第13話 「ドードー鶏の肉野菜炒めは美味しかった」
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エルザちゃんの声を後ろに聞きつつ、
掲示板を一瞥しながら出口へと向かった。
本当はさっきから、俺にかけられている殺気がうざいのだ。
そいつらは、食堂出口付近のテーブルに座っている3人組だ。
「鑑定」すると、3人とも冒険者で、LV20:Eランク、LV32:Dランク、LV56:Cランク。
全くの雑魚だな。
っと、その隣のテーブルをみると、おじさんが、美味しそうに何かを食べていた。
思わず「鑑定」してしまった。
【ドードー鶏の肉野菜炒め ライス付き 美味 鉄貨5枚(500円)】
500円とはリーズナブルだ。
3人組の隣のテーブルに座り、ドードー鶏の肉野菜炒めを頼んだ。
うん、美味しい。これで500円とは。
ここの食堂は当たりのようだ。
そろそろ食べ終わるかという時に、3人組が俺の席に座り込んだ。
LV20の男が話しかけてきた。
『ヨォ、新入り君。ウェーバーの周りはおっかねえ魔物が多くて難儀するぜぇ。』
『どうだい、俺らが稽古してやろうか?』
俺は他の2人を一瞥すると、LV20の男に向き直った。
無視しても良かったのだが、ファル・フェル・ファーレの人間族の強さがどの程度なのかを知りたかった。
LV20、30台、50台、どの位の違いがあるのだろうか?
「どうやって?」
『ギルドの裏には専用の闘技場がある』
『ギルドカードがあれば、誰でもいつでも使える』
『そこで思いっきり稽古が出来るって寸法さ』
「なる程、それは面白そうだ」
『だろっ、だろっ。授業料は銀貨1枚ポッキリでどうだ?』
「俺の条件2つを飲むのなら構わない」
LV20の男は目を輝かせて
『どんな条件だ?』
「そっちは3人のチームだろ? 」
「だから1体1で3回訓練試合を行う」
「1回ごとに負けた方が勝った方に銀貨1枚を支払うという訓練試合だ」
「もう1つはギルドの職員に立ち会ってもらうこと。どうだ?」
LV20の男は喜色満面の笑みで、テーブルの2人に向かって言った
『ワイダーン、グロックス、OKだよな?』
2人はエールを飲みながらうなづいた。
『よし決まりだ。俺はキーシールってんだ』
『よろしく訓練試合たのむぜ』
『この2人と「ファイアーファング」ってチームを作ってる』
『ひょろ長いのがワイダーン、厳ついのがグロックス、よろしくな』
『さあ、闘技場でたっぷりと訓練しようぜ』
同じくして、ウサミミエルザがギルド職員を連れてきた。
良くあることなのかな?
手際が良い事だ。
このギルド職員を「鑑定」してみて驚いた。
【ギルドマスター LV78】
これは心強い? 味方? になるかな?
それとも目をつけられてるのかな?
心なしか、ファイアーファングの面々の顔色が悪くなったような気がする。
転生してから6日目
所持金:金貨9枚、銀貨7枚、銅貨9枚、鉄貨5枚
⇨ 約97万9,500円
定食 ¥500でした