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第二話 乗っ取られた部活

第二話 乗っ取られた部活


ガラララ。

2人が扉を開ける。

「先輩ー、来ましたよ〜…あれ、誰もいないし」

「先輩が来いって言ったのに…どこ行っちゃったんだろ?」

「忘れてそのまま練習に行っちゃったんじゃないの」

村岡が冷静に言う。

「えぇー、じゃあ俺達も練習見に行こうぜ」

「おう、そうだな」

2人は早足でサッカー部が練習している校庭へ向かった。

「えーっとサッカー部、サッカー部…あれ?サッカー部練習してないじゃん」

「矢野先輩もいないし」2人は矢野を探しに裏門に回った。

「あっいた!ほら村岡いくぞ」

「待てよ俊平、矢野先輩誰かと話してるぞ」

「大丈夫だって、どうせ部員の一人だろ」

そう言って矢野を呼ぼうとした時、

「もう、いい加減にしてくれないか!」2人は驚いて歩む足を止めた。

矢野がいきなり話していた生徒に怒鳴ったんだ。

「お前らのせいでこの部はめちゃくちゃになったんだ」


「お前ら?めちゃくちゃ?…何の事言ってんの先輩」

俊平が村岡に聞く。

「さぁ、わかんないけどめちゃくちゃにしたって事は、あの話している人部員じゃないのかな〜」と村岡が言うと後ろから

「部員だぜ、ちゃんとした」という声。

2人は後ろを向いた。

「あんた達誰?」

後ろを向くと見た感じ不良っぽい男が8人、2人を囲んでいた。

「だから、部員だって言ってんじゃん、サッカー部の」

2人は顔を合わせた。

「あ、あの〜、一応聞きますけど、サッカーはした事あるんですよね?」と村岡が恐る恐る聞く。すると、8人が一斉に、

「ないっ!」

「あるわけないだろ!」

「つーかサッカーってなんだよっ!」

「俺、ルール知らねー」

「サッカーって何人でやんだっけ?」

「5人位じゃない?」

「違うよ9人だよ」

「いやそれ野球だよっ」……

「いやいやいやっそんなツッコミ入れてる場合じゃないですよ」

と、すかさず俊平が芸人並みのツッコミをすると不良達はキョトンとした顔になった。

……

「いやいやいやっなんでそんなキョトーンとした顔するんですか?」

と、また俊平が不良達にツッコむ。すると、不良達が…ー

「すげー!」

「いいツッコミだ」

「天才だな〜」

「ツッコミの仕方教えてくれよっ!」

「俺にも教えてくれっ」

「こりゃ〜たくさんボケないとなっ」

「いや〜本当にいいセンスしてるよ」

「よっ黒学一っ(くろがくいち)最高ー!」

と、俊平をべた褒めしだした。褒められた俊平はというと…

「えへへへ、そんなに言われると照れるなー」

と照れていた。


その一部始終を見ていた村岡はついにしびれを切らた。

「そういう事はどうでもいいーーっ」

と言い放ち、矢野の所へ走って行った。

俊平も今の状況に気づき村岡の後を追った。


「先輩っ」

村岡が呼ぶ。

「村岡!なんでここに」

「なんでって先輩が教室にいないからじゃないですか」

「あぁ、ごめん、少し事情が出来て…」

「コレですか?」

「あぁ」

「何があったんですか?一昨年は全国まで行ったのに…一体何があったんですか?」

「それは…ー」

「教えてくださーい」

俊平が走りながら叫ぶ。

「…わかった、言うよ」そう言って矢野は、全てを語った‥…

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