これから転生。
結構書き直しています。
よく考えてみれば、まだ女性の名前を聞いていないことに気づいた。「何と呼べばよいのでしょうか?」
「ミルファ、貴方がたの価値観で、神と呼ばれる存在」神キター!と心の中で思いながら、もう一つ質問した。「何故私が選ばれたのでしょうか?」疑問に思ったことだ。俺は自慢じゃないが平凡中の平凡。特に取り柄などない。正直選ばれる理由が解らない。「貴方は本来、死ぬはずではありませんでした。部下の手違いで亡くなくなりました。」部下いるんかい。しかも手違いって。マジですか。しかし起きたものはしょうがないので、諦めた。昔からあきらめが早いのだ。「こちらのせいなので、転生時、特権を付けます。」ん、特権?もしかしたら今よりいい生活が出来るかも。「私はどのような世界に行くのでしょうか?」これは大事だ。何が必要かわからないと選べない。「文明は中世ヨーロッパ位で魔法がある世界です。」うん、ベタだ。ラノベ要素満載の世界らしい。「ゲームのようにステータスもあります。」え、ゲーム?ステータス?ゲームの世界に自分が入る。夢のような場所ではないか。興奮は隠しながら、「どんな家に転生するのですか。」「伯爵家の次男です。」やったー!長男じゃなく次男。跡継ぎならず、自由が出来る最高の所じゃないですか。その後、色々質問し解かったこと。大きさは地球とほぼ同じ。オルリクと言う名前で、4大陸あり、人、亜人がいること。魔法は、火、風、土、水、と無属性があり、誰もが魔力を持っていること。魔物やドラゴンがいる。比較的今は平和。魔力は使い続けると伸びるというラノベでもありふれた設定らしい。転生者は、アドバンテージが多くあり、すぐ死ぬなどの問題もないらしい。俺と同じ奴が何人かいたのかと思うと、何人手違いがあったのだろうと思った。英雄や賢者と呼ばれる存在になったらしいので、良かったのかも。問題は特権を何にするかだ。俺は今までと同じくのんびり過ごしたい。英雄など忙しそうだ。目立たないようにする能力が欲しかった。「隠蔽にします」ミルファに答えた。「隠蔽ですか?」彼女は何故それ?といった感じだった。「目立たないためです。」俺ははっきり答えた。「では良き人生があることを」その言葉の後、意識を失った。