コミュ障な俺
6時ちょう、俺は飛鳥言われた通り最初の街の中央広場の時計塔の下に来ていた。
そこにリアルの飛鳥と瓜二つのアバターがいた近付くと向こうから声を掛けてきた。
「来たかね、遅いじゃないか。さて、まずは装備をもう少しまともな物にしようではないか。」
こっちの返事も聞かずにパッパと先に歩き出した。俺はそれに慌てて着いていく。
「おい、どこに行くんだよ?」
しかしは俺の質問には答えず奴は来れば分かると目で俺を諭して来た。
しばらく黙って飛鳥についていくと大通りを少し先に行くとログハウスのような一軒の家のようなものがあった。
「見たまえ、ここが私たちのギルドハウスだよ」
飛鳥は自慢気にギルドの紹介をしている。
俺はギルドに入ることに不安を感じていた。何たって俺は超が付く程のコミュ障だ。ここ15年飛鳥と家族位しか話したことが無いのだから。
「スマン、気分が悪いからギルドの紹介はまた今度ってことにしないか?」
「じゃあ、入る入らないは別として顔合わせだけしないか?」
俺は結局飛鳥の勢いに負けてギルドのメンバーを紹介された。
見た目が皆美少女だったことに気押されて、後のことは全く覚えていない。
結局俺はヘタレでチキンなコミュ障なのだ。
ギルド前で飛鳥と別れると俺は一人ソロプレイを再開した。