第1話:異世界へ
書くのって難しい(^^;)
目を開けると俺は森の開けた場所に立っていた。
「ここが異世界かぁ・・・見た感じ地球と変わらないな」
時間は少し遡る。
俺は近所のコンビニへ出かけ、その帰りに交通事故にあった。
次に気がついた時には見知らぬ白い空間にいた。
「ここはどこだ?」
「目が覚めたようね」
「・・・あなたは?」
「私は異世界を司る神、女神ルシリスよ」
「・・・夢か・・」
いきなり女神とか言われてもすんなりと受け入れられる人はなかなかいない。
「夢じゃないから、あなたは事故にあって亡くなったのよ」
「・・・っ!?」
そういえば、コンビニに行った帰りにトラックに跳ねられて・・・
「少しは思い出したかしら?いきなりだけど、異世界に行ってもらおうと思って、死んだあなたを連れてきたのよ。あなたを選んだのは偶々だけど」
「・・・」
「反応が薄いわね」
「いきなり異世界とか言われても、どう反応して良いのやら」
「そうね。でも、あなたネット小説、特に転生ファンタジーもの好きでしょ。」
「あなたが寝てる間に記憶を見させてもらったわ。」
「・・・プライバシーの侵害ですよね。」
「私、神だから」
「そんな傲慢な…」
「それより、ちゃっちゃと進めましょう。」
「行くことは確定なんですね。」
「そうよ。」
女神の喋りは止まらない。
「まず、あなたがこれから行く世界は魔法と魔物が存在するファンタジーなところよ。」
「どう?わくわくしてきたでしょ?」
「・・・まさか、説明終わりですか?」
「もっと、聞きたい?」
「当たり前です。」
そして、もったいぶった感じで話しは続いていった。
説明された内容を分かり易くすると剣と魔法と魔物が存在する世界でいくつかの国や種族が存在し、争いが絶えないが今は魔王討伐の為、一時的に協力しはじめているらしい。
世界の仕様はレベル制でステータスがあり、職業選択によって職業を決めることが出来る。
ステータスはHP、MP、ATK、DEF、TEC、INT、RES、SPD、LUKがある。
職業は専用の魔導具で変更自由で誰でも色々な職業につけるが職業によりステータスに補正がかかり、上位職業は条件を満たさないとなれないとのこと。
スキルは職業や個人の資質によって覚え、使えば使うほど熟練度が上がっていくが俺のみ職業レベルが上がると1レベルにつき、30SPを取得し、ポイントを使い覚えたりスキルレベルを上げることが出来る特別仕様にしてくれるとのこと。またスキルはレベルを上げると派生したり統合されたりし、特殊なスキルを覚えることがあるらしい。
魔法は火、水、風、土の4属性が基本で光と闇の上位属性が存在し、その他にも上位属性や特殊属性があるが自分で見つけるようにとのこと。その方が楽しみが多いから
通貨については各国共通で銅貨、銀貨、金貨、白金貨がある。
「だいたいの説明はこんなところとして、次はあなたの目的に関して教えるわ。」
「さっき説明したけど、各国は魔王討伐の為に勇者の召喚の準備をしているわ。自国の勇者に魔王を討伐させて主導権を握ろうと躍起になっているの。」
「過去にも勇者を召喚したことがあったんだけど、その際に彼らがいた地球の神が餞別に祝福、もしくは地球でいうチートを授けたせいで当時の勇者がかなりやんちゃをしたの。それで今回はやんちゃしないかどうか、あなたを送り込むことにしたわ。」
「もし、召喚された勇者がやんちゃしそうな場合は?」
「それはあなた次第ね」
「それって勇者と戦うって事ですか!?」
「一応出来る範囲で良いわよ」
俺が勇者になって魔王を討伐しなさいと言われたほうがまだ簡単なような気がする。
「それでこれから召喚されるであろう勇者達にももちろんチートが授けられるのにあなたには無しでは対等に渡り合えないし、あなたが転生者とバレた時に私の女神としての格好がつかないのであなたにも私からチートを授けます。」
チートきたぁ〜!!
「ありがとうございます。」
「そして、あなたに与える能力は私の祝福よ!」
「・・・え〜と、もう少し詳しく教えて貰えませんか?」
「いいわよ。ずばり!!言語マスター、インスタントスキル創造、経験値10倍、副業枠、職業選択操作の豪華5点セットよ!!!!」
「お〜〜なんか凄そう!」
「凄いなんてものじゃないわよ。言語マスターは異世界での読み書きや古代文字だって読むことが出来き、インスタントスキル創造は2つ以上のLV:MAXスキルを合成し、その場限りの新しいスキルを作ることが出来るわ。余りにも無茶な合成は出来ないけどね。
経験値10倍はあなた自身とパーティーメンバーに効果があるわ。パーティーに適用するかはオンとオフ出来るわ。
あとの詳しいことは実地で説明してあげるわ。うふふ」
聞いただけで、凄い気がする。これで異世界での生活に希望が持ててきた。
「次はあなたの新しい身体ね。」
俺はおもむろに自身の身体を確認する。
「・・?」
「あ〜、特に必要ないと思って言わなかったけど今のあなたは魂だけの存在でいわば、霊体のようなものね。」
「霊体と言われても初めてなので不思議な感じですね。」
「とにかく、あなたは私にとって記念すべき初めての転生者だから勇者達なんかに負けないハイスペックな身体を用意しているわ。」
「ありがとうございます。(チートもかなり優良だし、ハイスペックな身体っていうのも期待できそうだな。)」
「まず、10年後くらいには私好みのイケメンになるであろう容姿よ。」
そういうと、目の前に人の立体映像が映し出された。
そこには銀髪で碧眼のクールそうなイケメンが立っており、如何にも主人公級な姿に「おぉ〜〜!!」と思わず声が出てしまった。
「どう?かなりのイケメンでしょう?うふふ」
「はい。ありがとうございます。」
これは確実にモテると確信し、異世界での生活に希望が膨らんでゆく。
「でステータスの成長率は高くしてあるわ。」
「あの〜、女神様一つ訊きたいのですが俺は何歳から転生するんですか?」
「最初は赤子から転生させようかと思っていたのだけど、召喚勇者との兼ね合いもあるから12歳からにしたわ。」
「(・・・・・・)」
「さてと後は持ち物と転生させる場所ね。」
「あの〜女神様、言うまでもないと思いますが安全なところでお願いします。」
「わかっているわよ。持ち物は必要そうな物をこの魔法の袋に入れておくとして、後は転生場所ね。」そういうと女神は目を閉じ、集中しだした。
「・・・・・・・」
「良さそうな場所があったわ。」
「準備はいいかしら?」
「いつでもオーケーです。」
「向こうについたら詳しい説明と村がある方向を教えてあげるわ。」
「はい。お願いします。」