また屋上で
CFOの正式サービス二日目
やはり俺は昼休み、屋上に向かっていた。
そこにはやはり昨日と同じ様に先客がいた。
その先客ーー霧林飛鳥はひょうひょうとした感じで何時もどうり俺に話掛けてきた。
「やぁ、怠惰で愚かな末期ゲーマーくん。昨日はお楽しみ頂けたかな?」
「そう言うお前はどうだったんだよ。種族は何にしたんだよ。」
どうせこいつのことだ。面白半分でランダムにしたんだろうが。
「君もお察しの通りランダムにしたよ。結局成った種族はハイエルフさ。君の事だ、どうせ面倒だと思ってランダムにしたんだろう?。何に成ったか教えたまえよ」
グゥ、図星だ
「確かにお前のいった通りランダムにしたよ。成った種族はヴァンパイアだ。」
そう言うとそれを聞いていた奴は珍しいモノを見るような目で問いかけてきた。
「ほぅ、君も限定種族を当てたか。ちなみに教えてくれないか?。その種族の特殊効果を。僕のハイエルフは何とも微妙でね。MPの初期値が異常に高いと言うことと魔法の習得が早いというだけなんだ。」
限定種族なのにそれ位しか特殊効果がないなんて何て微妙な種族なんだ。成らなくて良かった。
「俺の方は夜時間の時に全てのステータスが倍になるぞ。」
それを聞くと奴は感心したようにうなずいて話を続けた。
「フム、成る程。限定種族で3番目のレアだけはあるのな」
あれ?三番目って?
「限定種族って全部公開去れてるのか?」
奴は大きく目を見開くとやがて納得した様にうなずいたりして
「そうか。君はあまり取り扱い説見書を読まないタイプだもんな。いいか、限定種族には7種族会ってだな。レアな順番に言うと<エンジェル><フォーリンエンジェル><ヴァンパイア><ドラゴノイド><ヴァルキリー><ハイエルフ><フェアリー>の7種族だ。それぞれに特殊能力がありレアな程その能力は強いとされているんだよ。君は幸運だったねヴァンパイアとは。」
確かに幸運だな、そう考えると。俺が自分の運の良さに感心していると奴は次の質問を投げ掛けてきた。
「スキルと称号、アーツはどのくらい出した?。僕の方はあんまり出してないんだ。スキルを3つと称号を5つ、それにアーツを1つだね」
そういえばいくつ出したっけ?指折り数えていく。
「スキルは8つだな。称号は11ある。アーツはまだ2つだ」
その時昼休み終わりを告げるチャイムがなった
「おやおや、昼休みが終わってしまった。今日は向こうで会おう。6時に最初の街の中央広場の時計塔のしたで待っているよ。」
おれの返事を聞かないまま奴は屋上を後した。
その日の6時の5分前、約束に間に合う様にリンクをしている自分がいた。
「フィジカルリンク」
2日目が始まる。