとわざとらしい咳をしてテーブルの側の長椅子に腰かけた。ロウレアナさんはその隣にぴったりと寄り添う。


 彼女がガレスさんの目を覗き込んでにんまり笑うと、彼はちょっと困ったような表情で笑みを返した。マヴァールさんの仲間の戦斧を持った男の人はそれを見て「あー、俺も早く所帯を持ちてえ・・・」とぽつりと呟いた。





 皆がそろったので私は昨日クベーレ村の村長さんから聞いた話をした。


「クベーレ村か。聞いたことねえな。ガレスさん知ってますか?」


「いや、俺も聞いたことがねえ。だが今の話を聞く限りだと、ファ族のいる草原地帯との境辺りじゃねえかな。」


 ガレスさんはその付近で心当たりがある魔獣の情報を教えてくれた。私が村長さんから聞いた情報と合わせ、マヴァールさんたちは今日の探索計画を立てて行った。


 私がマヴァールさんに「今回も『魔獣寄せの石』を使うんですか?」と尋ねると彼は「いや、今回は普通に探索してみる。流石に懲りたぜ」とため息交じりに答えた。その言葉に皆は顔を見合わせ、苦笑いを浮かべていた。


「この間の火の魔石と火甲虫の羽は助かった。今日も期待してるぜ。だが無理だけはするんじゃねえぞ。」


 そう言って応援してくれたガレスさんに別れを告げ、私たちは《集団転移》の魔法でクベーレ村の入り口に移動した。






 移動した先は辺り一面、真っ白だった。短刀使いの男の人は体をぶるっと震わせた。


「随分と冷えやがる。こりゃ、ハウル村より大分北の方だな。」


「霧がすごいですね。全然前が見えないです。」


 もうだんだん日が昇りつつあるというのに、深い霧と高い木立に囲まれているためクベーレ村周辺はまだ薄暗かった。私の着ている長衣が霧を吸ってたちまちしっとりと湿っていく。


 ロウレアナさんは何かを確かめるように辺りに目線を送った後、普段村ではほとんど着けることのない頭巾フードをしっかりとかぶり直した。






 村の門は閉まっていた。私が丈夫な丸太の扉に手を触れて軽く力を込めると、扉はずずっと音を立て内側に動いた。その途端、扉の内側でガチャガチャという金属音が響いた。急に扉を開けたせいで、扉に仕掛けられた呼子を作動させてしまったらしい。


 程なく激しい息遣いと共にブラウが走り寄ってきて、私に飛びついた。呆気にとられるマヴァールさんたちの前で私がブラウを撫でていたら、霧の向こうからたくさんの足音が近づいてきた。


「ドーラ様だ! ドーラ様がいらっしゃったぞー!!」


 やってきたのは案の定、村長さんたちだった。彼らは持っていた農具をその場に放り出し、私に駆け寄ってきた。






 村長さんはマヴァールさんたちを気にしつつも、私の正面に立つと無事を確かめるように私の腕を取り「またお会いできて本当によかった」と感極まった様子で言った。


 他の人たちもとても喜んでくれていた。中には互いに抱き合って涙を流している人たちもいる。


 その様子を見たエマは私の長衣の袖を軽く引いて「なんかすごいことになってるね、お姉ちゃん」と囁いた。私は何と答えてよいか分からず、曖昧に「うん・・・」と言うことしかできなかった。






 村長さんは私たちを村の中に招き入れ、自分の家に連れて行ってくれた。村長さん以外の人たちは私たちの後ろから少し離れてついてきている。マヴァールさんたちの持っている片手剣や戦斧を随分警戒しているようだ。


 村長さんの家の中は竈代わりの暖炉に火が入っていてとても暖かかった。後ろでゼルマちゃんとエマがホッと息を吐く音が聞こえた。


 テーブルに私とマヴァールさん、そして村長さんが座ると、村長さんのおかみさんが温めたヤギのミルクを陶器のコップに入れて出してくれた。


 他の人たちはテーブルに座れないので、近くにあった箱などを椅子代わりにして座っている。ロウレアナさんだけは立ったまま扉の入り口に寄り掛かり、辺りの様子を窺っていた。






 開口一番、村長さんは私に向かって言った。


「ドーラ様! 昨日は急に目の前からお消えになったので心配いたしました。」


「あの、昨日は本当に、色々すみませんでした!!」


 私がテーブルに頭を付けて謝ると、村長さんは私の顔を上げさせ「謝っていただくことなど一つもありません。村の者もあなた様には本当に感謝しているのです。また来てくださって本当にありがたいです」と言ってくれた。






 私が安心してホッと息を吐くと、村長さんはマヴァールさんの方へ体を向けた。


「皆さんはドーラ様のお仲間でしょうか?」


「冒険者集団『白の誓い』のリーダー、マヴァールと言います。ドーラから話を聞いていると思いますが、この周辺でしばらく魔獣を討伐したいのです。それでこの村を拠点にさせてもらいたいのですが・・・。」


 マヴァールさんが確かめるようにゆっくりと村長さんに言った。


 村長さんはその言葉が終わらないうちに「おお、それならぜひ我が家を拠点としてお使いください」とすぐに返事をした。






「いえ、それはさすがに申し訳ないです。我々は野営しますので、その場所の提供と井戸を使わせていただくだけで十分なのですが・・・。」


「いやいや、ドーラ様のお仲間に野宿などさせられません。我が家は身軽な年寄りの二人暮らしです。皆さんがいらっしゃる間は他の家に厄介になりますので、ここはご自由にお使いください。」


 マヴァールさんが断っても村長さんは譲ってくれず、押し問答の様になってしまった。結局、今は使っていない納屋を宿泊所として提供してもらい、食事は母屋で村長さんたちと一緒に摂らせてもらうことで話がまとまった。


「で、ではご厚意に甘えます。本当にありがとうございます。」


「何のおもてなしもできませんが、精一杯心を尽くさせていただきます。よろしくお願いします。」


 マヴァールさんはちょっと戸惑いながらも村長さんと固い握手を交わした。他の仲間の人たちは何とも言えないような表情で、その様子を見つめていた。






 話が一段落したところで村長さんは懐から小袋を取り出し、テーブルの上に載せて言った。


「ドーラ様。こちらはお返ししようと思います。」


 小袋の中身は昨夜、酔っぱらった私がお酒のお礼として渡した銀貨だった。私は返してもらう必要はないですと言ったけれど、村長さんは受け取れませんときっぱり断った。


「ドーラ様には十分すぎるほどのことをしていただきました。村の者たちがあんな笑顔を見せたのは一体いつぶりのことだったか・・・。感謝してもしきれない状況で、さらにこの銀貨を受け取ることはとてもできません。」


 お酒で失敗して迷惑をかけた私としては銀貨を受け取ってほしい気持ちがあるのだけど、村長さんには伝わらなかったみたいだ。受け取ってくれないものを押しつけるのもよくないけど、受け取ってもらいたいし・・・。いったいどうすればいいんだろう?


 その時、私はすごくいいことを思いついてしまった。そうだ、お酒だ!






「村長さん!!」


「は、はい? 何でしょうか、ドーラ様。」


「この銀貨で私にお酒を売ってください!」


 昨日飲ませてもらったこの村のお酒はものすごく美味しかった。それを私が買い取ることで、銀貨を受け取ってもらえばいいのだ。


 今、私は禁酒中なので飲めないけれど、歓楽街のイゾルデさんに渡したらきっとすごく喜んでくれると思う。彼女はいいお酒が手に入らないと嘆いていたから、ちょうどいい。皆が幸せになるし、我ながら素晴らしい考えだね!


 でも村長さんは困った顔をして、私に言った。






「お売りしたいのはやまやまなのですが、村にはこの銀貨に見合うほどの酒が残っていないのです。」


 昨日、私に出してくれたのは各家で冬の間の食糧備蓄として保管していた貴重なものだったらしい。村長さんは悔しそうに表情を歪めて言った。


「酒造りはこの村の唯一の自慢だったのですが、今では・・・。せっかくのご厚意にお応えできず、申し訳ありません。」


 いい考えだと思ったのに、逆に村長さんを困らせてしまった。部屋の中に沈黙が流れる。


 すると、しゅんとうなだれる私と村長さんにマヴァールさんが提案してくれた。






「別に今すぐに酒を渡す必要はないでしょう? 金だけ先に受け取って、酒がまた出来たらその時に渡せばいい。」


「それいいですね! 村長さん、是非そうしてください!」


「いや、しかし・・・。」


「それでもまだ銀貨と釣り合わないって思うなら、この辺りのことを俺たちに教えてください。俺たちはこの辺りの地理や魔獣についての情報が欲しいんです。」


 渋る村長さんにマヴァールさんはさらに畳みかけた。


「それにこの周辺で魔獣を討伐するんだから、この村を危険に晒す可能性が全くないとは言えない。『魔獣の狂騒スタンピード』が起こらないとも限らないのですから。だから情報料と迷惑料だと思って受け取ってください。それでいいんだろ、ドーラ?」


「はい。もちろんです。お願いします村長さん。」


 村長さんはしばらく迷っていたようだったけれど「ありがとうございます。このお金は決して無駄にしません」と言って銀貨を受け取ってくれた。その時の村長さんの目には、何かを決意しているような強い光があった。






 私たちはその後、村長さんからこの辺りの地理と魔獣の住処について教えてもらった。この辺りは山からの水源が豊富にあり、そこに水の魔獣たちがたくさん生息しているそうだ。


 あと気になる情報として、魔獣たちが多く住んでいる水源地と白い木の森(ドルイドさんによると『白樺ビルケ』ていう名前らしい)を隔てる荒野には廃棄された砦があり、そこは不死者の巣窟になっているという。


 私たちは村長さんにお礼を言って家を出た。さっきまで村全体を覆っていた霧がすっかり晴れ、嘘のような青空が広がっている。村の人たちに見送られ、私たちは出発した。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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