ガラクタ置き場。(過去に犯した設定ミスなど)
作中に登場する。マタタビ、鰹節について。
本当は三味線もそうですが反則アイテムなので解説。
カツオくらい外洋性の魚だし、いるんじゃね?と思う方もいますが、カツオは温暖な地帯に生息するお魚です。
この世界って半氷河気候状態なんですよねぇ。
保存が利くわけもないし、チーアやロー・アースはなんで知ってるの? というレベルで、ましてやそれを4回干してカビでうまみを強化した食べ物となると弁解の余地なしだったりします。
現実世界の日本だとカツオは太平洋側にはよくいますが、日本海側ではあまり取れないようです。
要するに「原材料自体は存在はする」が「それを作中人物が手にする機会は限りなく少ない」上、「その加工技術は単純明快だが」「その技術を知る可能性はありえない」品物だったりします。
要するにカツオを食う文化がないわけです。
食い物だという認識はありますが。
(一応、チーア自身は世界中旅しているのでカツオを食ったことはあるでしょうが焼いたり煮る程度でしょう)
三味線。
成立は15世紀から16世紀です(日本で)。
そのころには火器が登場しているので。存在するわけないですねぇ。
素材はあるけど時代が合わないというわけです。
ただ、三味線はリュートの仲間(作中でチーアも指摘していますが)です。
リュートなら古代エジプトの時代からあったりします。
まぁその。許してください。マジで。
マタタビですが。
コイツはもうどうしようもありません。
猫族に絶大な効果を発揮するマタタビですが、日本列島から朝鮮半島らへんが生息区域です。
作中世界の野山には間違っても生えてはいません。
作中でもファルコは「使ったらない」と言っていますが、次の仕入れはいつになるのか作者でもわかりません。
なお、マタタビの酩酊効果はマタタビ特有の臭気(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)によるものだそうです。
イヌハッカは存在していると思いますが若干効果に不安があります。
これはこの草の精油にネペタラクトンという猫を興奮させる成分が入っているからだそうですが、イヌハッカが通用しない猫もいるようです。
あと、シソ科のケイガイも猫を興奮させる効果があるそうですが、原産が中国大陸に限られるのと知名度が低いので省きました。
劇中で触れられてないゼム商会の末路。
カント商会(王家)の影響下に入りました。
ゼムさんの後継者はまだ育ってなかったのが致命傷。
裏の仕事は人身売買、麻薬製造、偽造通貨もやってましたが、ゼムさん自身は「ケチと思われたくない」って人なので現代で言う福利厚生は(この時代では)凄く充実していて、待遇悪化したと三人を恨みまくる人は相当数いたと思います。