コラム。異世界トリップの危険。『魔王』より『勇者さま』のほうが怖い
もし、「異世界にチート能力を得た上で召喚」されたとします。
たぶん我々が多少の戦闘面のチート能力を得ても、異世界に飛んだらまず結核の恐怖に震えることになると思います。
そりゃペニシリンのある現代なら比較的マシになりましたが昔は国が滅ぶほどの破壊力のある病でした。ひょっとしたら今でも。
現代でも根絶できていませんし、感染源はアホほどいます。
異世界では隔離の概念があるかどうかも謎ですし、軽い結核の症状なら健康体と判断されていると思います。
魔法で治せるとしても即座に周りの結核菌もちから移されますので無意味です。
実際、チーアたちも根絶に苦労する羽目になっているし。
というかどんな病気あるかわからんし、異世界の病の菌がつこうもんなら即死級です。
ピサロは確かに200名で足らずでインカを滅ぼしましたが、インカ人が死んだ主な理由は彼らが持ち込んだ病気です。
王に大逆罪かました挙句、身内の土地に押し入って金を掘りまくり、大陸丸ごと先住民から強盗したどこぞの正義の国も先住民に意図的に病気を感染させて滅ぼしています。
結核菌のいない世界では、魔王を倒そうと勇者召喚したら勇者の持ってた結核菌で皆殺しだの洒落にならん結果になりかねません。
結核にかかっておらずとも菌はもっているのはめっちゃありえます。
間違っても異世界を助けるつもりで「門」をくぐって自分が世界を滅ぼすような真似はやめましょう。
(※ 地球上で結核菌を持っていない人間は66%くらいしかいません。おごたましくも私が異世界の国王なら自分の世界から勇者を探します。つか、国王なら自分でなんとかしろって話で)
マザーテレサも「自分の周りで困っている人を見捨てて異国の人を助けようとする奴は偽善者だ」といっているようですので、知らん世界を救うより、勉強するなり仕事頑張りつつ資格を目指したりするほうが我々には向いていると思います。