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死にたいときに読むテクスト  作者: 美凪ましろ
第二章 生き甲斐を見つけよう
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例えば、近所散策



 ある程度疲れが取れて、例えば休日何時間か自由に過ごせる時間ができたと仮定しましょう。



 兼業主婦としては。羨ましい話ですけどね……。土日ってなにかしらの用事に追われ、あっという間に過ぎていくもので。ともあれ。その時間を。


 なにをして過ごすのか。


 一番推すのは、近所散策です。スニーカーに履き替えて、とにかく歩くのです。


 商店街を見ればなにか新たな発見があるかもしれない。自分以外にもこんなにひとがいるのかと驚かされるかもしれない。みんなみんな自分の人生があって、それぞれ頑張っている……いつもと視野を変えるだけで全然違います。


 新しくパン屋さんがオープンしている。チェックしてみる。こころが弾みます。――思うに。


 こころ弾む体験を積み重ねる体験ってのは重要。


 感受性を、豊かにするんです。十代の頃を思い返して。そのお店で。


 美味しいパンを買って、翌朝バターなんか塗って食べてみると、最高。


 仕事と家の往復だけだと。案外足って動かさないもんなんですよ。自発的に歩くひとを除けば、人間歩くのは一日五千歩程度。少なすぎるんです。


 風を感じ空気を感じ、自分以外の生きているひとを見つめる……儀式。


 こういうのは、論より証拠。実際にしてみるんです。どんななにに惹かれるのか。聞こえるもの、足の裏で感じるもの、見るものに、敏感に。自分の感覚を研ぎ澄ませ、こころの内側の声を、聞いてみましょう。


 元々住んでいる町であっても。いつもと違う場所へ歩いて行ってみる。すると必ずや新しい発見があるはず。


 新しい発見は、自分のなかの肥やし。


 肥料となって、あなたのことを育ててくれます。


 なので、近所散策推し。季節を肌で感じ、環境を確かめるって体験は、人間にとって大切です。自分の住んでいる環境がどんなで、ほかにどんな人間が生きているか、確かめるだけで違いますから。


 ちょっぴり孤独を感じ。自分の住環境を確かめる作業。……自分がどんなところでなんのために生きているのか。自ずと答えが出てくると思います。


 近所でなくとも。お気に入りの場所を訪ねてみるって趣味でもいいと思います。ただ、近所のほうが、上記の点を実感できるのがメリットです。


 次頁は、違う趣味について述べてみます。


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