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そして、お姫様抱っこ

うおおおっふぉおあぁああさあううぃいうっ!!

私は、奇声パニックを起こしていた。


「サツキ?」


もちろん、心の中で。

目の前の超絶美青年は、不思議そうにこちらを覗き込んでいる。

小心者私が、今この状況に声なんて出せるわけがない。

それを、超絶美青年はどう受け取ったのか。


「・・・・」

すっと、美しい手を私のおでこに当てた。

本当、どこもかしこも美しすぎる。完璧すぎる。


「ちょっと、熱っぽいな・・・」

お声も素晴らしい。

神が作りたもうた・・・・と、そんな事を考えてしまう。


「レイ」

レイ・・・って。

確か、彼に仕えている執事の名前だ。いつも彼の近くに控えている若い男でーーー

「はい、何でしょうか、タカユキ様。」

そうこんな風に。


「サツキの具合が悪そうだ、病院に行くぞ」


ひょいっと、足が地面から離れ、身体が浮いた。

膝裏に、意外にもたくましい腕の感触。

細身でも、やっぱり男の人なんですね。お姫様抱っこが出来るくらい・・。

というか、なんでこんなに完璧なんだ、この人。


「ひゃっ!」

自分の声じゃない、可愛い声が口から漏れる。


「あ、あの・・・・」

ハニーボイス。どうしてこんなに可愛いんだ、それが自分の口から出ているとは今でも信じられない。

タカユキさんと、そのまま見つめ合う。

濡れた瞳。そこに私が映り込む。私が思う事は。


お願いです。降ろして下さい。


体勢的にはしっかりと抱えられていて、安定しているけど・・・怖い!怖いよ!

前世の記憶が戻ってきたばかりで混乱してるのに、こんな、こんな状況刺激が強すぎる!

我慢出来ずに、目を瞑る。

タカユキさんは、そのまま歩き、

気がつくと、私は近くに止めてあった黒光りの車に押し込まれていた。

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