訳者による前書き
てきとー訳 地藏菩薩本願經
唐于■國三藏沙門 實叉難陀 漢譯
日本国しろーと(笑) 阿僧祇 和訳
まずはちょっと前書きなどなど☆
日本では、「大乗仏教」と申しましてさまざまな仏・菩薩が祀られ信仰されてますが。
観音菩薩と並んでメジャーな菩薩さんが、地蔵菩薩こと「お地蔵さん」ですね。
交通事故や行き倒れなど路上で人が亡くなった場所の道端に石像が立てらてれていたり、墓地や集落の入り口を六地蔵が守っていたりなど、目にする機会の多い菩薩さんです。
巣鴨の金銅大地蔵さんとか秘仏・とげ抜き地蔵さんのように、その地方で有名なお地蔵さんなども各地にあったりして。
そんな地蔵菩薩は、ごく大雑把に言うと、お釈迦さんの入滅から弥勒さんの開悟までの間の娑婆世界(いわゆる「この世」)を預かって、生まれ変わり死に変わりし苦しんでる衆生(魂のあるものすべて)を救って歩いてるという、お留守番役というかブッダの代理兼見習いといったような菩薩さんなのでした。
しかし見習いといってもけして新米ではなく、究極の見習いとでも言うべきで、菩薩としては超古参の大ベテランなのです。
地蔵菩薩本願経はこのお地蔵さんがどういう存在なのか、物語形式でしつこく(笑)説明されている経典です。これを読めばだいたいイメージがわかっちゃうでしょう。
ただし、大乗仏典ですので専門用語がビシバシ使われ、またスケールでかすぎてちょっと信じられんようなお話が次々と出てきます……そのへんはカンベンしてください。(汗)
これに書かれていることを実際に起きたことの記録と信じるか、はたまた昔の修行僧が瞑想中に見た幻覚と解釈するか、あるいは教訓をたとえ話風に表現したファンタジー小説として読むかは、読み手の皆様しだいです。(汗、汗)
一方で「地蔵菩薩に興味はあるけど、おまえの自己満足な駄訳なんかにつきあってるほど暇じゃね~んだよ!」という方も、もちろんおられると思います。
その場合は途中をとばして最終章「囑累人天品」を読んでくださいませ。
一般に「地蔵本願経」としてはこの「囑累人天品」のみを読誦してるようでして、この部分こそがきっと、この経典のサワリなんじゃないかと思いますんで~。
……たぶん。
……じゃないかな?
ま、チョト覚悟は……。(汗)
そして……繰り返しになりますがこの「仏典の勝手な脚色」シリーズは、学術的な翻訳でも布教目的でもなく、古典をネタにして遊んでる「趣味の素人小説」です。肩の力を抜いて「アハハ、こんなふうに解釈してやがる、この筆者バカでえ~」というようなノリでお楽しみくださればさいわい、、、
翻訳や解説に重要な間違いがある場合はこっそり教えてください、もうありがたく訂正する用意があります。
ただし「宗論はどちら負けても釈迦の恥」と申します上に筆者は専門家じゃありませんから、仏教の解釈に関する公開討論等はご辞退させていただきます(って書いといても吹っかけてくる人がいるのだ;)。不満を感じた先輩の方は、本作よりも正確で読みやすい訳を執筆して世に出し、筆者も含めてみんなが勉強させていただけるよう、お願いするところであります。
(^^;A
あっと、仏教に初心者の方は、同シリーズの別の「てきとー訳」や「のべらいず」を先に見ていただけますと、専門用語の意味とか、現代の常識とはちょっと違う考え方とかへの解説がありますゆえ、本作をいっそう楽しめるのではないかと思います♪
では、ファンタジィィィな大乗仏典の世界へ、またまたご案内~♪
南無地蔵菩薩
おんかーかーかーびーさんまーいぇーそーわーかー
(だいたいの意味 : 帰命、ワッハッハ、不思議なお方……あんたはエラい!)
ちーん……☆
(神奈川県大和市相模大塚、厚木飛行場滑走路北)