ソコをヒーリングしちゃらめぇ!
「あ、ウチがあげたパンツって意味かいな。びっくりしたわもお……て、日本刀が当たった!? ハニーはん股間だいじょうぶかいな!?」
「え? 糸恋!? ちょっ!」
糸恋は俺を床に押し倒すと、慌ててズボンを脱がしてきた。
「待て! 待て糸恋! お前今絶対にパニクってるから! 一回待て!」
「暴れんとおとなしくしぃや! 桐葉はん、ハニーはんの手を押さえて!」
「うん!」
「おい桐葉お前わかってやっているだろ!? あとおっぱい当てるな!」
桐葉は俺の手をブラウスの隙間からブラの中にねじこみ、おっぱいで直にはさみこねてきた。
暗黒龍さんがアップを始めた。
「茉美はん戻ってきて、ヒーリング準備や!」
「どうしたの!? ハニーケガしたの!?」
「せやで、患部ここや!」
桐葉、美稲、詩冴、舞恋、麻弥、真理愛、茉美、早百合さん、糸恋、美方、10人の美少女の視線が集まる中、糸恋の手が俺のパンツにかかった。
桐葉が俺の両手を爆乳の谷間で揉み包み込んできた。
「糸恋ぉおおおおおおおおおお!」
ずるりん!
全ての拘束から解き放たれた暗黒龍が、それこそギャグのように、ビンヨヨヨーンと勢いよく飛び出した。
それも、欲望に忠実な最終形態でだ。
『あばっ!?』
一部の女性陣から、聞いたこともないような悲鳴が上がり顔が固まった。
早百合さんは、ほぉ、と感心しながら眺めてきた。
美方は白目を剥きかけていた。
――ぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
俺が声にならない絶叫を上げていると、糸恋がほっと胸を撫で下ろした。
「よかった、どうやら大事には至っていな……ん? これって……ッ!?」
糸恋の顔が、遅れてカァーッと赤く染まっていく。
それから、桜色のくちびるをはわはわとわななかせながら、目に涙をためた。
「イヤァアアアアアアアアアアアアアアン! ハニーはんのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「み、みんな! 見ちゃだめよ! こんなの見たら目が汚れちゃうわ!」
がしっ! わしっ!
「いんぎゃぁあああ! 茉美ぃいいいいいいいいい!」
「へ? イヤァアアアアアアアアアアアア!?」
ぎぎゅぎゅぅっ!
「ほぎゃああああああああああああああああ!」
心臓を搾り上げられるような激痛と快楽、それに羞恥心と背徳感がないまぜになりながら、俺は悲痛な悲鳴を吐き出した。
「ご、ごめんハニー! すぐに治すから! 全力ヒール!」
――うぐぉおおおおお! ヒーリングがきもちぃっっ。だけどなんだこの状況は。8人の嫁と知り合いの女子3人(糸恋と美方とキジムナーちゃん)に最終形態暗黒龍をガン見されながら嫁の一人に両手でわしづかまれてヒーリングされるって、どんなアブノーマル体験だ。
いままでの人生で味わったこともない感覚に、何かが目覚めてしまいそうで怖かった。
そして美方は気絶した。
一時間後。
「糸恋、ワタクシ何か凄まじくショッキングなものを目にしてしまった気がするのですけれど?」
「だいじょうぶやで。美方はんはなぁんにも見てへんで!」
忘れてくれたようで助かった。
正直、糸恋は嫁入りしそうなので将来のことを考えればギリギリセーフだけど、美方だけはアウトだ。
◆
後日談。
「ところで麻弥、あれからパパは何も言ってこないのか?」
「はいなのです。というか最近、いつも即身仏のような顔をしているのです」
――どれだけ絞られているんだ!?
★本作はカクヨムでは431話まで先行配信しています。




