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⑤「未来ある名前と真化の世界」  作者: いちごみるく
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⑤「未来ある名前と真化の世界」

キャラクター紹介


デウス・エクス・マキナ《CV:花澤◯菜》

東京の事務所で鏡乃博士の仕事を手伝っている十六歳の女の子。偽名で鏡乃眞姫那を名乗る。


鏡乃博士 age 23 《CV:佐藤◯奈》

本名は鏡乃霧亜。白いコートに眼鏡が似合っている。小さい都会の事務所だが仕事をきちんとこなしていく。


ー プロローグ ー


朝の七時、事務所のソファー静かに目を覚ました私の名前はデウス・エクス・マキナ。大層な名前とは思うけど実際はきちんと偽名で今は鏡乃眞姫那を使っている、理由は今は上手く話せないけどね。ここは日本、平成の……春が来た。


第一章 ー 奇々怪界 ー


私は朝一番に煙草に火を付け新聞を読む。私の名前は鏡乃霧亜。そうだな……眼鏡が無いと読めない記事があるのはさて置き私はこの世界のイレギュラー。自分では不思議とそう思う、だからあいつ……当時六歳だった眞姫那は私は雨が降り注ぐ中拾った。私と同じイレギュラーの臭いがしたんだ。そうだ、この三階建事務所の説明でもしておこう一階には行き着けのラーメン屋がある。二階にはスタッフルームがあるが事務所に一人の私とラーメン屋のスタッフくらいしかいないので詳しくはラーメン屋のスタッフルームだろう、私はあんまり行かないからね。三階にはもちろんうちの事務所がある、まぁ小さくて本書のタワーがあったり……そうだなPCは最近新しいのに新調したんだっけか、それと屋上がある、サボるためには持って来いの場所である。さて……説明はこんなところだろう、そろそろあいつが起きて来るだろうし……事務室に帰るか。



「おはよう眞姫那。もう出るのか?そう言えば今朝から無粋な殺人事件が起きたようだから気を付けるようにな……おいせめて珈琲くらい飲んで行け全く……」


私は缶コーヒーを眞姫那に投げる。あいつは上手くキャッチしてそのまま玄関のドアを開け颯爽と出て行った。


「そう言えばもう四月か……」


私はそう言ってPCデスクへと戻った。



私は別に学校に行く訳ではなかった。確かに今の目的は学校なんだけど、基本的にはこの大都会の調査を基本に動いているけど警察とかは一切関係していないむしろ鏡乃博士はライバルだとでも言っていたし。今朝の六時四十五分に殺人事件がこの近くで目撃されているらしい。四月だと言うのに雪が降りそうなくらい寒い、まだ薄着は舐めてたかなぁ……。


「あ、おはよう眞姫那ちゃん。今日から四月だねぇ……もうすぐ桜の季節だよ、楽しみだよねぇ」


道中で出会ったのは友達の黒城華蓮。私が最初に一人ぼっちだった時にすぐに声をかけてくれた女の子。少し不思議なところ……違和感のようなのは感じる子だけど良いムードメーカーだ。


「今日の授業何だっけ……あはは」


眞姫那は苦笑いして黒城華蓮に聞いたがどうやら一限目から体育らしい、まぁ得意分野なので良しと言ったところで黒城華蓮が今朝のニュースの話を持ち出して来た。


「一限目から体育なんてなんか変だよねぇ……大体五限目くらいからだと思うんだけど」


これは黒城華蓮の独り言だったが私はそれに答えた。


「まだ寒いしね、本当嫌だよ〜……」


眞姫那は震える素振りをして肩を抑える。


「さ、もうすぐ学校着くよ!急ごう急ごう!……学校に」


最後はなんて言ったか聞き取れなかったが眞姫那は流されるまま登校した。


第二章 ー 境界の扉 ー


一限目の体育私は体調が良くないと仮病を使い体操服には着替えずに保健室に行くふりをして学校の裏側までバレずに走った。


「今朝の死体がこんなところで変死体……?しかもこれは今朝どころの腐り方じゃない……どういうこと?」


私はとりあえ蝿の集った変死体をぐるっと一周見回るが強烈な斬られ方をした跡が見られる。だとしたらこの人は刃物で斬られたのは肯定出来る。


「ナイフ……?刀……?」


だったら何か関係あるのでしょうか……?と背後から声がした、とても綺麗な女性の声だ。私は振り返らずそのまま問いかける。


「貴方が今朝の殺人鬼さん?なんでこういうことするの」


問いかけるも殺気は無い、どうやら戦闘にはならなさそうだ。


「実はその傷、槍で受けた傷なんですよ。それと探偵さんか何か知りませんが殺害されたのはその人ともう一人いますよ。ただ……殺害には理由があります、そうですね。百年経とうが人と言うのはいつまでも変わっていませんね……あの噴水のように綺麗な心はもう……いえ、とにかく警察や軍隊でも私には通用しない事が貴方には実証出来たと思いますので事は静かに水に流しましょうか、しかし貴方がまた変な事に首を突っ込むのであれば私も次回からは容赦しないと考えておいてください、それでは」


背中の方で風が吹いたと思えばもうそこには誰もいなかった。とりあえず私は警察に連絡する前に全て鏡乃博士に事を伝えた。


第三章 ー 名前の無い怪物 ー


学校が終わり秋葉原で買い物してスクランブル交差点で赤信号なので立ち止まる眞姫那。正面……と言っても少し遠いが見慣れない黒服の男性と女性が眞姫那を見つめている。青信号になり人々が歩き出す、そして眞姫那の横を黒服の男性とすれ違い様に耳元で囁かれる。


「御前が世界を変えてくれ」


そう言われた気がして振り返るともう背後には黒服の男性と女性の姿は無かった。


「私が……世界を変える?」


小声で復唱した後に私はまっすぐ事務所に戻った。



眞姫那から電話があったその後すぐにPCを立ち上げ心当たりのある情報を片っ端から調べて見たが。


「魔界の(デモンズ・ドア)が開いたとでも言うのか……?またこの世界に暗闇の霧が発生してしまう可能性がある、悪夢の始まりって訳だ……」


私は煙草に火を付けて事務所の窓から雨が降りそうな曇り空を見上げる。


「最後に生き残りを果たした学者がそこにはいた、そしてその学者はこの世に残したいが為の生体クローンを一体作った……その名が黒城華蓮。私が何人もの男とセックスして何人もの子供を産んでは何人もが実験に耐えられずに体内爆破を起こす、そして冷徹な眼差しで何人もの男を何気無い当たり前のように射殺する毎日だったが……奇跡が起きて超人的な力を得てこの世の中に放たれたのが黒城華蓮……って訳さ、あいつは人間のような形をしているが中身は凍て付く氷よりも冷たいただの化け物さ」


なんて事を言うが私は罪人だ、いつ殺されても悔いは無いよ。と聞いていた眞姫那が私に問いかけて来た。


「とりあえずうちのクラスに黒いフードを被った女の子がいるけどこれは白かな……?」


私は鏡乃博士に問いかけたが……「いや案外正体はすぐに表しているかも知れないな、一応見張って置くんだ」と苦笑い気味に言われたので黒と言う事に変わりないだろう。


「明日も早いから今日はもう寝るよ。おやすみ鏡乃博士……ほわぁ……」


私は欠伸をしながら別室に入りすぐに寝てしまった。


「全て殺してしまえばすぐにこんな事が終わるんだろうけど……なんてね」


鏡乃霧亜は煙草を灰皿に置いてPCの作業に戻った。


ー エピローグ ー


朝のまだ早い時間……何時なんだろ、凄く嫌な夢を見て別室から出て鏡乃博士のいる部屋へと移動した。すると鏡乃博士はテレビを付けたままで外をずっと覗いていた。


「おはよう鏡乃博士……こんな朝から起きてるなんて珍し……ん?」


テレビを見てみるとどうやら名古屋の方で大規模なクレーターがボコっと出来ているニュースが報道されている。


「これは……昨夜隕石でも落ちたんでしょうか。空気圧迫……波動……?」


良い線だ。と鏡乃博士は煙草の煙を出しながら答えた。


「あそこには食用産業グループが建設場としてあった場所だ。なんで狙われたかは明確だ。まずこれは一時的な些事に違いない。人間と言う生き物は食物連鎖を生きる糧にしている、それを今後も一つ一つ潰していく連中がテロを起こしている。やがて人間は生きるために暴動を起こすと市民同士で殺しあうため全世界が人工的なバイオハザード現象に陥るに然り、であればこれらを必然的に活動している奴等がいるとすればそれは……人間じゃない別の誰かが行なっている訳だ。これを見た感じ複数人いる訳じゃ無さそうだがな」


鏡乃博士は珈琲を口にしてまた私に話しかける。


「良いか。こうなってしまう場合後戻りはもう出来ないぞ」


私は目の前の光景をすぐには良くわからない。でも私には何故だかそう……不思議と怖くなくてそれは止めないと行けない事だとも受け入れた。


「私はこの事務所もラーメン屋も守りたいし、それに……それに……うん、鏡乃博士も守りたい!最初に拾ってくれた……初めて顔を見て、差し出された手はあったかくて……こんな手の届く範囲の夢でも……行くよ、私!デウス・エクス・マキナとして!」

あとがき


こんばんは、おでんめっちゃ美味いやん……。と今年も食べました作者どうもおでんみるくです。さて今作は前作の村人さん事イフリートが黒幕になっていたり黒髪お下げの少女の設定としてはヴァルキュリアと合体して長寿しているので大人びた感じはありますね。それと忘れていませんか独立特殊部隊軍事特務機関アリア ヴラド隊のリーダーもそろそろ登場しますよ!!と言うことで最後になりますがこの本を読んでくださった読者様達に祝福を。(※このあとがきは去年に書いたものです)

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