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第12話 「ウサミミエルザ」

誤字脱字、よろしくお願いします

門をくぐったらちょうど鐘1つ(12:00)だ。



まずは冒険者ギルドに向かおう。


入門の時に聞いていたので、ギルドはすぐに見つかった。


西門から表通りを真っ直ぐに一区画、四つ角の一角に冒険者ギルドはあった。



ギルドに入ろうとして、、、な、なんで。


俺は頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。



なんで扉がウェスタンスタイルなんだ。


中世風の街並みに全く合っていない。



ここはガンマンの振りをして入らなければと一瞬考えてしまった自分が恥ずかしい。



ウェスタン好きの転生者のせいだな。



ギィーと、ギルドの扉を開けて入ると、

皆が一斉にこっちを見た感じがする。



真ん中に掲示板があり、左側が受付けと買取り所、右側が酒場兼食堂になっている。



キタァ〜〜、ラノベの通り、これぞギルド。


だが何か違和感がある。


なんだろうと思っていたら、面積比が違うのに気がついた。


ギルド側が2の広さに対して、酒場側が8の広さがある。



4倍も差があるなんて、なんで?



掲示板を通り過ぎ、ギルド受付け女の子の前に立った。



「キタァ〜ッ、ケモミミ、しかもウサミミ」

可愛らしいウサミミ少女が受付けであった。


ん? 周りの目が突き刺さる。


どうやら、声を出していたようだ。



「ゴホンッ、いいかな?」


『お客様、本日はどのような御用件でございましょうか? 』


『私は受付けのエルザと申します』



さっきおもいっきり、声に出したことを無かったことにしてくれている。


いい娘だ。



「ギルドカードを作りたい」


『新規ですか? 再発行ですか?』



くぅ〜〜っ、声までかわゆい。


「新規で」


『では、お名前と現在のレベルをお教えください』



ウサミミエルザちゃんのかわゆい声とピクピク耳に癒される〜。



「名前は「ヒデキ」、レベルは20」


この時エルザちゃんは、横にある七色の小さな水晶をじっとみていた。



ウソ発見器かな?



『はい、確認できました』


『こちらからヒデキ様のギルドカードが出てきます』


『内容をよくご確認の上、血液を一滴垂らして下さい』



『ヒデキ様は初めての登録なので、ランクはFからスタートとなります』



そんなことを聞くうちに、大きい方の水晶から、1枚のカードが出てきた。



カードには大きく「F」の文字と、何かの魔法陣が描かれていた。



それ以外は文字がない。



俺は小刀を取り出して、左手人差し指をほんの少しだけ切りつけ、一滴の血を垂らした。


するとカードの周りが七色に輝き、しばらくすると元に戻った。



『これでギルドカードの新規作成が終わりました』


『新規発行ですので、銀貨1枚頂きます』



費用は現金で支払った。



『ところで、現金をカードに入金しておきますか』


『冒険者ギルドカードは、出し入れ自由で

手数料がかかりません』



トリーノさんに、現金は絶対に持たないように言われていたので、迷わず入金することにする。



『それでは、こちらの水晶に現金をお入れください』



穴の空いた水晶に金貨9枚、銀貨8枚の全財産を入れた。



『金額が正しければカードを差し込んでください』



「チャリーン」



ん?


安っぽい電子マネーのような音だ。


これも転生者の趣味だろうか。



「WAO〜N」でなくてよかった。



『残高を確認する場合は「マネー」と念じて下さい』


『カードに一定時間表示されます』



『また、他人がカードを持つと赤く光り、悪用ができません』



『他の人にお金を受け渡す時は、それぞれが金額を表示して近づけるだけで、受け渡しが完了します』



『職業やランク、スキル等の個人情報は、

カード所有者本人が念じた項目のみ、

カードに表示させることができます』


『これにより、さまざまな認証に使うことが可能です』



「どうもありがとう。とても良くわかったよ」


「ところで、エルザちゃん仕事は何時まで

かな?」


『えっ、え〜と、鐘4つ(18:00)までですが‥』


俺はすかさず、「じゃあ、鐘4つ過ぎに迎えに来るね」


『えっ、あの‥』


俺はエルザちゃんの返事を聞かずに受付けを離れた。



これは浮気ではない。


情報収集の為に必要なことなんだ。


早く聖子の居場所を見つけなければならないのだ。


決して浮気であろうはずがないっ。

4月25日

転生してから6日目

所持金:金貨9枚、銀貨8枚

⇨ 約98万円


入門税:¥10,000

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