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戦闘が終わり・・・・・・

感想受付は途中から閉じておりますが、今までに感想をいただきました方全員に返信できずに申し訳ありません。

 ヨハンがキグスタの元に戻ると、既に他の四神も戻っていた。


 この場で改めて確認する必要もなく、全員無傷でここにいると言う事が全ての結果を物語っている。


「皆、ありがとう。それと、改めて申し訳ない。俺の油断、慢心によって今回大切な仲間を失った事実は変わらない」

「お待ちください!」


 キグスタの話を、ヨハンが遮ろうとした。


 真面目な話をしているキグスタの話を遮るような行為を、今まで超常の者達誰一人として行ったことは無かったが、悪い方に話が行く事を避けたく、決死の覚悟で遮ったのだ。


 だが、そんなヨハンに対して、キグスタは優しく語り掛ける。


「ヨハン、わかっている。ありがとう。もう後ろは向かない。お前達の俺に対する思いはわかっているつもりだ。だから、オリサとロゼの気持ちを無駄にしないため、俺は前を向く。それがあの二人、そしてお前達残された超常の者達への償いだ」


 だが、溢れる涙は抑えられないキグスタ。


 この場にいる超常の者達、そしてグリフィス国王とキグスタの妻達は、そんなキグスタを慰めつつ、改めて二人の冥福を祈っていた。



 時は経ち、グリフィス王国を含む大陸中の国家は争いもなく、平和を維持できている。


 ただし、この大陸上にジャミング帝国の名前は既にない。


 あの事件の後、最早怒りの感情を制御するまでもないと理解したソラリス、そして部下の仇と言わんばかりにアクトとハルムが直接乗り込み、コンタレイを含む国家中枢を文字通り破壊しつくした。


 当然帝国は解体され、隣接する国家に均等に領地を分け与えたグリフィス国王。

 市井の者達の安全・安心を確保する事を条件に、突然増えた領民に対処するための金銭まで準備したのだ。


 その結果、長きに渡って平和な世界が築かれている事になる。


 そして今日は、あの事件があった日。

 この日は、グリフィス王国の最重要記念日になっており、慰霊祭が行われる事になっている。


 緊急の用事がない限り、ほぼすべての国民が自主的に参加しているこの慰霊祭。

 何故これ程大々的に、そしてほぼすべての国民が参加するかと言うと、誰を慰霊するのか、その対象はどのような事をした者か、全て公開されているからだ。


 グリフィス王国だけでなく、今の平和を築いたキグスタ達に感謝している国家は少なくない。

 その国家でも同時に慰霊祭が執り行われており、結果的にほぼ大陸中の国家が慰霊祭を行っている事になっている。


「今日もこの日が来たよ、オリサ、ロゼ。何故俺が<統べる者>を持っているのか、超常の者達がどのようにして存在しているのか、疑問は尽きない。その辺りが解明されれば、お前達も復活させられるのかもしれないと思っている。俺はお前達二人に教わった。どんな時でも決してあきらめないと言う心を。その心で立ち向かえば、いつかはその疑問も解けて、復活させる事ができると信じている。待っていてくれ、オリサ、ロゼ」


 いつの日か二人を復活させる事を夢見つつ、平和な世界で生活をしていく……





--------------


ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

最後にもう一話あるのですが……全てをひっくり返すような内容の為、好みが分かれると思います。

場合によっては、この話で終わりにされた方がいらっしゃるかもしれません。



別に連載中の副ギルドマスター補佐心得、こちらも

https://ncode.syosetu.com/n5874gy/

一読いただけると嬉しいです。



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