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第19話 「出場資格の獲得」

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よろしくお願いします

「出場するためには、何か資格が必要あるのか?」


『Cランク以上の冒険者だ』


「俺はさっきFランクになったばかりだぞ!」


『ギルマスの権限でCランクまで与えることが出来る』


『だが、対外上ランクCかランクBの魔獣を狩ってきて欲しい』



俺は「トランク」を覗くと、


「ランクCの魔獣ならレッドアイ・グリズリーとイエロースネークは、すでに狩って持ってるぞ」



『何っ、ちょっとカードを貸してみろ』


ゲルドは小さな七色の水晶玉にカードをかざしてみた。


ゲルドは目を見開き、そしてため息をついた。


『「真実のオーブ」は嘘がないことを示している。しかし、討伐記録が残っていない』



「あぁ、ギルドカードを作る前の話だからなぁ。なんなら近いうちに、狩ってこようか?」



『そうしてくれると助かる』


『このカードは俺の権限で先にCランクに変更しておく』


ゲルドはギルドカードを水晶玉に差し込むと、ギルドカードが最初の時のように七色に輝き、排出されるとFの文字がCになっていた。



『これで、武闘大会の出場資格はクリアだ』



「なんだかなぁ、インチキっぽいなぁ」



『そう言うな、1番の目的は優勝して「女王」との謁見だろ。手段は極力簡単な方がいい』



「‥‥今なんて言った? なぜ俺が「女王」と会いたがっていると思ってるんだ。話が全く見えない。ちゃんと説明しろ」


「俺は王族と会う必要があるのか?」


『まぁまて。取り敢えずは大会で優勝してからだ』


「‥‥」俺の疑問がますます大きくなった。



『そうだ、ギルドでその獲物の解体を行おう。素材代金も相当額が手に入るぞ』


「はぁ、まぁ今回は誤魔化されておくか」


2人連れだって、ギルド裏の倉庫にやって来た。


倉庫内部には魔物解体用の大きなテーブルやまな板、様々な解体用道具が所狭しと並べられていた。



『ギルマス、どうしたんですか?』


恰幅の良い、料理人風体の男が立っていた。


『トルネッリ、こいつがCランカーの「ヒデキ」だ』


『今日はレッドアイ・グリズリー3頭を狩って来てくれた』


『ヒデキ、コイツがうちの解体主任、トルネッリだ。互いによろしく頼む』


「よろしく」


『こっちこそよろしく。ガハハ、とてもCランクに見えないが、そういう奴ほど恐ろしく強いからなぁ』



『ヒデキ、じゃあここに出してくれ』


「わかった、3体とも出すぞ」


俺は5〜7m、3頭のレッドアイ・グリズリーをテーブルの上に出した。



『!?』やはりアイテムボックスのインパクトは強いようだ。


あまり見せないようにしよう。



俺のは「アイテムボックス」ではなくて、「トランク」と言う小さめの入れ物だと、聞かれもしないのに説明した。



『こ、これは。こんなに状態の良いレッドアイ・グリズリーは初めてだ。いいかぁ、みんな、しっかり解体しろよぉ』



「コイツはすでに血抜きしてある。そっちの2匹はまだで、死んだばかりの状態だから血抜きから始めてくれ」



『で、あとイエロースネーク2匹とホーンラビット204匹だっけ? 明日でいいか?』


「わかった。だか、まだムーンウルフの牙が沢山ある」ゲルドに答える。



『坊主、この素材は、全てが買取りか?』


『特に毛皮に傷がない。高く引き取れるぞ』


「坊主じゃない、「ヒデキ」だ。


レッドアイ・グリズリーは、魔石1個と肉1,000kgを残して、あとは買取りでお願いする」


『了解、ヒデキさん』



レッドアイ・グリズリーの切り口を見て、ゲルドが言った。


『しかし綺麗に首だけが切れているなぁ』


『どうやったんだ?』



「別に、ウィンドカッターとアクアカッターの練習中に現れたんで、普通に頭を刎ねただけだ」


『普通じゃねえって、ハハハ』



「おっ、もうすぐ鐘4つになるな。俺は食堂に行く」


「エルザちゃんとデートなんだ」



ゲルドの目つきが変わったのを気がついたのはトルネッリだけだった。



トルネッリが、『明日の鐘5つには解体が終わってるぞ』


『次のがあれば、その時に持ってきてくれ』


「わかった」



俺は足取り軽く、食堂に向かった。


その後ろ姿をゲルドがジッと見ていた。

転生してから6日目

所持金:金貨9枚、銀貨19枚、銅貨9枚、鉄貨5枚

⇨ 約109万円9,500円

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