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第16話 「訓練試合という名のカツアゲ(後編)」

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よろしくお願いします

『バカなっ、打剣でも防御壁は壊れる状況だ、このまま許すわけにはいかん』


ゲルドは責任者として、ギルドマスターとして、試合を中止にしたいはずだ。



だが、ここまで言われて引っ込むのもなぁ。


『まさか剣で壁を叩くなんてしないよなぁ「ヒデキ」さんよぉ』


ここは教育の為に、一発殴っとくか。


「ゲルドさん、壁は壊さない。続けさせてくれ」



ゲルドは、2人を見て

『わかった、壁が危ない時はすぐに中止だ』


『銀貨を』


俺とグロッケルは銀貨1枚づつを支払った。



『では両者中央へ。始めっ』



俺の武器は両手剣だ。


18歳の俺にはかなり重い。


重心も支える両手の先の方で、小技が効きそうにない。



ケロッグだったっけ?


あいつも両手剣だ。


使い慣れているようだ。いいなぁ。



俺は小さい頃から、じっちゃんに剣道で鍛えられてきた。


剣道だけでない、居合い、薙刀、合気道も一通り教わった。


高校生だから剣道は2段だが、じっちゃんに言わせると5段は軽いという。


得意技が「突き」だから、試合参加もさせてもらえなかった。


だから雑用係をしていたら主将になった。


主将なんて名前だけだ。


情けない? かな? だな。



この両手剣はバランスが悪すぎる。


ならば勝負は一瞬だ。


正眼で構えてチャンスを待つ。



ケロッグだったっけ? 名前が違う気がする。



ケロッグが上段から切りかかってきた。


最初の一歩でこちらの間合いに入った。


その瞬間を逃さずに、すかさず右足を一歩進め、ケロッグの喉に剣を突き刺した。


血飛沫が飛んだ瞬間に、ケロッグが控室に飛んで行った。



『勝者「ヒデキ」』


銀貨2枚を貰った。



あっ、自分に賭け忘れた。


なんてこったい。


聖子ごめん。


プレゼント代を稼ぎ損ねてしまった。

4月25日

転生してから6日目

所持金:金貨9枚、銀貨23枚、銅貨9枚、鉄貨5枚

⇨ 約113万9,500円

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