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お姉ちゃんは、ベッドの下。  作者: 紗楽
其の讀 闇鍋は、一生するものじゃありません。
19/19

鍋奉行のネタばらし

「あははー、まあいいじゃないか! 皆起きたことだし、結果と賞品を発表するよ!」

「月雲ちゃん、これにそういうものあったんだ……」

東雲君がげんなりした表情で何かつぶやくが、うん、あったんだよ!

まあ、賞品もあるんだしそんな疲れた顔しないで!

「最下位奏ぇーっ! 罰ゲームは、皆に何かおごることです! はい、拍手!」

「賞品から罰ゲームになってるよ!?」

もう全てを諦めたような、世界に絶望した表情の奏がゆっくりとうなずく。

パラパラとまばらに響く拍手の合間に、雪葉が正論を言っていたが無視無視。

「8位は夕君っー! 罰ゲームは、この中にいる女子をデートに誘ってもらいます! 皆の前で!」

ほらほら、これは考えようよってはかなりオイシイ話ではないかな……! 夕君よ、つぐみんかえなちーに気があるんだろ!? だろだろ!?

皆の前で誘うという羞恥プレイも、夕君なら乗り越えられるはず! 夕君、属性としてはアホの子だから!

「 じゃ、今度集まる時があったらその時によろしく! 7位はえなちー! 勝者の宿題を1日分やる! しかし、勝者は3人なのでジャンケンしようジャンケン!」

「………… 遠慮しておく」

「わ、私もいいかな……」

「じゃあ、遠慮なく私ということで! えなちーごめんね!」

周りの視線が痛かったけど、勝ったし良いじゃないか!

「6位は東雲君! 7位とキスする!」

「もう内容が王様ゲームみたいになってないかな!? 楓の完全王様状態で」

雪葉がこんなことを言ってるけど気にしない、気にしない!

いやだってね、東雲君はヘタレだから! こうでもしないとダメなのだよ!

アレだね、東雲君は“チャラく見えて実は純情”タイプだね。分かるよ、お姉ちゃん分かる!

「5位は夏目! 罰ゲームは…… ええと、ええと」

「もうネタがなくなってきたのね」

「というか、月雲ちゃん、これなら最下位の 奏君の方がマシな内容だったんだけど!?」

えなちーの言う通りだよ!

もうネタがないよ! よし、言っちゃうか!? とっておきのネタ言っちゃうか!?

東雲君の発言はスルーして、口を開く。

「じゃあ、夏目は好きな子へ告白! いなかった場合は王様である私が決めた子で!」

「ついに王様って認めたか…… いや、楓、さすがにそれは」

「何か、幼馴染にも言えない好きな子がいたりするのか!? いやー、嬉しい限りだけどお姉ちゃん、ちょっと寂しいね! これはアレだね、長年育てた娘をお嫁に出す父親の気分だね!」

「いやちょ、勝手に……」

「鈍感ってありえないと思うんですよね」

いやー、ついに夏目にも好きな子が出来たか! お姉ちゃん嬉しい! お姉ちゃんじゃないけど! 後、つぐみんが何かよく分からないことを言っていた。

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