ゴッデスポイントクイズ
『ゴッデスポイントについての学習を行う。次のうち空欄を正しい言葉で埋めよ』
新しい声のヤツが出てきた。
抑揚が無く、淡々と紡がれる口調、喋り方、見聞きしたことがある。
誰だっけ・・・・・・?
ユーマは知っているアニメのキャラに当てはめようと試みるが、どうにもこうにもベストなキャラが思いつかぬ。
やむを得なく"淡々子ちゃん"というダサいあだ名をつける。
『無料ゴッデスポイントは、( )した直後、数分以内に付与される』
ユーマが余計な事を考えている間に問題が提示される。
防壁上に腰掛け、心の中で回答を試みた。
(活動日記を書いた、だ)
『正解。ただし、ご飯食べたおいしかった、などは無効。次』
『無料ポイントが出来ない事は任意、自動でスキルや知識を得られるが( )が有償ポイントに劣る。何?』
ん? なんだろう。
今まで胞子耐性やら言語が分かるようになったが、何か違いがあるのだろうか。
月明かりの下、ユーマは考える人のポーズで固まる。
劣る、とあるので性能だとかそういうヤツだろうか。
ゲームで見かける強化アイテム。
アレも課金した方が良いものが手に入る。
(性能・・・・・・?)
沈黙。
『正解。無償で得られるものは限定的。例えば魔法の知識を得ても使いこなせない。有償なら行使できるようになる。次』
へえ、思わず声が出てしまう。
『無償ゴッデスポイントでは( )代は払えない。何?』
(水道、電気、ガス、家賃)
流れるような回答。
少し前にガスが止まったので正解であろう。
『正解。でも水道代だけ払える。ウ●コ詰まったらイヤでしょ? 次』
家賃払えないとトイレも失われるのだが、とツッコミかけるユーマ。
『無償ゴッデスポイントの上限は( )である。何?』
「え?」
知らんがな、そんなん。
ユーマは絶句した。
そもそも無償ポイントなんて溜まるものじゃないでしょ、と思う。
食費に活動費に、と消えるのだ。主にユーマ以外の3人の。
(テレフォンで)
物は試しである。
クイズ番組には救済措置がつきものだと聞いたことがある。
魔法の言葉には、テレフォン、50/50、オーディエンスという三種の神器的なものがあるらしい。
『不正解。答えは10,000。それ以上は増えない。繰り越しもできない。次』
魔法の言葉不発。
ただし分かったことがある。
間違ってもデメリットが無いのではなかろうか。
間違えないように慎重な行動を取っていたユーマは吹っ切れた。
星が空を巡り、月が空に溶けるころ、東の空が白み始める。
完全に夜更かしをしてしまった。
とりあえず分かったことは、
・無償ゴッデスポイントの上限は10000。活動日記を書いた途端、アナウンス無く付与される。
・無償ゴッデスポイントで得られるスキルや特殊な力はお試し版みたいなもの。魔法だと仕組みは分かるが機能しない。など。
・無償ゴッデスポイントでは現実世界の水道代以外は払えない。ただしこの異世界では現金化できる。
・有償ゴッデスポイントの上限は青天井。がんばれば訳の分からない数値まで増やせる。
活動日記たる物語を綴り、数日後にピ●チュウ声のアナウンスと共に付与される。夜中が多い。
・有償ゴッデスポイントで得られるスキルや特殊な力は完全版。
神の判断で勝手にポイントを消費して特殊能力を発動することがある。
・有償ゴッデスポイントを媒体に他者の能力を強化したりできる。マウスがブレス攻撃すると照射してる間、モリモリポイントが減ったりする。など。
という事だった。
共通することは、
・任意のアイテムと交換できる。お値段はどこ基準か不明だが最安価が適用される。
・現実世界に持ち帰ることが出来ない。
・仲間たち(と認識している者)を強化する。有償ポイントの方が強力。
だった。
ユーマは疲れ果てた顔で帰路につく。
朝日に照らし出される街並みは色を帯び、活気づき始めていた。
むかしむかしテレビでクイズ●リオネアっていうのがあったんじゃと。
そこではわりかしチョロそうな問題が出たり(ry)




