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お姉ちゃんは、ベッドの下。  作者: 紗楽
其の弐 合コンは、心理戦です。
6/19

リア充爆発しろ!

「月雲ちゃ~ん!」

来宮駅、カラオケビル下。

私が住んでいる県でも特に交通量が多い駅で、この県の中心的な場所といってもいいくらいだろう。

そのせいで、カラオケやらビルやらそういうものが集中している。

待ち合わせ場所には、既に夏目と東雲君がいて調度逆ナンされている時だった。

くっ……! リア充め………… 爆発して下さい。

「やっほ、東雲君! 後夏目!」

「後って何だ後って……」

あはは、苦笑いした雪葉を連れてビルの中に入る。

エレベーターでどんどん上がって行き、チーンという音がすると同時にエレベーターのドアが開く。

東雲君が受け付けをしている間、珍しがって見ている雪葉を横に私は夏目に話しかけた。

「ところで、合コンの相手ってどこの学校の人?」

「千里の知り合いの高校とは聞いたが、そういえば俺も知らないな……」

結局、東雲君が受け付けを終えるまで2人でうなってました。

「東雲君。合コンの相手ってどこの高校の人?」

「え~? 会えば自己紹介とかで分かるよ~」

受け付けを終えた東雲君に部屋を案内してもらいながら、聞く。

少し迷った後、何か軽い感じで返されました。

「よし、ここだって!」

東雲君が指した部屋は、周りの普通の部屋と違って扉が少し大きい。

やっぱり、パーティールームなんだね……! あの、伝説の勇者の……!

「はい、じゃあ夏目どうぞ」

列の最後尾にいた夏目を1番前に移動させ、ドアノブを握らせる。

すると、何かまた後ろに戻っていった。

「いやいや、何で俺!?」

「いや、何となく! じゃあ、雪葉どうぞ」

今度は、私の後ろに雪葉を1番前に押す。

そうすると、雪葉もまた夏目の後ろの最後尾に戻った。何なのかな!

「計画した張本人が行けば良いんじゃないのかな」

「そうだね、雪葉! じゃあ、東雲君どうぞ!」

列移動のせいで、3番目にきていた東雲君に場所をゆずると。

「楓だよ(かも)!」

夏目と雪葉のツッコミが炸裂しました。

「で、結局私なんだね!」

列の譲り合いをしていても始まらないということで、ジャンケンをして順番を決める。

それで、楓さんはジャンケンで負けて先頭だよ! ちくしょう…… は、男の子っぽいから…… おちくしょう!

「妥当だろう、楓先頭は」

「妥当に考えて楓だよね」

「2人ともひどい!」

うんうん、とうなずいている夏目と雪葉にため息をつく。東雲君はあははー、と苦笑いをしていた。

「まあ、先頭になったし楓さん頑張りますよ! さあ、私たちの合コンの始まりだー!」

勢いよく扉を開く。そのせいか、前に転びそうになった。

そこには、私を支えてくれるかっこいい王子様が…………!

いるわけなく。

私は、思いっきり顔から床にぶつかった。


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