プロローグ:世界を回る旅の始まり
世界は無数に存在する。
魔法や幻獣が当たり前のように存在する世界もあれば、時を越える乗り物が一家に一台あるのが当たり前の世界もある。
一つの大陸と海しか存在しない世界もある。
「カガリ…」
一つの大陸と海しか存在しない世界、その世界には二つの国がある。
一つ目の国の名はヤマト。大陸の一割しか領土が無いが、それなりの生活が出来る国で、様々な魔法や魔道具が作成できる者が多くすみ、貴重な鉱石等が取れる。
二つ目の国の名はアーク。大陸の九割を領土とし、圧倒的なまでの資源を有しているがヤマトと違い、貴重な鉱石等が無く、技術が乏しい。
「覚えてるかな、私達が出会った日を…まぁ、物心つく前に何度も出会ってるらしいけど。」
貴重な資源が取れるヤマトは過去に何度も何度もアークに侵攻された。
しかし、ヤマトにしかない魔法や道具の御陰で何度も何度も撃退をする事に成功し、今から約50年前のことだ、十名の戦士達がアークの侵攻を徹底的に食い止め、当時アークの軍の総統であった者が敗けを認め、国も敗けを認め平和条約を結ぶ事になった。
「カガリはさ、本当に凄かったね。魔法も剣術も勉強も女性としても。」
平和条約を結び50年程した頃だ、当時十代後半から二十代前半だった伝説の戦士達も歳を食い、老人になってしまい圧倒的な強さを持っていた全盛期の半分以下の力になってしまった時を狙い、アークは平和条約を破りヤマトへの侵攻をはじめた。
「ルイコ…」
伝説の戦士達は圧倒的な強さを持っていた。
全盛期の半分以下でも、大群を蹴散らせる強さを持っていた。
しかし、歳には勝てない。体力は衰え、油断をすると発作が起きてしまう老体の伝説の戦士達は死んだ。そして伝説の戦士の血を継ぐ子も孫も、アークの数に任せた戦法と自爆特校により、伝説の戦士達のリーダーだった男とその孫娘以外は死んでしまった。
「どんな時も一緒で、はじめて敵になったのが一番祭の時で、優勝したのが私で、カガリは私に負けた事を悔しがるよりも先に、喜んでくれたよね。私が、私が一番になったのを…なんで、先に死んじゃったの。」
「ワシ達が、全盛期のままであればアークなど…すまん、グッチー」
伝説の戦士達のリーダーだった男、アンデルセンは孫娘であるルイコと共に、親子三代で親友だったグッチーとグッチーの孫娘であるカガリの墓を建てに、二人が大好きだった果樹園へとやって来た。
「あんなにも無惨に殺されるなら、逃げてもよかったのに!」
伝説の戦士達の死後、別の戦士が現れる事を最も恐れているアークは出来るだけ早くヤマトに降伏して貰いたいが為に、グッチーとカガリを公開処刑した。
魔法を使い、テレビのように大陸中の何処でも見れるようにし、出来る限りの残酷な方法で処刑し、遺体にも様々な事をした。
「泣くな、ルイコ!お前さんは生きねばならん。死んでいった者の為にも」
「無理だよ。」
泣くなと激をルイコに入れるアンデルセン。
ルイコは首を横に振り、涙を拭いた。
「お祖父ちゃん、公開処刑の中継を見ていなかったの?伝説の戦士達とその血縁者は皆殺しって、戦う力がなかったカガリのお母さんが殺されたんだよ!」
「……」
「お祖父ちゃん、私は戦うよ。近い将来、私はお祖父ちゃんの全盛期以上の強さになる。だから」
「お前は忘れたのか、ユイーチを!!」
アンデルセンは目を閉じて思い出す。一番最初に死んだユイーチの最後を。
他人に厳しく、自分には更に厳しい男で、歳を食い老人になっても全盛期より体力が衰えただけで、強さは変わらなかった。
数に任せた戦法で連携もなく一撃も受ける事なく3日3晩戦い続けたが、持病の発作が起きてしまい、何処にでもいる兵士に殺されると言う、余りにも呆気ない最後を迎えた。
アンデルセンはユイーチの最後を思い出すと、目を開くと両手でルイコの肩を掴んだ。
「見捨てろって言うの!戦う力が無い子供を!アークの軍勢から!」
「…そうじゃ」
「出来ないわよ、そんなこと!」
「なら、どうする?お前一人で頑張っても無駄じゃぞ」
「それは…」
アンデルセンの問い掛けに答えることの出来ないルイコ。
もうどうすることも出来ないのかとルイコは心の中で自分の無力さを嘆いていると、自身に向けられている殺気を感じた。
「誰じゃ!」
「お宅らの命を頂きに来ました。」
ルイコと同じく殺気を感じたアンデルセンが、殺気を感じたバナナの木に向かって叫ぶと、弓矢を携えた青黒く腰まである三つ網が特徴的な青年が出てきた。
「敵か。」
「ああ、そうさ。今お宅らの首をアークに持っていけば、貴族街の一等地に屋敷、公爵の爵位を貰えるんだよ。」
「っく…」
アンデルセンは顔を強張らせる。
この男の言うことが本当ならば自分とルイコの首で、アークで安心して暮らせるようになる。と言うことは、戦争がもう負けだと思っているヤマトの国民は自分達の命を狙いに来るかもしれない。
「にしても伝説の戦士、ヤバいにも程があるだろう。」
「ふん、多勢に無勢で無い限り誰にも負けんわ!ルイコ、さがって」
「嫌よ!あんな奴、私でも倒せるわ!」
アンデルセンはルイコを後ろにさげようとするが、自分でも倒せると言って前に出てしまう。
仕方ないとルイコを後ろにさげる事を諦めて、身体に力を込め、魔力や闘気を解放するアンデルセン
「は、ははは…無理だわ。」
アンデルセンに続きルイコも魔力や闘気を解放すると怯えてしまう青年。
「当たり前だよ、お祖父ちゃんと私は最強なんだから!」
フフンとデカいGカップ以上ある胸をはって言うルイコ。
だよな~、と青年は呟き舌打ちをする。
「やっぱ、やめにするわ。普通に戦うのはな!」
青年は弓を構え、普通の矢ではなく、袋を巻き付けた矢を放った。
「ルイコ、矢に毒が塗ってあるぞ!」
「分かってるって。」
ナイフを投げ、矢を相殺し、矢を落とすルイコ。
弓矢を構えた青年は、その事に驚く事なく次の矢の準備をしており、ルイコやアンデルセンにではなく、矢に巻き付けていた袋に放った。
「ヴヴぉ!?」
「目、目がぁああ!!」
矢はあっさりと袋を貫通し、その瞬間に中に入っていた起爆剤が爆破した。
爆発はとても小さく、強靭な肉体を持つルイコとアンデルセンには効かなかったが、爆発の衝撃で袋の中に入っていた唐辛子の粉や毒薬の粉などがルイコとアンデルセンを襲った。
「っぐ、小癪な真似を」
「おっと、動くなよ。こいつがどうなっても良いのか?」
「ルイコ!」
袋の中に入っていた、粉の中には痺れ薬や覚醒剤と同じ成分の粉もあり吸い込んでしまったルイコは動けなくなった。
青年は動けなくなったルイコの首もとに毒を塗ったナイフを突きつけた。
「お祖父ちゃん、私に構わずやって!体さえくっついていれば」
「…良いよな、お前には家族がいて。」
「!?」
我が身を犠牲にするルイコを見て悲しそうな顔をする青年。
何があったのだろうかとルイコの頭に過った瞬間だった
「取り敢えず、爺さん、先に死にな!」
「駄目!」
青年はナイフをアンデルセンへ向けて投げた。
アンデルセンは避けることをせず、投げられたナイフは深々とアンデルセンの左胸に刺さった。
「貴様…覚えておれよ。」
「おいおい、ドラゴンの鱗で作った劇薬を塗ってるナイフなんだぞ。配合を滅茶苦茶にしてあって即死なのに、化物かよ。」
「…ルイコよ、さっきの話の続きじゃ。老い先短いワシがここで生き残っても仕方ない。…大好きだったぞ、ルイコ。」
刺さっていたナイフを引き抜き左胸に右手を入れるアンデルセン。
突然の行動に驚いた青年は油断をしてしまい、その隙を狙ってアンデルセンはルイコの状態異常を治した。
「お祖父ちゃん!」
「あ、テメエ!」
体が動けるようになり青年の手をはね除け、アンデルセンのもとに駆け寄るルイコ
「ルイコよ、さらばじゃ!今からお前さんをあるところに飛ばす!かつてワシが大陸中を歩いた際に出会った男の元に!そいつは先頭に向いておらず、捻くれものじゃったがワシの友じゃ。お前の事を歓迎してくれるだろう、幸せに暮らせ!」
自身の血にまみれていたアンデルセンは右手を左胸から出し、ルイコのおでこを人差し指で小突く。するとルイコの体が光りだした。
「はぁ!?転移魔法!?どんだけチートなんすか伝説の戦士様はよぉ!」
「転移魔法、お祖父ちゃんは?」
「ワシはここで終わりじゃ…ワシの孫として生まれてきてくれてありヴぁ!?」
最後の別れの挨拶をしている最中、ルイコに左胸の刺傷から手を入れられる。
「お祖父ちゃんも、一緒だよ!!」
ルイコがそう言うとアンデルセンもルイコと同じく光りだした。
「おま、え、何時の間に。」
「言ったでしょ、お祖父ちゃんの全盛期以上の強さになるって。転移魔法ぐらい出来て当然だよ。」
ルイコがそう言い微笑むと、光の矢になり海の中に飛ばされた。
「くっさ!?」
転移魔法の魔力消耗が激しかったせいで意識を失ったルイコ。
転移した先で謎の激臭を嗅がされ、目を覚ました。
「起きたか。」
「えっと…」
目を覚ますと研究室のような場所にいた。
アンデルセンと同じぐらいの歳で髪の毛が一本しかないお爺さんがルイコの顔を眺める
「お祖父ちゃんの友人?」
「まぁ、一応な。」
「お祖父ちゃんは?」
「…色々とまずい状況だ。」
「血が足りないのなら私のを!解毒薬が無くても魔法で解毒を!」
「怪我じゃねえ。…怪我だったらどれだけ良かったか。」
お爺さんの言っている意味が分からないルイコ。
何処にアンデルセンがいるか聞くと、自分が寝ていたベッドの下からアンデルセンが出てきた。
「お祖父ちゃん、生きてたんだね!」
「そうとも言えん。転移魔法を変な風にしたせいで、ワシの体が時空の彼方に飲まれ魂と分離されてしまった。」
手を伸ばしルイコの頭を撫でようとするアンデルセン。しかし、ルイコの頭には触れられず、手は半透明になりルイコの体をすり抜けた
「…ごめんなさい、お祖父ちゃん。私が」
「大丈夫じゃ。リュウちゃんが治してくれるからの。」
「リュウちゃん?」
「オレのこと。リュウジだから、リュウちゃんだ。この状態、治すの結構かかるが大丈夫だ。それよりも問題はお前だ。」
「…ここで生活をしないといけないんですか。」
「ああ、アンデルセンを元に戻すのを手伝ってもらうぜ」
今すぐに祖父に酷い目にあわせた青年を殺しにいきたそうな顔をするルイコ。
リュウジはこいつ大丈夫かと心配をしたあと、ルイコを外に出させないように諦めさせようとする。
「お前は強い。アンデルセンから何時も聞いている。だけど、諦めろ。」
「諦めませんよ、みんなのためにも」
「その皆はもう死んだ!そして代わりになる存在はこの世にはいねえ。嘗てアンデルセンが大陸中を歩いて100年に一人の天才と言っていい奴だけを仲間にしたんだ。お前の友人はそいつ等の孫、アンデルセンみたいに大陸中を歩いて見つかる可能性は0だ!」
「じゃあどうすればいいんですか!!」
ルイコの問い掛けに答えることなく、研究室らしき所からリュウジは出ていった。
リュウジがなにも言わずに出てくのを見たルイコは、なにも出来ない、お祖父ちゃんの言う通り無駄だと痛感し涙を流す
「ルイコ、泣くな。リュウちゃんはアレでもお前を心配していての」
そんなルイコを見て慰めようとするアンデルセン。
赤ん坊の頃のように撫でようとするが、ルイコに触れることが出来ず、今の自分では慰めることも出来ないのかと苦しんだ。
「アンデルセン、いい知らせだ。」
ルイコがもう涙が出ないぐらいに流した頃に新聞を持ってリュウジが戻ってきた。
持っている新聞はアークで一番の新聞社【真実新聞社】が発行した物で、【伝説の戦士全滅!?最後の立役者は!?】と大きく飾られていた。
「お前達が死んだことになって、殆どの村や街が無条件降伏をして戦争は一気に終結に向かいそうだ。」
良かったなとリュウジは言うが、ルイコは全然よくないと思う。しかし戦争が終結に向かい、平和になる可能性が出てきたので口にはしなかった。
「じゃが、首都は」
殆どの村や街は無条件降伏をしたものの、ヤマトの首都であるミゴヤは降伏をしていなようで、数週間後にはアークが攻めに入る予定だと新聞に書かれていた。
「行かないと」
行ってミゴヤの人達を守らないといけない。防衛する準備をしないといけない。
ルイコはベッドから立ち上がり部屋から出ようとするとリュウジが頬に向かってメスが投げるが、驚く事なく二本の指で掴む。
「おい、そこは驚いたりするところだろう。」
「そんな漫画みたいな事は言いませんし、この程度なら私のナイフの方が早いです。」
「っち、相変わらずのチートだな。十人の戦士及び末裔は。」
「お前も充分チートじゃろう。」
「俺はチートじゃねえ。やりたいからやってるだけだ。」
ルイコはアンデルセンとリュウジの会話を聞いて、ふと思った。
この人はいったい何をしている人なのだろう?と。
液体を入れるフラスコが結構あるが、どれも見たこと無い形だ。
魔法についてかかれている本があるが文字がバラバラだ。
剣とはまた違った刃が片方しか付いていない武器がある、アレはなんだろう?
科学者か?魔法使いか?魔法科学者か?そもそもここはどこなのだろう?
冷静になったルイコは色々と疑問を浮かべた。
「あの、リュウジさんは何をしてる人なんですか?」
「正史の世界を探している、究極の禁忌に触れようとしている愚か者。」
「正史の、世界?」
いったいなにを言っているのだろうと首をかしげるルイコ。リュウジは説明してやると、一冊の本を取り出す。その本はヤマトでもアークでも知られている子供向けの絵本で、伝承や伝説が元ネタの絵本ではなく、一から作られた創作絵本だ。
「その絵本がどうかしたんですか?」
「もし、絵本に書かれている事が実際に起きている世界があると言ったら信じるか?」
「異世界…ですか?」
「いや、分史世界、もしもの世界だ。」
部屋に備え付けられている黒板の前に立つリュウジ。説明をしようとするとアンデルセンに止められる。
「やめんか、世の中には考えなくてもいい、知らなくてもいい事がある。余計なことを」
「お祖父ちゃん、黙ってて。」
「や~い、怒られてやんの。…取り敢えず説明をするな。」
リュウジはルイコに説明をする。
絵本などの創作物で登場する人物が実在していて、語られる出来事が実際に起きている世界が存在するのを
創作物の世界や伝承の一部を改変し子供向けの絵本に変えた出来事が起きていたり登場人物が実在する世界を分史世界と呼んでいることを。
そして、正史世界と呼ばれる世界で生み出された創作物の世界が今も無限に増え続けていると。
「もしもの世界が存在している…」
「そう、そしてこの研究室にある物は大抵分史世界に干渉した際に流れ着いた物。使い方は分からないが、どれもこれも高度な機械や魔法の道具だ。」
犬の形をした機械や、柔らかい素材で出来た筒状のナニかなどをリュウジは自慢げに見せる。
「干渉…分子世界に転移って、できますか!」
「出来るぞ…まさか。」
「分子世界にと飛ばしてください!」
「おいおいおい、言葉や文化が違う世界があるんだぞ!魔法が使えるだけで殺されると世界も存在しているだぞ!お前をそんな世界に飛ばすだなんて」
「お願いします!」
「駄目だ!」
「そうじゃぞ、ルイコ!今は安静して」
「ヤマトを、この国の皆を守れるんだよ!」
「「!?」」
ルイコの言葉に驚くリュウジとアンデルセン。
どういう意味か聞くと一旦冷静にしてほしいと頼まれ、全員で深呼吸をした。
「ふぅ…お祖父ちゃん、リュウジさん。分史世界が存在しているのなら、その世界を私は渡り歩いて探すの。嘗てのお祖父ちゃんの様に100年に一人の逸材を!」
創作物の世界ならば簡単に滅ぼす事が出来る魔王とかが出てくるし、そいつを仲間にすればヤマトは戦争に勝つことが出来る。希望が見えてきたと笑うルイコ。しかしだ
「そんなピンポイントに分史世界転移は出来ねえよ。」
そんな都合よく分史世界転移は出来ない。まぁ、それも当然だろう。
無限にある世界の中から都合よく、自分の望んだ世界には行けない。
「お前の力になりそうな世界には飛ばせると思うけど、分史世界の住人が別の分史世界に行っても大丈夫か実験してねえぞ。」
「なら、私を実験材料にして構いません!お願いします!」
「う~ん、こっちとしてはモルモットを採取するのに手間が省けるから良いけど、問題はアンデルセン」
「いいぞ。」
「軽っ!いいのかよ、実の孫を実験道具にしてるんだぞ?」
「…お前もワシも爺じゃ、後十年もすれば死んでしまう。そうなればルイコは一人になってしまう。」
ルイコを孤独にさせるぐらいなら、本人の好きにやらせろと言うアンデルセン。
許可をもらえたので旅立つ準備をしようとするルイコ。リュウジはしなくていいと言った。
「でも、準備は大事じゃ。」
「さっきも言ったように、魔法が使えるだけで殺される世界もあるんだ。下手なものを持っていってみろ、殺されるのが幸運とか言われるかもしれないぞ。ほら、これ使え。」
リュウジは小さな長方形の機械をルイコに渡した。
これはなんだろうと思い、ルイコは右端に付いていたボタンを押すと魔力を吸われるのを感じる。
「そいつは魔力を動力に使ってる携帯端末だ。これから先、お前は色々な世界に飛び、仲間を増やし、その世界でしか得られない技術を手に入れないといけない。」
その携帯端末には別の分史世界で必要になる機能があると、取り扱い説明書を渡し、説明をするリュウジ。
一度だけ、説明をするとルイコはあっという間に使い方を覚えた。
「なんでこうも理解力がはやいんだよ。」
一度の説明で全て覚えたルイコにドン引きをするリュウジ。伝説の戦士の孫娘だから仕方ないかと諦め、ルイコを分史世界転移魔法でルイコの力になると思われる、別の分史世界に飛ばした。
「行ったか…ルイコ、頑張るのじゃぞ。」
「出来る限り、パワーインフレを起こしていない世界に飛ばしたが、大丈夫だろうか。」
アンデルセンとリュウジはまだ別の分史世界に着いていない、飛ばしたばかりのルイコを心配した。




