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自己紹介

 僕の名はアムルタート。


 僕は、この世界(サイクル)の中では基本、猫と呼ばれる獣の形をしている。肩に乗れる程度の大きさで、尻尾と前足片方の先だけが白く、あとは黒。目の色は自在に変えられるが、基本は緑だ。


 アムルタート、という名は×××がつけた名だ。「不滅」という意味らしい。ちょっと嫌味なんじゃないかと僕は思う。だってこの名は、僕をここに閉じ込めておくために付けられたものだ。生まれて・・・・というより、発生して、たぶん、すぐに、僕は閉じ込められた。


 僕が世界を感じるには、この世界(サイクル)の力の破片を取り込むしかない。ソレを「マナ」とか、「ライフ」とかヒトはいろいろな呼び方をするが、僕は「デートル」と呼んでいる。「存在理由(レゾンデートル)」の「デートル」だ。


 デートルは人や獣、草木や小さな虫たちに至るまで、この世界(サイクル)の理の中に存在するもの全てに宿っている。しかし、聖霊や精霊といった物質や精神のより根源に近い存在は、デートルを持たない。だから、そのままではこの世界(サイクル)に存在することができず、その力も知識も発揮されることはないのだ。


 意識はあっても、なんの干渉もできない。この世界(サイクル)に、触れるためには、どうにかしてデートルを得る必要がある。


 ずっとずっと、カタチもなく。

 漂うようにあるだけで、存在していなかった僕を。

 繋いでくれたのがエリー。

 僕の、契約者。


 僕の名はアムルタート。呪術士エリーの使い魔(ファミリア)をやっている。


 使い魔(ファミリア)は、術者と契約することで、この世界(サイクル)に実体を手にした聖霊、もしくは精霊のこと。


 必要な時だけ呼び出されるのが普通だけど、僕はほとんど一日中、この世界(サイクル)の中にいる。そういう契約になっているからだ。


 たぶん、それはエリーだからできること。

 僕は、彼女と出会えたことを、本当に感謝してる。




 ・・・たとえ、その結末が、どうあろうとも。

 


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