表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレイブ クロス〜調律者は運命を奏でる〜  作者: くろのわーる
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/53

第31話:パーティーピーポー

明くる日、エミリアさん、ヒューイさん、カイさんを伴って教会の御披露目会を催した。


「これが僕が建てた教会です。」


ジャジャーン!


「・・・近くで見るとまた、すげぇな」


ヒューイさんが驚く。


「この短期間で本当に建てちゃうなんて凄いわ!」


外観を見渡し、エミリアさんが興奮している。


カイさんは言葉が出ないようだ。


「とりあえず、中に入りましょう。」


中に誘導する途中にブレッドリーさんが騒ぎを聞きつけ、家から出てきた。


「朝から騒がしいねぇ」


「おはよー、ブレッドリー。こんなの見せられたら誰だって興奮しちゃうじゃない!」


「まあ、エミリアの言う通り私も最初に見た時は驚いたからね。」


「それにしてもブレッドリー、今日はやけに肌の艶が良いわね?うふふ」


エミリアさん達には昨日の晩に2人が一緒に暮らすことは伝えてある。


昨日の夜に何があったか知らないがエミリアさんの言う通り、ブレッドリーさんの肌はツヤツヤしていた。


「なっ!?何言ってるんだい!あたしはいつもツヤツヤだよ!」


ブレッドリーさんの戸惑う姿に笑いが起こる。


一盛り上がりしたところで教会の中に入る。


「「「おおぉ〜!!」」」


3人から歓声が上がる。

自分が造ったものが目の前で驚かれ、誉められるのはなんともいえない快感と感動がある。


「壁や天井が白色で統一されていて、窓も大きくて何より水晶で出来た十字架と女神像なんて初めて見たわ!」


エミリアさんの今日一番の驚きだ。


「ああ、この出来栄えは広さでは叶わないが王都の教会にも負けないものがあるなぁ。」


今まで黙っていたカイさんからもベタ褒めだ。


「確かにな。このミト村には十分過ぎる教会だな。」


ヒューイさんも感心しているようだ。


それぞれの感想を聞いたところで女神像の前で祈りを捧げていたノートンさんが振り返り、満面の笑顔で近寄ってくる。


「クルス君、昨日も言ったがもう一度言わせてもらいますね。」


一拍置いて、言葉を続ける。


「こんなにも立派な教会を建ててくれて、ありがとう。そして、管理を任されたことを誇りに思うよ。」


ノートンさんの感謝の言葉が耳に入ってこない。

ナニがあったのか、顔が酷くやつれているんだもん!


「気にしないでください。もともと、女神様からお願いされたことなんで」


人からこんなにも感謝されるのに慣れていないせいか、照れるしなんだかくすぐったい。


照れを隠す為、完成した報告をするのでお祈りをすると告げ、女神像の前で以前と同じスタイルで祈る。


「(あー、あー、こちらクルス、女神様聞こえますか?どうぞ〜)」


水晶の女神像が淡く光り出し、天井から光が降りてきて俺を包み込む。


「「「・・・っ!!」」」


教会にいる一同は息を呑み、静かに見守る。


「(ハイ!ハイ!こちら女神。聞こえてますよ。どうぞ〜)」


「(女神様、言わなくてもわかっていると思いますが教会の方、完成しました。どうぞ〜)」


「(当然ずっと、見てたからわかってますよ。どうも〜)」


「(それじゃあ、約束通りご褒美貰えるんですかね?)」


「(ええ、勿論あげますよ!ハイッ!あげたわよ。)」


「(はやっ!軽っ!)」


「(それにしても頑張ってくれましたね。)」


「(はい!頑張りました。途中から楽しかったですし)」


「(それは良かったわ。これからも何かあったらお願いしようかしら?)」


「(はい!任せてください。ん!?)」


「(ハイ!言質頂きました〜どうも〜)」


調子に乗って生返事してしまった!


「(お手柔らかにお願いします。どうぞ〜)」


「(考えとくわ。あまり長く話し込んでると不振に思われるかもしれないから、そろそろ戻るわね。)」


「(わかりました。)」


「(それじゃあ、これからも頑張ってね!)」


俺を包んでいた光は徐々に収まっていった。


出来ることなら、すぐにでもご褒美のスキル解説を使ってみたいところだがすんなりとはいかないだろう。


案の定、今まで見守っていたノートンさんが唾を飛ばす勢いで聞いてくる。


「クルス君!女神様はなんとおっしゃっていましたか?」


素直に話すと色々と面倒なのでいい加減に伝えておく。


「女神様はよくやったとおっしゃっていました。それと管理の方もしっかりと頼むだそうです。」


「なんと!有り難きお言葉!この私、ノートンが命を懸けてもこの教会を立派に維持してみます!」


女神像に向かって忠誠を誓っているようだ。


「(ブレッドリーさんはノートンさんのどこに惚れたんだろうか?)」


失礼なことを考えているとヒューイさんが場を仕切り始める。


「女神様への報告も終わったことだし、2日後にある記念パーティーの準備をするぞ!」


今回、教会が出来たということで村人たちへの御披露目も兼ねてパーティーをすることになったらしく。


この村では特に娯楽などがない為、みんな楽しみにしているとのこと。


俺はテーブルを作ったり、みんなが食べる肉の調達など順調に準備は進んでいった。


もちろん、その間にスキル解説を使ってみて今までよくわからなかったスキルの効果が解り、スッキリした。


調べたスキルで驚きの効果があったのは次の通りだ。


冷静沈着

戦闘中の判断力が上昇し、威圧耐性・混乱耐性・魅力耐性を持つ。


絆の力

レベルが上昇するにつれて使い魔と心が通じ合う。


魔物強化

レベルが1つ上がるたびに2%ずつ、使い魔のステータスに補正がつく。


ATK強化

取得するとATK値に20%の補正が付く。


このステータス強化はどれも補正が付くようだ。


パーティーが終わったらまた、魔物を狩りまくってレベル上げだ。


パーティーはといえば、凄い盛り上がりで2日も続き、用意した肉が足りなくなり、急遽狩りにいくことになったり、村のおばちゃん達に可愛い可愛いと気に入られたりと大変だったが俺のエンジェルスマイルでおばちゃん達を骨抜きにしたことは言うまでもない。


2日目の夜、さすがに疲れた俺はパーティーを途中で抜け出し、寝床に向け歩き出す。


疲れはしたが程よい熱気にあてられ、異世界に来てから固まっていた心の凝りがほぐれたようだ。


「明日からバリバリ狩るぞ〜!」


満天の星空を見上げつつ、ギルドへ戻っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ