第18話 「武闘大会出場!?」
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鐘3つ(16:00)になった。
俺はギルドマスターの所へ向かう。
ギルド受付けの奥に座っている女性に、「ギルドマスターに呼ばれた」と伝えた。
奥の扉から秘書らしき女性、黒豹獣人、が出てきて、2階のギルドマスターの部屋まで案内してくれた。
『「ヒデキ」様が来られました』
『入れ』ゲルドの野太い声がする。
入るやいなや、俺はゲルドに向かって話しかけた。
「さっきは結構な宿を紹介してもらったが、副業か?」
『そうだ、悪いか? 結構人気の宿だぞ』
ゲルドがニヤリとする。
「まぁそうかもな。で、俺に何の用だ?」
『まぁ座れ』
俺はゲルドと向かいあって座った。
秘書がお茶を出した後、部屋を出て行った。
ゲルドは俺をジッと見つめ、
『「ヒデキ」だったな。お前に質問と提案がある』
「内容による」
『「鑑定」というスキルを知っているか?貴族や商人がたまに持っている』
「名前は知っている。それが?」
『「鑑定」は完全でないことを覚えておけ』
『「鑑定」で表示された数値が正しいとは限らない。これは忘れるな』
そうかなぁ、「鑑定LV10」なら「なりすまし」さえも見破りそうだが。
あれっ、「鑑定」と「なりすまし」のどっちが強いんだろう?
盾と矛みたいでよくわからない。
今度試してみよう。
「よく意味がわからんが覚えておこう。で、提案とはなんだ?」
ゲルドは俺をひとしきり見た後
『16日後、5月13日に行われる、ファル・フェル・ファーレ武闘大会の事は知ってるな?』
「まぁ」
『出てみないか?』
「‥‥」しばらく無言が続いた後、
「俺に何のメリットがある?」
『優勝賞金は王貨6枚だ、それに優勝すれば美女がワンサカ群がってくるぞ』
後半については検討する価値がありそうだ。
非常に魅力的だ。決して浮気ではない。
『それに』ゲルドご言葉を区切った。
『捜し人が見つかるかもしれんぞ』
「!!!」
ゲルドの目が光った。
『予選はファル・フェル・ファーレだけで、初日に行う』
『予選はバトル・ロワイヤルだ』
『申し込み〆切までまだ10日ある。よく考えてみるんだな』
「出場するためには、何か資格が必要あるのか?」
転生してから6日目
所持金:金貨9枚、銀貨19枚、銅貨9枚、鉄貨5枚
⇨ 約109万円9,500円