第一話 意外性にとんだ告白
毎日一話ずつ更新します。(全二十話予定)
「ちょっと前からいいなーって思ってたんだけど」
放課後。
高校生たちが若い、若い……なんだろう……なんか色々を発散する時間帯。
中学生達も、もしかしたらそういう色々を発散するかもしれない時刻。
人気のない校舎裏で、そいつはこんな事を言ってきた。
地面に落とす影は大きく長く、水面を渡る小波のように微かに揺れている。
下を向いた顔色は窺えず、迷子になったことを大人に告げる子供のような心細い調子の声。
「えと、良かったら付き合ってください」
スッと顔を上げて。
意外性も飾り気もない告白の言葉。
もっとも、この状況を考えるに、これ以上の意外性なんて必要ない。
「……えーと」
俺は困った顔をしていたんだと思う。
学ランのポケットに手を突っ込んで、時間差で浮かんできた冷や汗の処遇に迷っていた。
……あ、背中がじんわりする。
「あ、いや、返事は今じゃなくてもいいから」
俺の表情を見て、そいつは慌てたように両手を顔の前で振る。
そのまま振り返って、背中を見せた。
一瞬。
一瞬でそいつは、俺の二倍はありそうなストライドで、走り去っていってしまう。
「……いや、俺男だし」
声の届く間もなく、小さくなっていく背中。
視界から消えていく時、チラリと目に入った学ランの裾を思いながら、俺は知らず内に呟いていた。
全然関係ない話なんですが。
先日、近所に「資さんうどん」という二十四時間営業のうどん屋さんがオープンしました。(山口県下関市在住)
看板に書かれた「資さん」と「うどん」の間には、つのだ☆ひろの☆のように、「本格」の字が輝いています。
メニューは大きく分けて、「うどん」「そば」「丼」「おでん」「ぼた餅」…………どこが「本格うどん」だ。
ともかく、近い内に行ってみたいと思います。……ぼた餅食いに。




