第9話 「未知との遭遇」
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春の流星群を鑑賞した後、歩き疲れていたのか、そのまま眠りについてしまった。
「サーチ」警報は、しっかりと点けておいた。
翌朝、結界を消すと俺を中心とした結界のあった円内を除いて、周囲500m程は綺麗さっぱりと焼け野原と化していた。
やっぱりオーバーキル?
「メテオ」のレベルが3だっだから予想通り結界も無事だったが、どの程度の攻撃で結界が壊れるのか、安全のためにも今度試す必要があるな。
焼け野原には、ムーンウルフの牙と魔石がいっぱい落ちている。
「鑑定」【ランクDモンスター ムーンウルフの魔石 SP+0.2 ラズベリー味】
と表示された。
1つ齧ってみる。
うん、甘酸っぱくて美味しい。
疲れた時にはちょうど良い酸っぱさだ。
これはキープだな。
牙と魔石を拾えるだけ拾って「トランク」に収納した。
朝食は、ムーンウルフの魔石とホーンラビットの干し肉。
塩味が効いて上手く干し上がり、美味しかった。
腹拵えが済んだら、街道へと向かう。
マップナビによると、あと20km程度のはずだ。
4時間ほど経って、やっと街道に出た。
馬車の轍があるだけの道なのだが、何故か嬉しい。
時刻は正午なのか、太陽がちょうど真上にあった。
街道の脇、ちょうど芝生のところで昼飯にしよう。
レッドアイ・グリズリーの石焼きステーキを焼いている間に、戦利品を整理してみた。
− レッドアイ・グリズリー 3頭
− イエロースネークのブツ切り 2匹
− ムーンウルフの牙 89本
− ムーンウルフの魔石 40個(キープ品)
− ホーンラビット 150〜200羽
意外と素材が集まった。
冒険者ギルドで引き取ってもらえるだろうか?
石焼きステーキを食べていると、街道の西から東へ向かって馬車が1台やってきた。
護衛の騎馬も3頭ついてくる。
ステーキの匂いにつられたのか、馬車が止まり、中から恰幅の良い紳士がおりてきて、挨拶を始めた。
護衛の3人は、抜け目なく周りを伺っている。
流石だ。
『初めまして、旅のお方』
『私はこの先の王都、ソロンで商人を営んでおります、トリーノと申します』
『以後よろしく、お見知り置きを。』
「俺は冒険者のヒデキだ。よろしく」
初めての異世界人との出会いだ。
異世界? 違う宇宙? エイリアン?
こ、これは「未知との遭遇」だ。
何故か『チャリラリラーン』と、頭の中でリフレインが繰り返している。
誰かっ、止めてくれっ。
転生してから4日目
所持金:金貨9枚、銀貨10枚
⇨ 約100万円