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この世界には、だれもが知っている偉大な国と、すっかり忘れ去れてしまったあわれな国がある。


 前者は水と聖騎士の国ファリス。

 海原を背に建立する大国で、武の才を秘めた国民が多く存在する国。

 数多の英雄を世に送り出したことから、英雄の国と言われている。


 もうひとつは、知恵と魔法の国バルガン。

 容姿に恵まれ、機知と知識を重んじる民が住まうスバラシイ国・・・・・・と、当人達は思っている。

 井の中の蛙と言うか、なんと言うか。

一度でいいから国外に出て、世界の歴史を調べてみればいいのにと思う。正直、悪口しかなくて当時のぼくは笑った。


歴史書にのるふたつ名だけでもわかる。

別名インチキの国バルガン、変人の国バルガン、ひきこもりの国バルカン、根暗の国バルカン・・・・・・。

 なるほど、言いたい理由は理解できる。


 バルガンの民は「魔法」というふしぎな力が使えると、ウソをついている。

 だからインチキの国。

 住み心地のよくない森の奥に好んで住みつている。

 だから変人の国。

 変人っぷりに輪をかけて、世界との交流を五百年以上絶っている。

だから引きこもりで、根暗な国。

 うまいこと言うよ。


 そしてぼくが世界をめぐってきたかぎり、人々の生活の中で悪口はおろか名前すら聞いたことがない。

 ま、しかたないんだけど。引きこもり歴五百年だし、根暗だし、インチキらしいし?

忘れ去られてしまうには充分な時間だ。

 ただ、ね。

 一つだけ言いたい。

世間様は肝心なことを忘れている。

 時間というのは、こくこくと流れるものだ。ひとの価値観やら、興味だって五百年も経てば、当然変わってくる。


 つまりそこ。みなさんそこを見逃しているのだ。



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