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ブレイブ クロス〜調律者は運命を奏でる〜  作者: くろのわーる
第一章
4/53

第3話:村へ行こう!

ナイフを腰にくくり付け、女神に教えてもらった方向へ歩き始めた。


少し歩くが森の中など歩き慣れていないせいか足が覚束ない。


いったん、休憩がてら途中で拾った長めの枝の先端をナイフで削り、即席の短槍を作り、突きを放ってみる。



「職業:槍棒士を選択可能になりました。」



槍棒士

槍術5SP

棒術5SP

騎乗5SP

回避5SP

ATK強化100SP



休憩を終え、また歩き出すと前方に初めてみる透明な緑色の物体がのそのそと草を粗食していた。


「(なんだ、あれ!?)」


近くの木に身を隠し様子をうかがう。


ムシャムシャ


「(あれってスライムってやつなのかな?)」

遠回りすれば、バレずに避けて行くことも可能だが獣型や人型を相手にするより、初めての魔物としては最適だと思い、覚悟を決めバレないように近づいてゆく。


接近し、一足飛びという距離で木に隠れ、静かに深呼吸をし、意を決して飛び出す。


幸い相手は動きが遅く、いまだに草を食べていたので持っていた短槍で真上から突き刺す。


突き刺されたスライムはプルプルと震えていたが次第に動かなくなり、溶けるように小さくなっていき、その場には緑色のゼリー状の物体と小石のような物だけが残った。



「職業:狩人が選択可能になりました。」



狩人

夜目5SP

隠密5SP

気配感知5SP

気配遮断5SP

剥ぎ取り5SP

罠設置5SP

TEC強化100SP



「(レベルが上がりました。)」


脳内にアナウンスが流れ倒したのだと実感する。


戦利品?は後回しにし、ステータスを確認する。


名前:クルス

拳士:Lv5

短剣士:Lv5

SP:240


Lv:5

HP:160

MP:110

ATK:60

DEF:72

INT:48

RES:48

TEC:60

SPD:60

LUK:300



この世界の平均的なステータスは分からないが女神が言っていた通り、伸びが良い気がする。


一通り、ステータスを確認したのでスキルレベルを上げる。体術、短剣術をレベル4に上げるのに45SPずつ消費し、回避レベル5まで上げるのに60SP、胆力をレベル3に上げ25SP、気配感知と気配遮断をレベル3に上げるのに30SPずつで235SPを使った。


体術Lv:4/10

短剣術Lv:4/10

回避Lv:5/10

胆力Lv:3/10

気配感知Lv:3/10

気配遮断Lv:3/10



スキルも上げ終わり、戦利品?について考える。さすがにゼリー状の物体は持っていく気にはなれず、小石のような物だけを魔法の袋に入れ、また歩き出す。


「(村についたら子供1人で旅をしている理由を考えとかないとな。)」

考え事をしながら歩いていると目の前の茂みから小さな角が生えたウサギが飛び出してきて、そのままの勢いでとびかかってくる。いきなりのことで足元にあった木の根に足をとられ尻餅をついてしまう。


「(ヤバイッ!?)」


と思うと同時に右手に持っていた短槍に何かが刺さる手応えが伝わってきて先端を見てみるとウサギが串刺しになっていた。


「レベルが上がりました。」


意図せずではあるが魔物を倒し、戸惑っていたが少しずつ時間が経つにつれ、冷静になり身体が震えてくる。


さっきのスライムとは違い倒したウサギからは血が流れ、串刺しになったままの姿で残っている。


その光景が自分が命を奪った事実を目の当たりにし、初めて感じる恐怖感が身体を震わせる。

日本でごく普通に生まれ育った俺にとってウサギを殺すなど、考えられない行為であり異世界に来てしまったことを否応なく実感させられてしまう

頭では理解していても自身の動揺は隠せず、まだ覚悟が足りなかったことを自覚させられてしまった。


時間が経つにつれ、スキル胆力の効果か、気持ちも落ち着いてきたので今の戦いの反省をする。


もし、気配感知を発動させていれば不意打ちを防げたのにせっかくスキルで気配感知を取得し、レベルまで上げたのに使わなければ意味がない。


それと不意打ちとはいえビビって冷静に対応出来なかったこともいただけないのでレベルが上がって得たSPを胆力に振ろうと思う。


名前:クルス

拳士:Lv7

短剣士:Lv7

SP:125


Lv:7

HP:220

MP:150

ATK:80

DEF:96

INT:64

RES:64

TEC:80

SPD:80

LUK:300


110SPを消費して胆力をレベル7に上げ、15SPを残し気配感知と気配遮断を発動させ、改めて気を引き締めてまだ見ぬ村へ向け歩を進めた。



先ほどの角うさぎとの戦い以来、魔物と遭遇することもなく、変わり映えしない森の中をひたすら歩き続け、やっと森を抜けると平原が広がっており遠くにかろうじて目視出来る距離のところに村らしきものを確認することが出来た。


目指していた村が見え安堵したが村に入るまで気を抜かないように周りを警戒しながらゆっくりと村に向け歩を進めた。

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