今回の裸オチ担当は彼女です
唯一、麻弥たんだけは最初からお子様用の可愛いフリル付きワンピース水着姿で入ってきた。
「マヤちゃん可愛いっすよ。流石はシサエが選んだ水着っす!」
「むふん、麻弥はかわいいのです」
ぺたんこなお胸を自慢げに張って、無表情のままドヤ顔という器用なことをする麻弥たん。
可愛すぎてかざっておきたい。
その隣では、いつも無表情無感動な真理愛が赤面しながら両手で胸元を隠しながら、もじもじと歩み寄ってきた。
「あの、ハニーさん、こんな貧相なカラダで申し訳ありません……ですが、初夜までには頑張りますので……今しばらくお待ちいただければ幸いです……」
――カワイイィィッッッッ!!!!
血を吐くほど尊かった。
ていうか、本当に大事なことだけど真理愛は貧乳じゃない。
巨乳の一歩手前、程よく大きなDカップだ。
青いマイクロビキニが示してくれる谷間は本物だ。
ていうか真理愛のおっぱいで足りないなら、日本人女性の8割が貧乳になってしまう。
――けど、まぁ。
糸恋、そして早百合さんがバスタオルを脱ぐと、スイカ大のバストが、どたぷんとこぼれだしながらばるんと揺れた。
――この空間にいたら感覚麻痺するよなぁ。
「大丈夫、俺は真理愛の美乳も大好きだぞ。つうか、俺はおっぱいで女の子を判断したりなんてしないから」
「ハニーさん……」
真理愛は感極まったように目に涙を浮かべた。
――この子いい子過ぎないかな?
前総理みたいな奴がいる一方で、真理愛みたいな子もいる。神様は人間を作る時に良心の配分を間違ったとしか思えない。
頭の中で、神様が良心の素を七味唐辛子のように魂に降りかけていたらビンのフタが外れて1ビンまるごとかけてしまう光景を想像した。その魂はもちろん真理愛のものだ。
――きっと、ビンが空なのに気づかずに振り続けて、良心ゼロで生まれたのが前総理みたいな連中なんだろう。めっちゃ納得できる。
それにしても、あらためて見ると壮観の一言に尽きる。
これほどの水着美女美少女たちを侍らせながら温泉に入るなんて、なんだか、凄く悪いことをしている気分だ。
「くっ、まさかシサエがこれだけのバルンボルンの水着美少女たちと一緒に温泉をできる日が来るなんて、世界のすべてを手に入れた気分っす! あれ? ハニーちゃんなんで肩を落としているっすか?」
「いや、お前と同レベルなのかと思うとこみあげてくるものがあって」
「?」
そこへ、フロントに温泉饅頭を買いに行った舞恋の声が聞こえてきた。
「あれ? みんないない? もうお風呂に行ったのかな?」
「舞恋? ボクたちならもうお風呂だから早く来なよ」
「うん、待ってて。すぐに脱ぐから」
【すぐに脱ぐから】というフレーズに、俺の下半身と詩冴の口角が鋭く反応した。
詩冴から淫乱の波動しか感じない。
ちょっと警戒していると、部屋からバスタオル姿の舞恋が入ってきた。
バスタオル越しでも美稲と同じGカップのおっぱいが大きく跳ね弾み、反動でバスタオルが外れてしまいそうな期待と危うさが混在していてドキドキする。
「みんなお待たせ。わぁ、広いお風呂だ、ね……ッ!?」
ウキウキしながら笑顔を見せてくれた舞恋は、湯船に浸かる俺と目を合わせるなり、凍り付いた。
「ハ、ハニー、な、なんで……?」
「なんでって、ボクらはハニーとの混浴だもん」
「それよりも早く舞恋ちゃんの水着を見せて欲しいっす。ていやぁ!」
「えっ!? あっ!? 待って詩冴! わたし水着着てないから! キャァッ!」
詩冴に勢いよくバスタオルを抜き取られた舞恋はバランスを失い足をもつれさせて転倒。石畳に大きく尻もちをついて仰向けに倒れた。
「■■ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!???????」
口から五十音では表現不能の何かを噴き出しながら、俺は眼前の光景に目を血走らせた。
みんなも絶句して、あるいは小声で、
「うわぁ……」
「いくらなんでもあれは……」
「ちょ、え、どうし……」
という声が漏れ聞こえた。
「イタタ、お尻打っちゃった……え? え?」
全裸で仰向け大の字に倒れた舞恋は、自身の下半身を凝視。それから、俺の顔を見て、デリケートゾーンとの間で視線を何度も往復させた。
「……あ……あっ……あぁ……」
舞恋の顔はおろか、全身が桜色に染まりながら、彼女自身の鼻から一筋の血が流れ落ちた。
それほどに恥ずかしいのだろう。
だというのに、俺はと言えば若さゆえの衝動を抑えきれず、目の前の光景から視線を外せなかった。
鼻の奥に血の匂いが広がり、唇や顎にかけて熱い液体が流れ落ち続けているのを感じる。
舞恋の顔が痙攣して歪み、そして、
「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「見るなぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
「待て茉美、走ると危ないぞ」
「走ると危ないですよ」
拳を振りかぶって俺へ駆け寄る茉美。
早百合さんは茉美のブラ紐を、真理愛がパンツの紐をつかむと、彼女の最終防衛ラインはあっさりと失われてしまい、隠すべき全てを御開帳した茉美が視界を覆い尽くしながら迫ってきた。
「え!? あ!? アァアアアアアアアアアアアアアア!」
茉美は両手で裸を隠すのも間に合わず、湯船の縁に足を取られて転んで俺の顔におっぱいから激突。
仲良く湯船の中に沈んだ。
「■■■■■■ッッッッッッッッ!!????」
顔面いっぱいに広がる弾力と、口の中で自己主張する突起の味に、暗黒龍が海パンを突き破りそうな程に猛り狂うも、俺の意識はそこで途切れた。
とりあえず、詩冴はあとで茉美と二人っきりにしてやろうと思う。助けてはあげない。
●先日の鏡銀鉢
想定以上に茉美がメインヒロイン級になってしまった。もっと桐葉の描写を頑張らないと。
●今の鏡銀鉢
想定以上にシサエがギャグ枠になってしまった。もっとヒロインらしく可愛くなるよう頑張らない……と?(首をかしげる)




