第17話 「宿はギルドの上だった」
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訓練が終わって再びギルドに戻ってきた。
エルザちゃんはまだ仕事中だった。
エルザちゃんのケモミミに癒されていると、右肩をガシッと掴まれた。
振り返るとゲルドだった。
「何か?」
『ちょっと話がしたい』
まず宿を決めたいんだよなぁ。
「宿を先に決めたいから、鐘4つ(16:00)に出直すでいいか?」
『わかった、鐘4つだな』
「ところで、この近くで湯浴みの出来るオススメの宿はあるか?」
『ああ、あるぞ。オススメの宿がな。湯船付きで一泊銅貨2枚と鉄貨5枚だ(2,500円)しかも10連泊以上なら2割引きだぜ』
『どうだ?』
「なかなかいいな」
水はウォーターで作れる、湯を沸かすのもファイアで可能だ。ベッドさえあればいい。
『しかもこの近くで治安もいいぞ』
向こうでエルザが何か言いたそうだ。
『‥‥』
会話が聞こえているのかな?
「食事はどうだ?」
『一階にご機嫌な食堂兼酒場があるぜ』
『まぁ、外にもいっぱいあるしな』
「わかった、場所と宿の名前を教えてくれ」
「今から行ってみる」
『場所はここを出て左へ、一番最初の扉が入り口だ』
『名前は‥‥行けばわかるさ』
とサムズアップをしながら奥へと行ってしまった。
俺は教えられた通りにギルドを出て左に進み、すぐある扉の前で、
本日2回目のしゃがみ込みと頭を抱えた。
宿の名前は『ギルマス亭』
冒険者ギルドと同じ建物だ。
名前もひねりがない。
あの ゲスギルマスめ。
しかし湯船に引かれて扉を開けた。
すぐに階段になっており、2階がフロントだった。
呼び鈴を鳴らすと、執事風の男性がやって来た。
『いらっしゃいませ、お客様。私はフロントのジョナサンと申します。お泊まりでよろしいでしょうか?』
「ああ、その前に聞きたい。ゲルドとこの宿はどういう関係だ?」
『ゲルドは、当宿のオーナーでございます』
「‥‥そうか」
「湯船付きの部屋を借りたい」
『それでしたら1泊、銅貨2枚鉄貨5枚となります。10連泊以上ご利用頂きますと、2割引きとなります』
『また、16日後に開催される武闘大会をご覧になられるのでしたら、20連泊はいかがでしょう?』
「そうだな、20連泊で頼む」
大会までの間に「聖子」の情報を集めよう。
『20連泊の宿泊料が銀貨5枚の所、2割引きさせていただき、銀貨4枚となります』
俺はカードをかざした。
「チャリーン」
『お部屋は501号室となります。この先の階段を下に行くと食堂兼酒場へ、上に行くとお客様のお部屋へと続きます。』
『また、「ローダー」にお乗りになり、魔力か鉄貨1枚で、ご希望の階まで自動的に昇降いたします』
『ギルドカードが、お部屋のキーとなります。ごゆっくりとどうぞ』
おっどろいた、ホントに驚いた。
エレベーターまであるなんて。
異世界、侮り難し。
転生してから6日目
所持金:金貨9枚、銀貨19枚、銅貨9枚、鉄貨5枚
⇨ 109万円9,500円