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お姉ちゃんは、ベッドの下。  作者: 紗楽
其の参 お姉ちゃんは、ベッドの下。リターンズ!
9/19

お姉ちゃんは、ベッドの下 〜ついにアイツが帰ってきた〜

はい、こちら、お姉ちゃんですよ!

そう、正真正銘の月雲奏の姉です。ええ!

あのイケメン彼女持ち勉強もまあ出来てスポーツも出来るという非常にムカつく完璧野郎の姉ですよ、ええ!

さぁて、じゃあ確認もとれたことだし、まずこの状況について考えてみよう。

__ 何故か、私はまた奏の部屋のベッドの下で、出ていけない状況となっております。

あーれ、1行で終わっちゃいましたよ、奥さん!

何なのこれ、この前つぐみんとの1件があって奏の部屋には立ち入らないようにしてたのに!

ああ、アレですか、アレですね。

小説とか漫画でやるネタがなくなった時にやる、○○再び! みたいな。

ラブコメだったら、ヒロインヒーローとの出会い回想の最後に衝撃的な出会いをしたメインと同じようなことになるとか!

バトルだったら、序盤あたりで死んだ雑魚キャラだと思っていたキャラがレベルアップして再登場して、実は主人公の兄弟だったとか! つまりは、"お姉ちゃんは、ベッドの下 ~リターンズ~ アイツがまた、帰ってくる!"的なのですね、分かります!

いいや、さっぱり分からん!

えええと、今日は6月15日の休日。

この前のドキッ☆知り合いだらけの合コンの敷き直しで、私主導で月雲家で闇鍋パーティーをすることになった。

買い出しとかで早くに出かけた奏を待ちつつ、鍋の準備をしながら、奏が調べた鍋のやり方の資料を取りに奏の部屋に入ると。

何故か、大きい買い物袋なんてまったく持っていない奏と知らない男が部屋に入ってきて。

なんとなく、ベッドの下に隠れてしまったんだよ!

__ かの有名な経営学者、ピーター・ドラッカー曰く"二度あることは三度ある"。

…… ではなく、"二度あることは三度起こしてはいけない"。

あーれー!? これ、二度目ですよね、三度目じゃないですよね!

もしやこれはフラグなのか!? もう一度奏のベッドの下に隠れなければいけないという、フラグなのか!?

何そのまったくもっていらないフラグ! 立てるなら恋愛フラグとかそういうのにしてほしいよ!

「そーいや、オレ、奏の家来るの始めてかも」

「そういえば、そうだな」

すっかり忘れてたけど、奏の部屋には声からしたら男友達がいるのか。

良かった、つぐみんじゃなくて本当に良かった!

つぐみんだったらもう、アレだよ。奏の部屋に入ったら絶対、いちゃつくからまたベッドの下にお姉ちゃんとか絶対やばいよ!

「………… 本がたくさんある」

「何なにぃ、おー、確かに。とくに漫画とか多いなー。全巻そろってる。イメージからしたら、零みたいに分厚いのとか読んでそうな感じがしたんだけど、いっがーい」

「零のイメージってそんななのか…… まあ、とある人間の影響で、かな」

今まで座っていたような体制から、立ち上がる音が聞こえる。

ターゲット確認、声の主は3人、奏と多分、この前の合コンでまったくもって喋らなかった一条零(いちじょうれい)、後は1人は知らないです!

というか、闇鍋パーティーは!?

何で奏、そんな呑気に男友達と話してんの!? この前のメンバーで、第2回合コン闇鍋パーティーin月雲家じゃなかったの!?

「………… 奏。明日の鍋は、行かなきゃいけないのか」

「楓の性格なら、多分強制参加コースだと思うぞ」

「………… そうか」

……………… てへぺろ☆

闇鍋パーティー、明日でした! 明日だったよ、ええええ!

6月15日の2連休初日かと思った? 残念! 6月16日の2連休の2日目でした!


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