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第14話 「訓練試合という名のカツアゲ(前編)」

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よろしくお願いします

闘技場はギルドの裏にあった。


普段は新人達の練習場として使われているらしい。


直径200m位の円形闘技場で、観客席までは5mの高さの壁がある。


この壁に沿って、高さ100mの魔法による透明な防御壁が、ぐるりと闘技場を囲んでいる。



左右に控室があり、訓練中に戦闘不能になると、魔法で強制的に控室に飛ばされる仕組みになっている。



怪我も欠損も、果ては即死状態でも、闘技場の傷は無かったものとされて、控室に飛ばされる。



ただし武器防具の類は、壊れても元に戻らないらしい。


新人には金銭的にきついだろう。


攻撃を受けた時の痛みも、そのまま感じるらしい。


意外とエグい。



それにしても、なんて高度なVR技術なんだ。


地球の技術をはるかに凌駕しているではないか。



関係者+ウサミミエルザちゃん、が控室に集まった所で、ギルドマスターが話を始めた。


『私はギルドマスターのゲルド、今回の訓練試合の審判を請負う 』


ファイアーファングの面々が、さらに縮こまった。


目をつけられていたのは、こいつらかな?



ゲルドが話す


『今回の訓練試合の費用が銀貨1枚では、今までと比べても多すぎると感じている』


『銅貨2〜3枚が妥当だと提案するが、両者はどう思う?』



ゲルドは4人を順に眺めた。


『冗談じゃねえ、既に当事者間で決めた事だ。ヘタな口出しは‥‥』


キーシールはゲルドの視線に話を続けられない。



「俺は銀貨1枚で構わない。時間がない。早く宿を見つけたいからな」


ゲルドは俺を一瞥してから


『ではカードを』


ギルドカードを向けると、俺とキーシールの両方から、銀貨が1枚ずつ引き出された。



俺の武器は初心者パックにあった、鋼鉄の両手剣、長さは1m半だ。


キーシールは3m近い長槍だ。



ゲルドの試合開始の合図と同時に、キーシールが突いてきた。


俺は様子を見るために、キーシールの槍を『軽く』横に払った。



軽く、ホントに軽く横に払ったつもりだった。



実際には、キーシールの槍はひん曲がり、数十m先にぶっ飛んでいった。


俺とキーシールは唖然として目を見合わせたが、2人とも何が起きたかわかっていなかった。



キーシールはすぐに、俺の下半身に組みつこうとしたが、俺は向かってくるキーシールの後頭部を両手剣の腹で叩きつけた。


「ボキッ」との音と共に、キーシールは控室に飛ばされた。


人間族のLV20って、ホーンラビットより弱いのか?



『勝者「ヒデキ」』とゲルドが宣言し、ギルドカードに銀貨2枚が入金された。



観客席から怒号と罵声が聞こえる。


きっとキーシールに賭けていた酒場の仲間だろう。



俺はふと観客席にいる胴元らしき男に、

次の試合のオッズを聞いてみた。


俺の勝ちのオッズが4倍だ。やった。


俺はすぐに銀貨5枚を自分の勝ちに賭けた。



金貨5枚にすればよかったかな?

転生してから6日目

所持金:金貨9枚 銀貨3枚 銅貨9枚 鉄貨5枚

⇨ 約93万9,500円


試合費 ¥10,000、勝者 ¥20,000、掛金 ¥50,000

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