6. ブーケ
初夏、高原はまだ朝晩肌寒い。芝を踏みしめて高科はタープの位置を確認する。ポールを立てて、まっすぐに食堂から張り出したデッキへ向かった。無造作に並んでいるテーブルと椅子をデッキの外に出していく。キッチンへ降りてきた叔父の秀春が目を細めて高科を眺めていた。高科は秀春に手をあげて「大丈夫だから」「任せておいて」と合図をしてまた作業を進める。
スリッパの音を高く立てながら、良子が廊下を走って行った。何か自室に忘れ物でもしたのかもしれない。そそっかしいのは娘時代からだ、と良子も言うし秀春もそう言って笑う。そういうところも好きだよと秀春はいつもそう付け加えるのを忘れない。高科にとって、秀春夫婦は理想のカップルだった。もちろん二人が喧嘩もして険悪になることも知っている。だがそれも含めて。
高科がハウスウェディングを思いついたのは、良子と秀春が結婚式を挙げていなかったということを知っていたこともひとつの理由だった。秀春は高科の父の弟で九州で学者をしている一家だった。良子との結婚を反対されてほとんど飛び出すみたいに東京でサラリーマンをして良子と結婚し脱サラしてペンションを始めた。仲の良い夫婦だけれど子どもはいない。高科は物心がついた頃から学校が休みになるとこの叔父夫婦のペンションへやってきた。大学を卒業してからはこのペンションの後継ぎになった。
高原のペンションで結婚式や披露宴をするというのはいいアイデアだ。
近くにはその昔、異国の人が建てたという教会もある。
人の目にさらされず、二人だけでもいい、友達だけを呼ぶのでもいい、家族同士が親交を深めることもできる。遅くまで楽しんでも近所迷惑ではないし、寝る場所がすぐそこにある。
ちょうど都会でも都下のレストランなどを貸し切ってハウスウェディングという様式が売れ始めている頃だった。高科が大学を卒業して本格的にペンション経営を叔父から継ぎ始めて3年も経った頃だったろうか。以来、ウェディングのプランはペンション タカシナを大きく支える柱の一つだ。
高科はカサブランカのたっぷりとしたブーケを庭先に運びながら良子にもう一度結婚式を挙げるように言ってみようかと考える。ペンションタカシナでハウスウェディングをやったらどうかと提案したとき、まずは良子と秀春が挙げてみたらいいんじゃないかと言ってみたけれど、ふたりとも笑って取り合ってくれなかった。けれどあの二人こそ結婚式をすべきだと高科はいつも思う。それは人生の節目とかそのための儀式と言うよりも、やはり宣誓の証として。そもそも結婚式とはなんだろうと考えるのはいつもそういう時だ。そして、カサブランカは良子には似合わないな、と思ったりする。白いチューリップなんかどうだろう、マーガレットなんかもいいかもしれない。シンプルな、子どもが絵に描くような花が似合う。
それから高科はふと駿太郎にはどんな花束が似合うだろう、と考える。
カラー
カラーなんか似合うかもしれない。すっきりとしたフォルム。滑らかな形。思い描くと簡単なのに、描こうとすると難しい。凛とした佇まい。くるりと巻いた一枚の花弁、でもあれは本当は花弁ではないと聞いたことがある。そんな風に分かりやすそうで実はそうでもない所も駿太郎らしい。花の中を覗き込んで、いったい彼の何が見えるというのだろうか。高科の頭の中で駿太郎が、うふふと笑って一輪のカラーの花をこちらに向け、それからすっと人差し指を立ててカラーの花を胸元に持ち直してすまし顔をする。するとそのカラーの花はロングカクテルグラスになった。薄紫色のグラデーションが美しい。バイオレットフィズだ。高科の頭の中の彼はカラーの花のような白いタキシードを着ていた。
◆ ◆ ◆
実際には、20年ぶりにペンション タカシナに現れた彼は柔らかいカーキ系ベージュのボートネックのカットソーと紺色のコットンパンツという出で立ちだった。
華特製のレーズンバターを出すのに早めに来てもらうことになったのだ。高科は朝から落ち着かなかった。それでいつものウェディング準備の日よりもずっと早く起きたし、ずっと早く準備をし始めて、時間を持て余していた。何も言わないけれど、たぶん良子もだ。良子は考え事をするときにはいつも庭へ出る。庭仕事は永遠に終わらない。
ウェディングの打ち合わせそのものは、カサブランカの元バーテンのタカシと電話やメールで行った。事務的なことや、いくつかの選択肢の中から選んでもらうようなことばかりだし、ある意味自由度も高いのがハウスウェディング良いところで、打ち合わせはごく簡単でスムーズだった。
ウェディングの一週間ほど前、ハナさんがレーズンバターを持って行っても平気か、と尋ねてきた。食品衛生法で外部からの持ち込みを客に提供することはできない。そこでペンション タカシナのキッチンで作ったら良いということになったのだった。
「駅まで迎えに行くよ」
と言うと、彼は少し迷ったように
「自分の車で行くから、いいよ。」
と、答えた。
免許を取ったんだな、と高科は言いかけてやめた。初めてバー華で彼を見たときから何かを言いかけてやめることばかりだ。そう思って苦笑した。
ペンションまでのアプローチを車が入ってきた音が聞こえた。軽い車の音だ。キッチンで最終確認をし終わった高科はラインを打っていたところだった。ラインの相手は懇意にしている花屋の佑介だった。カラーの花を都合してもらえないかどうか尋ねるラインだった。高科は送信しかけた手を止めた。今入ってきた車はきっとハナさんの車だ。けれどあえてのんびりと構えた。それからラインの送信をやたらと慎重にタップした。もうすぐインターホンが鳴るはずだ。鳴ったら、行こう。そう思っているのに身体は勝手に動いた。急いだらダメだと言い聞かせる。いや、ダメなことないけど。食堂を横切っている最中にインターホンが鳴った。高科が廊下へ出たときには、玄関扉の横の明り取りの厚いガラスに良子の影が映っていた。そうか、良子は待ちきれなくて庭にいたのだ。
「駿君!!」
玄関を開けると、良子が駿太郎を見上げてニコニコしていた。
「駿君!!」
良子はもう一度そうハナさんを呼んだ。
「今日はお客様なのね、でも、そんな格好をしてるとなんか頼みたくなっちゃうわね、今ね、ロッジの周りを調えてたのよ、康煕君、駿君が来たわよ」
「分かってるよ、だから出てきたんでしょ。もー、なんなの。」
再会の興奮を隠そうともしない良子を見ると、高科は逆に落ち着くことができた。
「だって。嬉しいもの。駿君、ね、こっちこっち、紅茶淹れよう?」
良子は駿太郎の手を引いて、勝手口の方へ回ろうと砂利を踏んだ。そんなふうに自然に、ハナさんをいつかの駿太郎にしてしまう良子の魔法が高科は羨ましいと思った。高科は戸惑う駿太郎の背中を見送って、玄関のドアを閉めた。そしてもう一度のんびり、キッチンへ戻った。
食堂を再びキッチンの方へ横切りキッチンへの間口に立った時、高科は懐かしさで眩暈がした。バー華のドアをあけてそこにハナさんを見るときのあの眩暈に似ている。けれども決定的に何かが違った。それは、既視感という言葉で表現するよりももっと生々しく力強い感覚だった。この景色をよく知っている。いや、知っていた、と言うべきなのか。
窓から入る柔らかい光
食器が奏でる音
蓋を開けたティーポット
キャビネットに並ぶ紅茶缶を指差す駿太郎の細い指
ティースプーンを渡す良子の小さな手
二人が交わす、優しい、
「やあ!」
と、その時、秀春が高科の肩に手を乗せながら後ろから声をかけた。
「春さん!」
駿太郎は振り返り、まるでいつかの続きの一日のように秀春に答えた。
「紅茶?俺のもある?」
秀春は高科の横をすり抜けてキッチンへ入っていく。
湯気の立つヤカン
ダイニングチェアが床板を擦る音
駿太郎は迷いなくマグカップを並べている
そうだ、この景色を。
尊いと思ったこともなかった、この景色を知っている。
ラインが鳴った。
「あるよ。2時にNALナガノHに配達があるので、その後届けます。」
思わず微笑みをこぼした。スマートフォンをポケットにしまう時、こちらを見ている駿太郎と目が合った。
「紅茶、入ったよ?」
「うん」
今日は忙しくなるな、口々に言う秀春と良子、静かに頷く駿太郎が着く席に、高科も歩を進めた。一歩、一歩、ここは昨日の続き、ここは、過去の続き、そして、明日になる前の、ずっと遠い未来にとっての「いつか」。
◆ ◆ ◆
レーズンバターを作り終わって一息入れようかという頃に駿太郎は駅まで人を迎えに行くという。高科は、結婚式の出席者ならばタカシナの客なのだから自分が行くと言ったけれども、駿太郎は譲らなかった。高科の運転で、駿太郎を乗せてバンで行けば?とも提案したけれども、駿太郎は首を振る。そこまで言うなら、と高科は無理に言うのはやめたけれど、駿太郎が助手席に乗せてきた男を見て、無理にでもバンで行くんだった、と後悔した。しかも、駿太郎はシルバーグレーのドレススーツに着替えている。
それは、バーカサブランカのオーナーでおそらくは今のバー華のオーナーでもある男で、フナイさんと呼ばれていた。五十がらみだろう。今日も仕立ての良いスーツを着ていた。黒い繻子が上品に光っている。衿の織り方が光の加減でストライプになるのは洒落ているけど、彼に似合っているかどうかは別だ、と高科は思う。相変わらず金色の腕時計を光らせて、中指に大きな青い宝石の指輪を付けていた。いかにも夜の街に君臨している男だ。その横に立つとハナさんは本当に花のように美しい。
パーティは滞りなく進んだ。ガーデンパーティから引き続き二次会は食堂へと移動してもらう。いつもはテーブルと椅子が入りゆったりとしながらもにぎやかな食堂は、今日はキッチン側に簡易的なカウンターを設置してバースペースにしてあった。カウンターの中には、高科と、こういうプランの時によくお願いする知り合いの宮崎というバーテンに入ってもらっていた。彼は市内のホテルやバーで雇われのバーテンをしている。プロらしく余計なことは言わないが愛想が悪すぎることもない。とびぬけた色男でもないけれどカウンターの中に立つと見栄えがする。けれどたぶん街中で偶然出会っても彼だと気付かないかもしれない。そんな、バーテンが天職のような男だった。
今日だって、招待者は男ばかり、時折いる華やかな女性はときに骨ばっていたり背が高すぎたりいかにも作りこんだ化粧をしている、いつものウェディングパーティとは明らかに雰囲気が違うけれど、宮崎は気づいてすらいないような顔をして注文される酒を淡々と作っていた。
「バイオレット・フィズって作れる?」
フナイがカウンターの前に立ってにこやかにそう尋ねた。髪型は今日もカチッとして乱れていない。狭めの額にはくっきりと一筋皺があった。背が低いからか下から見上げるようにするときにほんの少し眉が上がると額の皺が深くなった。けれど、遠くで見ている時よりも近くで見るとフナイは思ったよりも感じがいいので高科は少し拍子抜けしてしまった。
「できますよ。」
とバーテンの宮崎は無表情に答えて、カウンターの下に設えた持ち込みのスピリットの棚を確認してもう一度頷いた。フナイの手のロックグラスはまだ琥珀色の液体をなみなみと湛えているのに?と高科が首を傾げていると、さらに
「ふたつ」
と太い短い指でピースサインを作る。それから高科の不思議そうな顔にこたえるように「わたしたちの夜の花に。」と、顔をくしゃりとさせた。
夜の花ってつまり、ハナさんのことなのだろうか。
「知ってる?バイオレットフィズのカクテルことばっての、『わたしを忘れないで』。あれ、違ったかな?『わたしを覚えていて』だったかな。まあ、どっちも同じ意味か。あぁ、いい夜だ。とても、いい夜だよね。」
フナイは短い腕をカウンターにかけた。ロックグラスを少し傾けてちびりと酒を飲んだ。
バイオレットフィズか。高科はふと富士子ママの帯留を思い出した。それからフナイが短い腕をソファの背にかけて座っていた『バー華』の奥の席のテーブルに置かれたロンググラスのカクテル。富士子ママにフナイが『華』のオーナーなのかと尋ねた時富士子ママは否定しなかった。
それから富士子ママの昔話。
「いまさら」
そう、今更だ。
「私を覚えていて」?
覚えていたさ。こっちが覚えていたって、そっちは初めて出会った顔するくせに。
バイオレットフィズ。
背の高いカクテルグラスに紫色のグラデーションが美しい。いまはまだ夕暮れ。ダイニングルームから張り出したデッキの向こうに、これから、夜が始まる。そんな夜の始まりのようなグラデーションだ。
背の高いグラスを二つ、長い指で挟むように高科はステンレスの丸盆にのせて、高科は、フナイに「どちらに?」と声をかけた。
フナイはこっち、とデッキの方へ歩いていく。そこには今日初めて会った”恋多きバーテン 貴志”とハナさんがいた。貴志は高科が想像していたよりもずっと男らしい感じの人物だった。どちらかと言えば細いけれどそれなりに筋肉がついているだろうことは白いロングテイルのジャケットの上からでも分かる。すっきりとした目元には気の強さが見え隠れしていた。鼻も口元も小作りで、しなやかで俊敏な猫科の獣を思わせる。そして彼の声はまるで思春期の少年のようにほんの少し掠れていた。最初は風邪でもひいているのかと思ったが、それが彼の地声なのらしく、その声は彼の姿態と相まってずいぶん魅力的で、あの恋多き町で浮名を流したのもなるほどそうだろうと高科は大いに納得したのだった。
フナイはロックグラスを持った短い指でこちらを指差して何か言っている。「お酒をどうぞ」とでも言っているのだろうか。高科は丸盆を二人の方へ差し出した。「ありがとう」としなやかな手がふたつ伸びて細いカクテルグラスを丸盆から持ち上げる。
「悪いんだけど、写真をお願いしてもいい?」
とフナイがスマートホンを差し出した。黒い革のスマートホンケースには高級ブランドの押し柄がついている。高科は丸盆を脇に抱えてスマートホンを受け取った。ほんの少し後ろへ下がって、スマートホンの画面に二人の腰に腕を回すフナイと慣れた風にほほ笑む二人を収めた。静止画になった三人を確認する。食堂側の光を受けていかにもスナップ風に写っていた。
「光の当たり方がちょっと・・・ですかね?」
そう言いながらフナイに渡すと、
「いいんだよ、記念に残しておきたいだけなんだから、十分さ。おぉ、ほら、いいね、美人二人に囲まれて、ね。あはは」
とフナイは豪快に笑う。それから、フナイは短い腕をぐーっと伸ばしてスマートフォンを掲げ反対の腕を高科に回して「ほら、笑って!」と言った。
「え?」
高科はフナイのスマートホンに写りこむ困った顔の自分に向かって笑顔を作った。シャッターを切って、フナイは「いいね、いいね」と短い指で操作しながら花の二人へとそれを見せている。
変な人だな、と高科は脇に抱えた丸盆を手にカウンターへ戻った。光を反射している大窓の向こうに三人が談笑している姿が少しだけ見えた。それからあの恋多きバーテンが最後と決めたお相手は一体どこにいるのだかと探すと、これがまた野性味のあるなかなかの色男でホール側の一角で艶やかなドレスを纏った美女風の数人に囲まれて困った顔をしていた。
◆ ◆ ◆
花屋の佑介から勝手口で新聞紙に包まれたカラーを受け取っていると、石を鳴らしてタクシーが一台アプローチを入ってきた。パーティの参加者が呼んだのだろう。そこへ人影が現れた。フナイとハナさんだった。ドライバーに何か言ってフナイは奥に乗り込む。ハナさんは一瞬こちらをみて目を背けるようにして、タクシーに乗り込んだ。
「え?ハナさん・・・?」
ハナさん、車は?
今日は泊っていくんだとばかり…。
タクシーは疑問符ばかりの高科を小馬鹿にするように知らんぷりで走り去っていった。
呆然とたたずむ高科に佑介は下からのぞき込むように見上げて「だいじょうぶ?」と尋ねた。
「あぁ、うん。ダイジョブ」
佑介の色を抜いた明るい髪と彼の左耳のピアスが勝手口から漏れてくる明かりに当たって柔らかく光っていた。
「間に合ったの?パーティ、今日だったんでしょ?」
「間に合ったはず。だって車はこっちに置いてあるんだし。」
「・・・?そうなの、よく分からないけど、間に合ったならいいけど。じゃね、康煕さん。まいど!」
佑介は花屋のロゴのついたカーキ色のエプロンのポケットに入れた腕をぐいっと伸ばして、それからポケットに手を入れたままバイバイ!と手を振った。
高科はおう、とカラーが一輪包まれた新聞紙を少し掲げて、コンテナ付きの軽トラックに乗り込む佑介を見送った。
宿泊客の一部は部屋へ引き上げた人たちもいたようだった。高科が勝手口に出ていった時よりも人がまばらになっているように見える。良子が洗ったグラスを持って来たらしく、布巾でさっとぬぐってトレーに並べていた。その横でバーテンの宮崎はグラスをひとつひとつ丁寧に拭きながらグラス立てに挿している。
「変わるよ。」
高科が声をかけると、良子は布巾をポンと高科の手に乗せた。まだダイニングに残っていた客が新しい酒を注文しにやってくる。宮崎は布巾を置いて静かに新しい酒を作り始めた。高科は残すグラスの数と仕舞うグラスの数を聞いた方がいいかなと仕事モードに切り替わりながら布巾ですいっとグラスを拭った。
あ、そうだ、と良子がキッチンへ戻りながらこちらを振り向く。
「さっき、駿君が、車置かせてくれって、明日取りに戻るってさ」
布巾の手を止めた。良子はそれだけ言うとキッチンへ消えた。
ああ、そういうこと・・・。
高科はグラスが並んでいるのを見つめた。あと、何個位仕舞っちゃっていいだろう。布巾の手を動かす。これを拭ったら新しい布巾に換えよう。
知らず、高科の思考は振り子が振れるようにふたつの方向へ行ったり来たりした。
──どこに泊まるんだろう?
──グラスはあと何個出しておくんだろう
──宿泊者リストに名前がなかった、たしかになかった、けど
──グラス立て一台分・・・二台は仕舞っていいよな、もうほとんどはけてるし
──フナイと同じ部屋なのかな
──ジンの瓶がほとんどなくなりかけてる・・・
──そうか、ドレススーツの着替えも
──ジン、新しいのを持って来たほうがいいか
──あ、良子おばさんに、キッチンのグラスに挿した新聞紙のカラーのこと一言言っとけばよかった。
──・・・明日、渡せるかな。渡して、いいのか?




