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ノンカピスコ・ten・LOVE   作者: 天野 涙
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第23話 心は女性の男?

春になり、新学期になった真央のクラスも、私立受験組と公立組とに

それとなく別れるようになった。


『真央は、私立受けるの?』


4年から一緒の美香が聞いてきた。美香は先日隼人と別れたばかり。

隼人が、父親の転勤で転校してしまったのだ。


『遠距離になったら終わりよね。』


美香の方から別れを告げたと言う。淡い恋だったわと大人ぶる美香に

真央は可笑しくてならない。おませな美香。


『こうなったら、猛然と勉強したくなっちゃったわ。』

『ふ〜ん、美香はどこ受けるの?』

『真央と同じ所にするわ。どこ?』

『ママはね、自分と同じ学校にしろって言うよ。』

『それ、どこよ。』

『双葉学院・・・』

『ああ・・・いいかも。制服可愛いでしょ?それに・・』

『それに??』

『男女共学じゃん。去年から・・・。』

『それがどうしたの?』

『いい男がいるかもしれない・・・。』

『はあ??』


双葉学院は、元は女子校だったが、少子化のあおりで、

男女共学への変更を余儀なくされた。


校舎はモダンに建て替えられ、優秀な男子を集めているという。

美香が言うように、制服も新しく変わり、保護者の間でも人気があるのだ。


その分、かなり受験の倍率が高いと噂。

涼子の頃より、格段にレベルアップされてると聞くと、涼子は

新しい家庭教師を捜してきた。


一人目は某有名大学の学生と言うが、挨拶もろくに出来ないし、

男性で、真央に色目を使ったと、由子が勝手にクビにした。

年頃の真央に気を遣い、過敏なまでに神経質になっている。


二人目は、また某有名女子大学の学生をやとったが、時間にルーズで、

服装がダラシナイからと

また由子が勝手にクビにする始末。


真央は、自分の受験で 由子と涼子が対立するのはイヤだなと思っている。


3人目は、またまた某有名大学の学生だったが男性だった。

でも、心は女性。名前はミネコこと佐藤峰夫。

最初は由子はイヤな顔をしていたが、峰夫は礼儀正しかったので、

由子も次第に受け入れるようになった。

何より、峰夫に勉強を見てもらうようになってから、真央は成績が上がったのも

大きい。


峰夫は、涼子の上司である藤本芳彦の紹介。

二人は遠縁にあたる親戚同士。

バイトを探していると言う峰夫を、涼子に会わせたのだ。


ある日、峰夫は、真央の宝物の夕貴との写真を見つけた。


『真央、これ、誰?』

『ウフフ。秘密。』

『あ〜、アヤシい。わかった。真央の好きな人ね。』

『ウフフ。』

『いい男ね・・・。私も好きになっちゃいそう。』


真央は、峰夫が大好きだ。



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