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この世界で使われている文字について

 異世界からの来訪者の影響により編まれた『はなみずきの辞書』以降十進法に基づくアラビア数字が普及している。

 同時期に成文法が石碑に記され、この世界における習字の基本形となった。



 なお彼女は複式簿記の祖とされることもある。しかしそれ以前の書類に複式簿記を示す書類もあり詳細は不明。

 アラビア数字のほかにアルファベット、漢字のような地球起源文字もあるが世界基準は別にあり以下に示す。



 神聖文字(※古代神聖象形文字)

 神々の用いた生きている文字。絵文字でありそれ自体が生命を持ち意思を示すという。

 表意文字であり、神々の姿形などを表す。


 かつては文字自体が書き手の意図を語ってくれたらしいが、口を閉ざして久しい。


 特徴的な文字は0から9までの神文字でありその組み合わせで主要な母音も表す。ただしこちらは文字たちが書き手の意図を補完してくれなくなったことによる後世の創作説がある。(通常は子音が不明という致命的弱点があり、神文字をコード配列することで対応する)


 神聖文字は死語に近いが、各教団のシンボルにその特徴を残している。


 我々の目にも理解できる♀(アンク。命)なども存在する。

 他にも水滴型で水、目の形で目や真理等。後に古代文字に発展する。


 地域により換骨奪胎され0-10までの神聖文字がさらに簡略になり、音符もしくは表音文字として用いられている例もある。



 古代帝国文字

 神代文字が簡略化され組合わされることで標語文字に発展。

 例えばアンクと水で『血』等を意味する語を表記可能になり絵文字的な意思疎通にしか使えなかった文字がより短縮化され実用的なものになった。アイデアとしては漢字に近い(左にへんがあるのも同じ)


 地域によりやはり崩し字になり表音文字に変化した文字が存在する。


 神世から伝わる表意文字である絵文字である、古代神聖象形文字を複数組み合わせて生み出された表語文字、すなわち古代帝国文字を生み出したことで1文字一意から一文字一語に拡張され、それらの組み合わせでより大きな語を生み出すことが可能になり、少ない文字でより多くの表現を可能とすることが可能になった。



 共通文字(共通語)

 剣の時代になり、翻訳魔法が一部の魔導士のものになったため各種族の意思疎通に苦慮することが多くなってから生み出され急速に世界各国にて普及に至った人工言語。


 ピート曰く『ぼくら(『子供たち』)が三日で作った』。

(もちろん彼の姪であるフィリアスは伯父の妄言を信じていないが、彼らが系統だった言語学知識を持っておりほぼあらゆる知的生命と交流があることは事実である)


 基本は表音文字であり非常に機能的で理解しやすく、『子供たち』と交流のある他種族(※つまり、文字を使う文化の育つ余剰のない餓鬼族などを除くほぼすべての知的生物)にも普及している。

 文字を持たない種族、有翼人フェザーフォルク等も場合によっては使用する。


 例。

 この世界の竜語は本来字を持たないが、共通語では字の左に竜笛を表す種族母音文字〻を必ず配置し発声に竜笛を用いることを示す。


 母音を示す音素記号を文字の上側、この場合jgによって人間に同時発声困難な二つの母音を示し、さらに各子音を示して竜笛の操作を指定し、何種類かの点を縦または横の音を指定しつつ音節やモーラの指定を一字で行うことで1文字以内にハングルのように音節やモーラごとを1文字で表すことを可能にした。


 この人口文字の普及により各種族の連携は図られている。

 また、余談だが種族母音を楽器母音に置き換え、音階に配置配列すれば芸術性の高い楽譜としても機能する。立体譜や変則譜なども多く残されている。



【人名に対する方針】

『作中世界では同じ呼称でも異世界だから我々の言葉にする際、アンジェでもアンジェロでもアンジェラで混合してもキャラクター分けの為あえてほっとく』


 ように書いてます。さすがに火縄銃ない世界で『火蓋を切る』とかは書きませんが、地球の文化圏を無視した同名の人などについては上記例で言えば『天使』さんが複数人いると考えておいてください。元の名前は一緒です。



【作家としてのロー・アース】

 多くの戯曲や小説、詩作や魔導書の編纂や復活に貢献した人物であり『夢を追う者』の仲間達や協力者と共に執筆した医療本やレシピ本に始まり、失われた歌や楽曲の復活に貢献しているが、口語体での表記や数々の実験的作風にはじまり平易で読みやすい庶民性の高い童話や絵本などでも知名度が高く、彼の読者には『美しき』シーラ・カンス、『誰よりも賢き』リンス・リンシィースなどの著名人もいる。


 意外にも『疫病との戦い』などの共著を除き彼自身を描いた物語は少ないため、彼の人となりについては一次資料とされる妹エフィーの日記や友人であるアキ・スカラーの日記によるもの以外は創作とされている。


(※何故か仲間であるはずの『夢を追う者』は彼に対してはユースティティアをはじめ必要以上に辛辣な評価を示す文面が多い)


 彼の創造性に優れた表現の数々について文学面で一〇年以上の発展をもたらした、貸本屋を増やして『文庫』と呼ばれる携帯性に優れた娯楽書物、携帯性に優れた実用書の普及に勤め識字率を上げたという評価とともに、『子供たち』と一部からは『せっかく精緻に作ったのに』と共通語の乱れについて苦言を放つ者もいる。ただしその協力者に当の『子供たち』である『勇者』ファルコ・ミスリルをはじめ多くの者がおり、ロー・アース自身も巻末にけして少なくない文字数で彼らや『夢を追う者』関係者たちその他への謝辞を述べている。


 彼の創造性はその処女作である『とかげの冒険』にすでに現れており、異種族の中でも知性が低いとされていた種族にも文化や民俗学や言語学的なアプローチを行い、適者適存を謳ったこと。


 逆に人より神聖で賢明とされる種族や貴族や王族すらも冷静で平等な視点によって描く態度にある。



 実際『夢を追う者』は人間種族が少ない混成種族チームであり、その協力者も人間に留まらずドワーフ、エルフ、フェザーフォルク、果ては妖魔種まで幅広かった。


 余談だが種族も性別も問わず志あらば受け入れるという彼の著作に一貫した方針は、後々に彼の子孫を名乗るものたちが建国した『緑の大地』国にも受け継がれている。

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