第4話 「決意(中編)」
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「ジジィ、ふざけてなんかないよな?」
俺はジジィ神を睨みつけた。
「本当に、本当に会えるのか?」
『とても繊細な、細〜い蜘蛛の糸のようなものじゃがの。可能性は残っておる』
「頼む、どんなことでもする、教えてくれ」
俺は藁をもすがるつもりでジジィ神にすがりついた。
『長い話じゃ。質問は話の後でな、良いな?』
「わかった」
『ワシが面倒を見とる世界は4つある。
それぞれがお互いを異世界と呼んでおる。
お主の地球を含む世界、「ネオ・ガイア」とワシ達は呼んでおるが、そこからの視点だと異世界が他に3つあるということになるの。』
ジジィ神は白い煙から3つの白い玉を作り出して、三角形になるようにくっつけた。
『ほれ、このように3つの世界は他の2つの異世界とくっついておるのじゃ』
『このくっついている所が時空の狭間と呼ばれ、ある条件によっては、誰でも往き来することが出来るのじゃ。』
『お主らの「ネオ・ガイア」は、ちょうどこの位置にある』
煙から青い丸い玉を作り出し、白い3つの玉の窪みにちょうど収まるように配置した。
『4つの世界は必ず、他の3つの世界とどこかしらでくっついておる。』
「じゃあ、俺は、俺たちは、条件をクリアすれば、どの世界にも行けるのか?」
『半分正解と言ったところかの』
『事実として、白い玉の3つの世界には魔法がある』
『しかし青い玉「ネオ・ガイア」には魔法がない』
『これはわかるな?』
「あぁ」
『白い玉の世界は、何とか今、ギリギリの魔力で保たれている状態じゃ。』
『白い玉の世界、つまりネオ・ガイア以外は、大地も水も空気も、植物も動物も皆、魔力の力で生き延びている』
『魔力が無くなると全てが死に絶えてしまうのじゃ。』
『だが、ネオ・ガイアは魔力が無い代わりに、「マナ・エネルギー」が、とてつもなく満ちておる。そのマナ・エネルギーを魔力に変えて3つの白い玉、3つの異世界を支えているのが、転生者達なのじゃ。』
『ついさっき5つ目の世界が生まれてしまったがの』
ジジィ神は小さく呟いた。
『マナ・エネルギーを魔力に変化させ、異世界へ与えることが出来なくなれば、3つの異世界は徐々に滅びていくことになるのじゃ』
「それじゃあ、転生者を、転生者を捜せば」
「もう一度『聖子』に会えるんだな?」
転生してから1日目
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